草軽交通 日野K−RC701P



草軽交通の古豪、K−RC701P

 草軽交通では1981年式の日野K−RC701Pを3台保有していました。1台は廃車され、残った2台も2003年7月までは定期で使用されていましたが、車両の購入で予備車となり、稼働する機会が減りました。2月と3月に車検を控えていたため、その去就が注目されましたが、2004年2月には1143号車(群22あ1406)が車検を受け、更に2004年の12月には車体更新を施されて蘇りました。その一方で同僚の1144号車(群22あ1407)は2003年の車検を見送られて、保留車となりナンバーは落とさずに留置されていました。解体もされずにいましたが、2005年2月初旬に遂にナンバーを落とされて廃車となりました。古き良き時代を生き抜いてきたこの名車の特集を組ませていただくことにしましたので、どうぞご覧下さい。なお、車庫内での撮影は、全て許可をいただいております。

群22あ1406(社番1143)
群22あ1407(社番1144・2005年2月廃車)
群22あ1466(社番1145・廃車済)

乗務員の方に次のようなお話しを聞くことができました。
・非冷房ですが、独立灯油燃焼式の暖房を搭載しており、冬場の暖房は抜群に良く効くそうです。
・大きな故障もなく、電装系もまだしっかりしているそうです。
 (何もついていない、シンプルな構造だから良いのでは・・・と乗務員さん談)

※1143号車が車検に向けた整備に入る(2004.2.12:情報提供K氏)

※1143号車車検整備終了、北軽井沢車庫留置(2004.2.20確認)

※1143号車、定期路線運用に入る(2004.5.1乗車)
  1143号車、この後7月中旬まで定期路線運用に就く。

※1143号車、夏より本社整備工場に入場。(12月まで)

※1143号車、12月初旬に出場。全塗装・車体更正を受けていた(2004.12)

※1144号車、ナンバーが落とされる。(2005.2確認)

※1143号車、ナンバー変更「長野200か537」(2005.2.26確認)

※1143号車は車検を通して2005年の初夏から夏にかけて、レギュラーでもある長野原草津口駅〜北軽井沢間の定期運用に頻繁に入りました。入出庫の関係で北軽井沢〜軽井沢駅間の運用もあり。乗車も果たせました。

※2006年も車検を通した1143号車は、元気な姿を見せてくれました。やはり長野原草津口〜北軽井沢間のレギュラー運用に就いていました。

※2007年の夏は稼働率が低かったのですが、9月20日のバスの日、草軽交通さんのイベントとして、北軽井沢〜長野原草津口駅間の定期運用に就きました。
※2008年も車検を通したRCですが、イベントとして5月25日と6月29日に定期運用に入りました。軽井沢駅前〜北軽井沢間を2往復するもので、早朝〜午前中にかけての運行でした。イベントは草軽交通さんの公式サイトで告知されていました。
   




2009年バスの日

 2009年9月20日のバスの日、今年も1143号車は軽井沢駅〜北軽井沢間の定期運用に入ることが草軽交通さんの公式サイトで公表されました。好天にも恵まれ、集まったバス愛好家の皆さんだけでなく、乗客も皆さんにも人気者となりました。2往復目の往路は補助席を使うほどの大盛況で、沢山のお客様を乗せて力強く山越えをしてくれました。2往復目の復路では、軽井沢駅に到着すると、若い女性の方が記念写真を撮る姿も見られました。誰にでも好かれる1143号車・・・。これからも元気な姿を見せてくれるでしょう。
(2009年9月20日、北軽井沢にて撮影)

草軽交通 1143号車走行音(その1)

 草軽交通の虎の子・・・1143号車は、28年を経過した現在でも予備車ながら現役です。定期運用に入るのは珍しいですが、イベント的な運行で、その勇姿を見せてくれております。2009年のバスの日、早朝の運用に入った際に、その走行音を録音してみました。録音はヘタですし、あまり良い音ではありませんが、北軽井沢を出発し、浅間牧場までのゆるい坂をパワフルに登っていく姿を思い浮かべながらお聞きください。大変申し訳ないのですが、携帯から御覧の方は対応しておりませんので、パソコンからアクセス願います。
音源の二次使用は固くお断りいたします。
(録音・編集:管理人 ハミングバード、録音日2009年9月20日)


「軽井沢駅前ゆき」北軽井沢〜浅間牧場(再生時間:約5分54秒、MP3ファイル)



2008年バスの日

 2008年9月20日のバスの日、RCは定期運用に入ることが草軽交通さんの公式サイトで公表されていましたが、車輌故障とのことで運行されず、草軽交通軽井沢ターミナルで終日展示されました。草軽交通さんのご厚意により、車内の見学や実際にエンジンをかけていただけるなど、ファンサービスもして頂くことができました。この場を借りて御礼申し上げます。エンジンは絶好調でまだまだ現役は続けられると確信していますが、修理を終えて、再び元気に走る姿を期待しています。
(2008年9月20日、草軽交通本社前にて撮影)

2008年イベントで定期運用に!

