対人恐怖症
対人恐怖症の人には、もともと神経質で小さなことにこだわったり、怖がりで恐怖心を持ちやすいなどの性格傾向がある。
対人恐怖症は、近年、社会不安障害という名前で注目を浴びるようになった病気である。
人前に出れば、誰でも多かれ少なかれ不安や恐れを抱くものだが、この社会不安と呼ばれる人への不安や恐れが過剰になると、悩みや苦痛が大きくなり、社会生活にも支障をきたす。
これが社会不安障害、すなわち対人恐怖症である。
以前は病院に行っても、気の持ちよう、性格の間題とされることもあったが、治療の対象になる病気なのである。
なお、対人恐怖症には、次の12通りがある。
スピーチ恐怖
会議や披露宴などでスピーチをする際、頭が真っ白で声が出なかったり、不安で声が震えたりして強いプレッシャーを感じる症状である。
赤面恐怖
人前に立つと顔が赤くなったり、異性の前に出ると赤面することが恥ずかしいために、人に注目される場面を過剰に意識したり、人が集まる場所を避ける症状である。
対人緊張
他人の存在を過剰に意識し、緊張感や苦痛を感じる、対人恐怖の典型的な症状である。
視線恐怖
人が自分に注目して、噂をしている気がする、自分の行動を観察されているようで落ち着かない、といった他人の視線が怖いタイプと、自分の視線が相手に嫌な感じを与えてしまうことを恐れるタイプの二つの症状がある。
会食恐怖
食べているところを他人に見られると、緊張して食べられない。自分の立てる音が気になって、のどが詰まる。それでおいしそうに食べられないと、同席者に申し訳ないと悩むなど、人前で食事をすることを極端に恐れる症状である。
電話恐怖
他の人に聞かれていると思うと、オフィスで電話をとれない。
電話が鳴ると胸が高鳴り、おかしな人と思われるのではないかと思い、電話をとっても言葉が出ない症状である。
発汗恐怖
人から話しかけられると、緊張してぐっしょりと汗をかく。仕事で接客をしていると、額からポタポタと流れるほど汗をかき、タオルが手放せないなど、人と接する恐怖や緊張のあまり、大量の発汗をする症状である。
振戦恐怖
職場で来客にお茶を出そうとすると、手が震えてしまう。上司にチェックされているとパソコンを打ち込む手が震えて、ますます緊張するといった症状である。
書痙
黒板に字を書く、窓ロで申込書に記入するなど、人前で字を書こうとすると手が震え、書くことがむずかしくなる症状である。
排尿恐怖
男性にも多い症状で、職場のトイレに上司や苦手な人が入ってきたり、公衆トイレなどで、後ろに並ばれたり、横に人がいると、ドキドキして排尿ができなくなるという症状である。
自己臭恐怖
汗のにおいやロ臭など、自分の体のにおいが人に嫌な思いをさせているのではないか、と気になり、人との接触を避けるようになる症状である。
腹鳴恐怖
会議中や講演会などで、お腹が鳴るのではと心配でたまらない症状である。そのため人が集まる場所を避けたり、食事時間でなくてもお腹に充分食べ物を入れてから出かけないと安心できなかったりする。
さて、恐怖症の種類を挙げたが、どれか一つ位当てはまると感じた人はいるのではないか?逆に全く当てはまらないと思った人は、幸せな人だ。
ちなみに私が現在、該当するのは、赤面恐怖、対人緊張、視線恐怖、会食恐怖、電話恐怖、発汗恐怖、振戦恐怖、書痙、排尿恐怖の8つである。
これらを克服するのは、並大抵ではないだろう。しかし、少しずつでも症状を改善していきたい。