|
|
|
|
|
統合失調症
まず陽性症状と呼ばれる特有のものに、幻覚と妄想がある。幻聴が聞こえてきて現実を勘違いする。何かに聞き耳をたてて聞こうとすると統合失調症患者の幻聴は、よく聞こえてくるようになる。さらにひどくなると機械の音などが嫌な音、地獄からの出口が開いてしまった様な感じがする。
その他の症状はと言うと、現実を勘違いすると本人は必死で勘違いを現実として受け止めているのでそれに行動する。
周囲の人には滑稽に見えても本人(患者)にとっては勘違いが天下の一大事なのである。
おどおどしてみたり、叫んでみたりするようである。
家族は必死でそれは現実ではないよといっても、当の患者は人を信じることが出来ない。この原因としては、脳における認知機能の故障によるものと考えるのが一番有力である。ちなみに、統合失調症の診断では、こういった表にでてくる精神症状にたよっており、このあたりが、統合失調症が脳神経障害ではなく、未だに精神病と呼ばれている所以かもしれない。
幻覚と妄想の具体的な内容として以下のものを挙げる。「自分のことが常にだれかに監視されている」「自分は平凡な人間なのに(非凡な隠された才能があるがゆえに)、秘密組織に命が狙われている」「実際に口で言っているわけではないが、いつも仕事をともにしているAがそぶりでそれを示している」「世界が危機であることを電波が伝えてくる」「TVのなかのタレントたちが、すべて私が思うように動いている」など。
周囲からすれば脈絡もないむちゃくちゃな妄想であるが、このような精神症状は、脳という周囲の情報を認知する器官の機能が故障しているが故に、本人にとっては正に現実そのものとして体験されうるものである。端的に言えば、脚を骨折した人は走れないように、物事を知覚する器官の調子が悪いがゆえに、妄想や幻覚が、まさに真実としか思えないような状態になる。
統合失調症は、病院で適切な処方を受けて、薬物療法に早期に入ることが大切である。統合失調症の発症の初期は、とりわけ幻聴や妄想がひどいことが特徴である。現代医療において服薬は大きな位置を占めているが、これは、主に、統合失調症の陽性症状たる幻聴や妄想を抑えるためのものである。統合失調症の予後も、早期に服薬を受けた場合の方が、発症より時間が経過してからの場合よりも、好ましいという統計がある。