2008年に入り、車検を通したRCは予備車として待機が続いていましたが、5月25日と6月29日、イベントとして定期運用に充当され、軽井沢駅前〜北軽井沢間を2往復しました。2日間とも雨が強く降る悪天候の中、遠路はるばる乗車しに来て下さった方や撮影に来て下さった方をお見受けいたしました。たとえ1区間でも乗車して頂ければ、草軽交通さんが、この名車を維持していくことが可能になります。皆様のご協力を心よりお願いいたします。28年目を迎えるこの車両もまだまだ元気!非常に良い状態です。
(2008年6月29日、北軽井沢にて撮影)




2007年バスの日

2007年は稼働率が低いと思われましたが、バスの日にちなんだイベントとして、北軽井沢〜長野原草津口間のレギュラー運用に入りました。私は都合で片道だけの乗車になりましたが、軽快な走りを見せてくれました。画像は朝の北軽井沢で待機している姿で、木陰で休んでいるような雰囲気です。この名車が1日でも長く現役で走れるように・・・是非とも草軽交通さんをご利用ください。生きている文化遺産なのですから・・・。
(2007年9月20日、北軽井沢にて撮影)

力強く坂を登る!

 2006年の夏もRCは元気な姿を見せてくれました。JR吾妻線の羽根尾駅前を過ぎるとしばらく急坂が続きます。力強く登坂する姿は25年も経っている車とは思えないくらいです。
(2006年7月、「はんのき沢」付近にて撮影)

長野原草津口へ向けて快走!

 2005年の夏はRCが頻繁に定期運用に入りました。レギュラーの北軽井沢〜長野原草津口駅間のほか、入出庫の関係で軽井沢駅〜北軽井沢間の運用にも入っていました。まだまだ元気な姿を見せてくれました。
(長野原草津口へ向けて快走するRC)
(2005年8月、「吾妻」付近にて撮影)



久々の定期運用、乗車。

 5月の定期運用以来、6月末に定期運用に入ったRC。用事を後回しにして乗車することにしました(笑)。いつものように長野原草津口〜北軽井沢間のローカル便での運用でしたが、北軽井沢〜軽井沢間の各停便にも入りました。暑い日でしたが、峰の茶屋〜旧軽井沢間の林間を走る区間は非冷房のRCの窓を開ければ新鮮な緑の風を直接感じることができます。軽井沢はまだシーズン前ですが、乗り合わせた他のお客さんも車内に入って来る心地よい緑の風を満喫しているようでした。
(軽井沢駅前に到着した1143号車。2005年6月30日撮影)



1143号車、久々の定期運用。

 2005年1月に乗車会で元気な姿を見せてくれた1143号車ですが、その後は軽井沢の車庫で休んでいました。予備車ですから、いつ稼働してくれるのか全くわかりませんでしたが、5月にその美しい姿を見せてくれました。長野原草津口駅で待機する1143号車は5月の日差しに美しいボディを輝かせていました。長野ナンバーに変わってから初の定期運用です。
(2005年5月19日、長野原草津口にて撮影)



1143号車、ナンバー変更

 軽井沢の本社整備場でいつものように休んでいる1143号車に大きな変化が・・・。何と長野ナンバーに付け替えられていました。このスタイルに「長野200」の真新しいナンバーが・・・。新製時からつけていた栄光の(?)「群22あ1406」のナンバーに別れを告げて、ナンバーまでリフレッシュしてしまいましたが、これからも頑張ってくれることを期待しています。がんばれ!1143号車。
(新ナンバーはご覧のとおり、「長野200か537)
(2005年2月26日、軽井沢本社整備場の敷地外から撮影)




整備直後の美しい姿の1143号車

 軽井沢の本社整備場に長らく入庫していた1143号車ですが、完全に格納されていたため姿を見ることはできませんでした。所用で軽井沢に出かけ、帰り際に車庫前を通りかかった所、美しく整備された1143号車の姿がありました。前面がシルバー塗装のみでしたが、オリジナルの姿に戻り、側面もキレイに塗装されていました。午後の日差しを浴びて、輝くRC・・・。稼働してくれる日が1日でも多くあるといいのですが・・・。
(整備を受けて美しい姿を取り戻した1143号車)
(2004年12月11日、軽井沢本社整備場の敷地外から撮影)



