V


 

ヴェラ・ヴァイドマン

Vera Vaidman

BWV.1001-1006

1999

 live

 

ミヒャエル・ヴァイマン

Michael Vaiman

BWV.1001-1006

2006

 

 

ミハイル・ヴァイマン

Mikhail Vaiman

CHACONNE

 

 

 

エンジェル・ヴァルチノフ

Angel Valchinov

BWV.1004

2004

 

 

ヴェロニカ・ヴァラディ

Veronika Varadi

BWV.1004

1992

 live

 

ルーベン・ヴァルガ

Ruben Varga

BWV.1004

 

 

 

ルーベン・ヴァルガ

Ruben Varga

BWV.1001-1006

1973

 

 

シャンドール・ヴェーグ

Sandor Vegh

BWV.1001-1006

1971

 

 

マキシム・ヴェンゲーロフ

Maxim Vengerov

CHACONNE

1990

 

 

フランティセク・ヴェセルカ

Frantisek Veselka

CHACONNE

2002

 

 

ジョコンダ・デ・ヴィート

Gioconda De Vito

CHACONNE

1947

 

A B C D E F G H I J Ka Kr L M N O P Q R Sa Sk T UW X Y Z &


 

ヴェラ・ヴァイドマン
Vera Vaidman

Mar 21, 1999
chaconne=13:51
( un-numbered  CDR)


 ヴェラ・ヴァイドマンが全曲をライヴ録音している。このコンサートはバッハの誕生日(3月21日)におこなわれた。緊張感にあふれ、バッハに対する敬意が強く伝わってくる演奏だ。聴衆からは咳払い一つ聞こえてこない。

 プライヴェートCDR。市販のブランク・ディスクを使い、ラベルもプリンターによる印刷。手作り感がにおいたつようなディスクである。販売目的でなく、なかなかできない無伴奏全曲演奏会の記念として制作、ごく親しい人間へ頒布されたものではあるまいか。

 彼女はロシア生まれ。オイストラフやベレンキーに師事。その後拠点をイスラエルへ移し、ヨーロッパ各地で活躍している。

 テル・アヴィヴ大学クレアモン・ホールにおける実況録音。
 ヴァイドマンさんご本人より送っていただいたものです。

(2007/07/08)



 

ミヒャエル・ヴァイマン
Michael Vaiman

Mar & Apr, 2006
chaconne=15:25
( DUX 0610/11  CD-POLAND )


 ↓のヴァイマンのところで「もう一人ヴァイマンがいてややこしいこっちゃ」と書いた。向こうはミハイルでこっちがミヒャエルと、日本語表記においては区別されている場合があり……と思えば、やっぱりこちらも「ミハイル」とされるケースがある。依然としてややこしい。
 こちらがディーナ・ヨッフェの旦那であるミヒャエル・ヴァイマン氏である(そのような説明はご本人に対して失礼かもしれぬが)。

 とにかく、そのミヒャエルさんが全曲を入れた。リリースはつい最近であるが、録音は2006年。
 旧世代の無伴奏といった印象をまず受けるが、命がけ、挑戦的、精神性を前面に押し出したようなしんどい演奏ではない。息を切らさぬようペースを乱さず進めていく。まさにベテランの味である。
 ふと「昔気質」という言葉を思い出した。目立たないが、力を入れすぎない飄然としたスタイル、そして朗々と鳴りわたるヴァイオリンに惹かれる。
 ドイツのゴッテスアウエ城での録音。調べてみるとこの城は過去に何度か潰れたか潰されたかしてその都度再建されており、現在は音楽大学として利用されているそうだ。 

 ミヒャエル・ヴァイマンはウクライナのオデッサ生まれ。モスクワ音楽院で大オイストラフに学んでおり、77年のヴィエニャフスキ国際では上位入賞を果たした。また彼は、95年から99年まで愛知県立芸大の客員教授を務めている。

(2008/07/06)



 

ミハイル・ヴァイマン
Mikhail Vaiman


chaconne=
(ETERNA 5 20 413)


 エテルナの45回転ドーナツ盤( 7inch )。シャコンヌonly。
 昔、レコードが高価だった時代には、全集などからシャコンヌだけを7インチにカッティングして別売するやり方がふつうにあったようだ。しかし、このミハイル・ヴァイマン(ワイマン)盤は(おそらく)、これがオリジナルというレア・ケース。

 前橋汀子が1960年、潮田益子が1961年、それぞれレニングラード(現サンクトペテルブルク)に留学した際、このヴァイマンに師事している。

 ピアニストのディーナ・ヨッフェの夫君のお名前が、このヴァイマンと酷似したミヒャエル・ヴァイマンという人で、しかもヴァイオリニストらしい。ややこしい。
 ヴァイマンは第1回目のエリザベート王妃で、コーガンに次ぐ2位に入っている。

(2007/07/08)



 

エンジェル・ヴァルチノフ
Angel Valchinov

2004
chaconne=13:33
( ORPHEUS VIOLIN HOUSE )


