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グリゴリー・ツィスリン

Grigori Zhislin

CHACONNE

 

 

 

ヨッシ・ツィヴォーニ

Yossi Zivoni

BWV.1001-1006

1980s

 

 

デネシュ・ジグモンディ

Denes Zsigmondy

BWV.1001-1006

1995

 

 

ポール・ズーコフスキー

Paul Zukofsky

BWV.1001-1006

1996

 

 

ヤープ・ファン・ツヴェーデン

Jaap van Zweden

CHACONNE

1981

 


A B C D E F G H I J Ka Kr L M N O P Q R Sa Sk T U V W X Y&


 

グリゴリー・ツィスリン
Grigori Zhislin

1960s?
chaconne=14:57
( MELODIYA 023973/4  LP-USSR )


 グリゴリー・ツィスリンは旧ソ連のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)生まれ。
 1967年のパガニーニ国際で優勝している。22歳だった。また、エリザベート王妃国際で銀メダル、との紹介をネット上で見かけたが、こちらはどういうわけか確認できなかった。
 このメロディア盤のラベルに印刷のガストNo.は"68"となっている。この番号はプレス年代を示すものといわれていて、"68"=1968年〜72年か73年あたり、とされる。するとこれは、パガニーニ優勝をきっかけに制作されたものではあるまいか。ツィスリンのデヴュー盤である可能性もある。

 残響をほどよく加えたぬくもりのあるモノラル録音。そこから、なかなか渋いシャコンヌが届いてくる。色彩の点では弱いが、まったく力みを感じさせず、嫌みもケレンもない、自然な音楽をかなでている。おとなしいといえばおとなしい。また、どこかなつかしい雰囲気があり、これにSPノイズを人工的に載せれば、戦前奏者の演奏とだまされるかもしれない。では、古いスタイルなのかといえば、そうとも言いきれない。不思議な魅力をもったシャコンヌである。

 ツィスリンは現在、ロンドンを拠点に活動、おもに後進育成に力をそそいでいるという。
 ヴィオラの腕前もそうとうなものらしい。ペンデレツキやシュニトケとも親交があり、彼らの作品の演奏に定評があるようだ。
 メロディアの30センチLP。

(2008/12/02)



 

ヨッシ・ツィヴォーニ
Yossi Zivoni

P1990
chaconne=16:10
( Meridian CDE-84208 )


 イスラエルのヴァイオリニスト、ヨッシ・ツィヴォーニは全6曲を Meridian に入れている。
 第2パルティータを聴く。終始一貫マイペースである。一服もせず、水も飲まず、ひたすら、黙々と登りつづける。歩調は変わらない。シャコンヌのアルペジオで、ちらりとよそ見をし、終曲手前でじわりとペースがあがる。歩幅がひろがり、大股になる。
 最初はなにもおもしろいことが起こらず、その気配もないので、退屈であるな……と思いつつ聴いていると、そのモクモクぶりが、しだいに快感とかんじられてくるから不思議だ。そして、これもアリやな、と納得させられている。

 ツィヴォーニは1939年テル・アヴィヴ生まれ。1960年、第7回パガニーニ国際コンクールで優勝者なしの2位、63年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで7位(※6位に潮田益子)などの成績を残している。64年、アムステルダムでデビューを飾った。レパートリーはバロックから現代まで、なんでもこいということだ。

(2007/07/08)



 

デネシュ・ジグモンディ
Denes Zsigmondy

May, 1995
chaconne=14:14
( Juneau Bach Society CD JBS 1001/2  CD-GERMANY )


 だいたいハンガリーの弦にハズレはないが、このジグモンディ盤もそれを証明づけている。
 全6曲を収録。
 曲の配列が、少々変わっていてCD1が1005-1001-1002、CD2が1006-1003-1004となっている。

 随所で即興性を感じさせる。融通無碍な演奏――とでも言っていいかもしれない。かなりのテクニシャンと想像されるが、あえて抑制を効かせているようでもある。
 まさに名人芸と言える。
 音色も美しい。なめらかで華やか、そしてうるおいがある。
 これを入れた当時、ジグモンディは73歳だったはずだ。信じられないほど若々しい。おそらく日々鍛錬を積んでいたのだろう(※過去形にすべきではないかもしれない)。恐れ入ったというほかはない。これを聴いて70歳台とわかる人はまずいないと思う。 

 デネシュ・ジグモンディは1922年ハンガリー生まれ。ブダペストのフランツ・リスト音楽院で学んだ。
 カール・フレッシュとジノ・フランチェスカッティに多大な影響を受け、バルトークなどを得意にしているという。
 世界各国で演奏活動をおこなったあと、1972年にアメリカのワシントン大学から教授として招かれ、拠点をアメリカに移した。以後は指導者としての立場に軸足を置き、ザルツブルグのモーツァルテウムなどでも教えているようである。
 イザベル・ファウストが彼に学んでいる。 

 使用楽器はストラディヴァリ製作の『エルンスト』。
 1995年03月、ドイツのホルツハウゼンにてデジタル録音。

 高度な技術をもってレコーディングをしたために、外からのノイズ(自動車、飛行機)を拾う結果になってしまったが、ジグモンディの演奏をできる限りなまなましく記録することを優先し、フィルターをかけるようなことはしなかった――というような断り書きがブックレットに記されている。たしかにそれらしき音を、たとえば第3ソナタなどで聞くことができる。鑑賞に支障はない。
 良好な録音ではあるが、現在の水準ではとくに瞠目すべきほどのものではない。残響やや多めも、奏者とマイクの距離が近いため、直接音は明瞭に録られている。
 ただし物理的には万全でないところもある。第1ソナタのプレスト後半で、不自然に音像が揺れたりするのが惜しい。

(2009/10/24)



 

ポール・ズーコフスキー
Paul Zukofsky

1971/1972
chaconne=13:20
( VANGUARD VSD-71194/6  LP-USA )


 ポール・ズーコフスキーといえば、現代音楽のイメージが強い。彼のユニークな無伴奏である。
 しかし衒学的なにおいはしない。しっかりモノにしている。まるでコンクリートの打ちっ放しといった愛想のなさである。それでいながら、熱い血潮を感じる。とはいえ、これを初めて聴いたときの第一声は、「なんじゃこれ」だった。
 この演奏を支持するファンは多いだろう。CD化にはやや時間がかかった。今は入手易。

 むかーし、レコ芸の「求む・譲る」のコーナーを通じて入手したLP。

(2007/07/08)



 

ヤープ・ファン・ツヴェーデン
Jaap van Zweden

Jul, 1985
chaconne=14:22
(PHILIPS-Holland 416 328  LP-Holland)


 ヤープ・ファン・ツヴェーデンは1960年オランダ生まれ、20歳でコンセルトヘボウのコンマスになった。
 最近はボウ(bow)よりも棒にご執心のようだ。ブルックナーやブラームスの交響曲などなかなかの評価を受けている模様である。
 今やスキンヘッドでコワモテ系に変身しているが、これは髪の残る時代のもの。

 デジタル録音のLPである。CDでも出たようだが見たことがない。

(2007/07/08)



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