ありがとう1144号車

 2003年の夏に予備車となり、2004年3月の車検を見送られて保留車に。ナンバーが落ちることもなく、解体もされずにその後の復活を望んでいた1144号車ですが、ついに2005年2月にナンバーが落とされました。美しく整備された1143号車とは運命が大きく別れてしまいましたが、1143号車に部品を提供できるのは、この1144号車だけでしょう。24年の長い間、ありがとう。あなたがいた風景は決して忘れません。
(2005年2月、軽井沢本社整備工場にて、許可を得て撮影)



整備後の1143号車の後姿

 整備を受けてリフレッシュ、美しい姿を取り戻した1143号車は、軽井沢の本社整備場でいつもの形で格納されていました。隣の車両がいなかったので、非公式側も撮影できました。見づらいかとは思いますが、非公式側も後面も美しい姿になりました。「日野RC」のエンブレムも綺麗に塗り直されています。
(いつものように頭から車庫に格納されている1143号車)
(2004年12月、草軽交通軽井沢整備工場の敷地外より撮影)



1143号車定期運用中!

 2004年5月1日時点での1143号車の姿です。長野原草津口駅〜北軽井沢間のいつもの運用に入っていました。RC乗車は実に1年3ヶ月ぶりになります。北軽井沢まで1往復乗車することにしました。2004年3月の車検を通してから、初の営業運転になります。
(2004年5月1日、長野原草津口にて撮影)







1144号車

 もう一台のRC1144号車(群22あ1407)です。車検は2004年3月で、去就が注目されていましたが、車検は見送られました。車検切れのまま保留車となり、2005年2月に廃車となりました。夏の北軽井沢で待機している姿です。
(2003年7月、北軽井沢営業所にて許可を得て撮影)




1144号車の後姿

 予備車ながらも現役だった頃の1144号車の後姿です。大きく突き出た低めについているテールランプは迫力があり、また「日野RC」のエンブレムが誇らしそうです。最後まで草軽オリジナルの姿を保っていた一台です。この車は、運賃表示器が紙でできていて、運賃が変わると1枚づつ「パタッ」っと落ちていくタイプでした。
(2003年8月、北軽井沢営業所にて許可を得て撮影)




入庫中の1144号車

 普段はこのような形で入庫していることが多いRCです。屋根付きの車庫に入っていると、なぜか安心します・・・(笑)。全容が眺められないのはちょっと残念ですが・・・。2003年の夏以降、稼働率が低く、この状態で入庫していた1144号車ですが、稼働シーンに遭遇することができないまま、保留車となってしまいました。
(2004年2月、軽井沢本社整備工場にて許可を得て撮影)




長野原草津口で待機する1144号車

 現役で予備車になっていない頃の1144号車です。紅葉に染まりはじめた山をバックに長野原草津口駅のバスプールで待機しています。3年ほどまえに撮影した画像ですが、まだこの頃は毎日定期便の運用に就いていました。
(長野原草津口にて撮影)




現役だった頃の1145号車(その1)

 現役だった頃の1145号車の姿です。3台いたRCのうちでは、最も若かったのですが(導入年は同じですが、ナンバーからもお分かり頂けるかと思います)、3台のうちでは、一番早く廃車されてしまいました。長野原草津口で発車を待っている姿です。
(長野原草津口で発車を待つ1145号車「群22あ1466」)
(画像提供:バス太郎様)



現役だった頃の1145号車(その2)

 長野原草津口を発車した1145号車です。この車両も草軽のオリジナルの姿を最後まで保っていた1台で、おそらくこの時点で車齢は20年近かったのではないかと予想できます。他のRCと同様、非冷房車で北軽井沢〜長野原草津口間や、万座・鹿沢口〜草津温泉間(現在は廃止)の運用に就いていました。
(長野原草津口を出発した1145号車)
(画像提供:Y様)




長野原草津口で待機中

 RCは普段予備車として車庫にいることが多いのですが、この日は長野原草津口〜北軽井沢間の午前中の便に運用されていました。長野原草津口のバスプールで待機している姿です。奇しくも、2003年10月に幕を外され運用から離脱したJRのイエローバスが隣にいます。JRバスの車両の方が6年も若いのに・・・。草軽の方向幕にもご注目下さい。「長野原駅前」と旧表示されています。
(長野原草津口で待機する1143号車 2004年2月6日撮影)




出発待機中

 久々の営業運転に入ったRC。長野原草津口で待機中の後ろ姿です。後姿もなかなか迫力があるように思えます。
(2004年5月1日、長野原草津口にて撮影)





白根山をバックに・・・

 白根山をバックに急坂を力強く登ってくるRC。豪快なエンジン音をあたりに轟かせながら北軽井沢へと向かいます。
(2004年5月4日、「与喜屋口」付近にて撮影)





古豪健在!