 エンジェル(アンジェル、アンゲル)・ヴァルチノフはブルガリア出身の若手。ブックレットに生年の記載がないが、略歴から推測するに、現在(2008)20代半ばあたりではないか。30にはとどいていないだろう。
 第2ソナタと第2パルティータを収録。自主制作CDR。
 使用楽器は Hristo Tchechmedjiev という人が1998年に製作したもの。現代楽器であり、先日採りあげた島根恵もそうだったが、かなり鳴りのいいヴァイオリンのようである。
 ラベルに "2004" とあるだけで、録音に関しての詳細なデータ記載はない。

 若さを武器にグイグイ押してくる。元気はつらつ、突進力を感じさせる快演だ。これを聴けば、まず、たいていの人が、「若い人やな」と想像されるに違いない。
 録音もいい。残響を多めに取りこんでいるが、音が太く丈夫で芯があり、輪郭を浸食されることなく、迫るように届いてくる。
 聴き終えると、スポーツ観戦したときのような爽快感が残る。私には好印象だった。

 ヴァルチノフは、1993年に渡米、さらに研鑽を積み、2003年、ハリッド(Harid)音楽院を卒業。その間、数々のコンクールに挑戦しつつ、音楽活動をも展開した。2005年、ボストン大学で修士号を取り、現在は同大学で博士号取得のため勉強中とか。
 なお、彼はブックレット上で、バッハ無伴奏全6曲、およびパガニーニのカプリース全曲のリリースを予告している。coming soon ということである。楽しみだ。

 「よし、聴いてやろう」と思われた方はこちら

(2008/01/23)



ヴァルチノフ盤――差し替え疑惑


 本盤を最近入手、聴かれた『CD試聴記』のT.S.さんによれば、現行版はモノラルであり、残響もナシの由。
 ↑で「残響多め」と記しているが、心細くなり、再度聴いてみた。やはり残響豊富、しかもステレオである。
 で、T.S.さんに各楽章のタイミングを教えていただいたところ、ほぼ同一であった。
 おそらく、こういうことではあるまいか。もとは素朴なモノラル録音。当初はそこへ人工的にステレオ(効果)&エコーを載せて売っていた。それを、気が変わったか、なんらかの事情で、小細工なしの純粋版≠ノ差し替えた。つまり、化粧を落として、素顔へもどした――。
 もともとステレオだったものをわざわざモノラルにはしないでしょうから、私の所有盤は初版の、すなわち疑似ステ・エコー版≠ニ考えていいようです。
 演奏家の「こだわり」のようなものがかいまみえて、ちょっと愉しい発見でした。
 T.S.さん、ありがとう。
(2008/04)



 

ヴェロニカ・ヴァラディ
Veronika Varadi

Jan, 1992
chaconne=15:03
( un-numbered )


 第2パルティータ全楽章完演。
スタジオ・ライヴ≠ニされている。編集せず、まるごとそのまま盤面に刻んだもののようだ。ひょっとするとダイレクト・カッティングか。ライナーがドイツ語オンリーなので理解できず、詳細不明。プライヴェート盤(LP)のようである。

 オーディオ・マニアを意識して制作されたレコードらしく、マイクと奏者との距離感、残響の加減等に気を配っているらしいことがうかがえる。

 奏者のヴェロニカ・ヴァラディは1959年、ハンガリーのブダペスト生まれ。どうも私は、ハンガリーのヴァイオリンとは相性がいいらしい。この演奏も、スケールが大きく、躍動的で、同じハンガリーの女流、ヨハンナ・マルツィを思い起こさせる。
 すばらしい。組み合わせのイザイ、パガニーニも耳をそばだたせずにはおれぬ名演。

 この人の名で検索をかけたがほとんどヒットしない。ほかの演奏もぜひぜひ聴いてみたいのだが……。

(2007/08/28)



 

ルーベン・ヴァルガ
Ruben Varga


chaconne=12:05
(WESTMINSTER WST-17136)


 第2パルティータ完演。WESTMINSTERのステレオ盤である。ルーベン・ヴァルガはのちに全曲を入れており、そちらでの同曲のほうがよい。
 ティボール・ヴァルガとの関係は不明。ちなみにティボールのほうも第2パルティータの録音を残している(1953)。

(2007/07/08)



 

ルーベン・ヴァルガ
Ruben Varga

P1973
chaconne=13:06
( AUDIO FIDELITY FCS-31(3)  LP-USA )


 上記ヴァルガによる全曲。
 とにかく無表情、冷徹にズンズン進む。その推進性に心惹かれるものがある。
 「これでいいのだ」という信念のようなものを感じる。聴き手なんてどうでもいい、聴きたいヤツだけ聴いてろ、ってな印象すら抱かせる。またそれが許せる演奏である。かと思えば、サラバンドで、ちらりと感傷のようなものを見せたりもする。
 無愛想なくせに、ホントはいいヒト、という人がいる。そんなタイプの無伴奏。