 急坂を登り切り、スピードに乗って力強く進んできます。23年を経過した古参車とは思えない軽快な走りで、目の前を通り過ぎていきました。「ワシはまだまだ走れるぞ!」と言っているようです(笑)。
(2004年5月1日、「堂光原」付近にて撮影)




山桜に見送られて

 雨の中、山桜に見送られるように、RCが快走していきます。雨で桜の花が散ってしまうかな?と思ったのですが、風雨に負けることなくRCを迎えてくれるように咲いていてくれました。
(2004年5月撮影)




1143号車の車内1

 1143号車の車内です。23年経過した車とは思えない位きれいな状態で、内装も汚れていません。片側2列のリクライニングシートが並び、シートカバーもついています。貸切としても使えるようにマイクジャックも装備、またカーテンと灰皿も装備されていたようですが、現在は両方とも撤去されていました。最後部の座席から車内を撮影してみました。
(2004年5月1日撮影)




1143号車の車内2

 窓下の部分には、席番号のプレートがつけられています。貸切としても使われたことがあるのでしょうか・・・。この席には「タイヤハウス」の突起があります。
(2004年5月1日撮影)




1143号車前面眺望

 前面の眺望です。穏やかな春の日差しを浴びて、ゆっくり、確実に進んでいきます。車内アナウンスは8トラックテープによる放送です。時計がついていますが、止まっていて動きませんでした。
(2004年5月1日撮影)




車内エンブレム

 1143号車の車内の銘板です。画像では分かりづらいかと思いますが、製造年は昭和56年(1981年)、日野車体製造番号21709、日野自動車ロッド番号45001と記されています。
(2004年5月、撮影)




回送シーン1(北軽井沢出庫)

 休日の昼下がり、1143号車(群22あ1406)が北軽井沢を出庫しました。行く先表示は「廻送」で、軽井沢の本社整備工場で車検のための回送でしょうか・・・追いかけることにしました。
(2004年2月11日、北軽井沢営業所前の道路より撮影)




回送シーン2(発車!)

 北軽井沢を出庫後、軽井沢に向けて加速を始めるRC。マフラーから多量の黒煙が吐き出されています。この後、追いかけ始めたのですが、23年を経過した車とは思えないくらい、順調にスピードに乗っていきました。
(2004年2月11日、北軽井沢付近にて撮影)








回送シーン3(冬景色の中をゆく)

 曲がりくねった山道にさしかかりました。1143号車は順調に軽井沢に向けて走ります。夏は涼しい木陰を作ってくれる林の中の道も、冬は雪が融けない難所となります。凍った路面をものともせず、車体を少し傾けながら進む後ろ姿は頼もしく見えます。
(小瀬温泉を過ぎて坂を上る1143号車   2004年2月11日撮影)




回送シーン4(山を下り終えて)

 山道を下りきった1143号車は、軽井沢まで下りてきました。軽井沢の車庫はもうすぐです。道路の積雪も凍結も少ない区間にさしかかっていますが、道幅が狭く、対向車でブレーキ・・・。夏は避暑でにぎわう別荘地も冬は静まりかえっています。静かな冬の避暑地を突き進んでいきます。
(三笠付近にて 2004年2月11日撮影)




回送到着、洗車後の姿

 無事廻着し、洗車を終えてピカピカになった1143号車です。冬の午後の日差しを浴びて、シルバーのボディが光ります。このまま車検を迎えたのでした。
(2004年2月11日、軽井沢本社整備工場にて許可を得て撮影)




RC方向幕一覧表

 RCの方向幕には、今では見られなくなったり使っていない行く先があります。2005年1月の乗車会では、乗務員さんのご厚意により、方向幕を回していただくことができ、その全容が明らかになりました(笑)。私も「こんな行く先があったのか」と改めて思いました。
(2005年1月作成)





2005年1月に開催した1143号車の貸切乗車会の模様はこちらから







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