(2007/07/08)



 

シャンドール・ヴェーグ
Sandor Vegh

1971
chaconne=
(VALOIS CMB-14)


 四重奏団のリーダー、また指揮者としても著名なシャンドール・ヴェーグによる無伴奏。日本盤でも出ていた。これは仏ヴァロワの再発LP。品格を維持しつつも魂を感じさせる演奏だ。

 インナーにはいろいろ書かれてあるが、フラ語のため読めず。大学で第2外国語として採っていたものの、AからZまで発音すらろくにできぬまま中途退学した。辞書は今ももっているが……。

(2007/07/08)



 

マキシム・ヴェンゲーロフ
Maxim Vengerov

May 30, 1990
chaconne=14:32
( PONY CANYON PCCL-00101 CD-JAPAN )


 マキシム・ヴェンゲーロフがポニー・キャニオンに入れた『超絶のヴァイオリン・リサイタル』にシャコンヌがふくまれている。
 出だしは力みがうかがえるものの、しだいにのってくる。音色が野太く男性的で、スケールもでかい。

 ヴェンゲーロフは1974年08月20日、ノヴォシビルスク(※ロシア第3、シベリア最大の都市)に生まれている。つまり15歳の演奏である。驚愕のひとことだ。
 天才性ではハーンのほうが上と思えるが、こちらもそうとうなもの。

 東京のにっかつスタジオセンターでの録音。

(2007/07/08)



 

フランティセク・ヴェセルカ
Frantisek Veselka

P2002
chaconne=14:08
(MTG CLASSY  MTG CD-70776)


 "The Private Chamber"と題されたアルバム。
 全5曲であり、うち3曲が無伴奏曲、2曲がピアノ伴奏付きという、ヴァイオリン主体の内容となっている。
 ヴァイオリンはフランティセク・ヴェセルカ、ピアノはステファン・ヴェセルカであり、二人は父子か。だとすれば、親父の威厳で、息子を仕事につきあわせたというほほえましい光景が想像されていい。

 シャコンヌは和音がユニークである。その分割が、まるで板チョコを割るように率直なときがあり、間が抜けているようにも聞こえるが、演奏自体はマジメそのもので、頑固オヤジの顔が思い浮かんでくる。この人は、ひょっとすると寺内貫太郎のような人ではあるまいかと想像したりした。
 他の無伴奏の2曲は、ビーバーとヒンデミット。ビーバーはうれしい選曲。

 MTGはノルウェーのマイナー・レーベル。ちょっと前まで、《タワレコ》や《HMV》にもリストアップされていたが、いつのまにか外されてしまった。現在は、メーカーの直販で入手可能。
 私には、北欧というだけで高音質という先入観があるのだが、さいわい今回も裏切られなかった。

 Fヴェセルカは1939年、チェコスロヴァキア生まれ。69年にノルウェーに移住。現在は、ノルウェーの音楽院で教えたり、室内楽を主とした演奏活動をおこなっているということだ。

(2007/08/22)



 

ジョコンダ・デ・ヴィート
Gioconda De Vito

1947
chaconne=15:23
(ISTITUTO DISCOGRAFICO ITALIANO IDIS 333  CD-ITALY )


 ジョコンダ・デ・ヴィートのシャコンヌ。彼女はパルティータ第2番全5楽章を録音しているが、最初はシャコンヌしか入れていなかった。それが1947年のことであり、心残りであったのか、レコード会社にせがまれたのか、3年後に残りの4楽章を入れて完演≠ニしたのである。
 どうせならシュナイダーハンのように、シャコンヌまで再録音してもよかったのでは、と思うが、先行録音していたシャコンヌがよほど満足のゆくデキだったのか、あるいはそこまでやる気にはならなかったのか……。
 このシャコンヌはSPで出た。その後、全楽章がそろったところで、あらたにLPへ刻みなおされたはずである。そのオリジナルには現在、目玉が飛び出しそうな値が付いている(はずである)。

 SP録音だとは思うが、音はまずまず悪くない。もともとテープ録音という話もある。
 音楽へ向かい合うというより、挑みかかるタイプのシャコンヌであるが、そこはかとなくただよう優雅な香気が息苦しさを感じさせない。このあたり、まさに至芸といえるだろう。
 本CDにはほかに、バッハの第2協奏曲(バーナード指揮)、ベートーヴェンのロマンス第2番(エレーデ指揮)、モーツァルトの第3協奏曲(ビーチャム指揮)などが入っている。いずれもすばらしい。復刻にあたり、高名なノイズ低減システム、"CEDAR"を使用している由。

 デ・ヴィートは1907年生まれであり、このシャコンヌは40歳時の録音。彼女ははやくから指導者の側にまわったので、演奏活動やレコーディングに縁が薄く、本格的な演奏&録音活動を開始したのはこのころからだった。これ以前では、ケンペンと組んだブラームス(1941)が思い浮かぶ程度か。1994年に他界している。

(2008/02/01)



chaconne

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