Column コラム


 アカデミー賞に関する管理人の雑文です。
last update: September 01, 2009




■8月までに公開された作品の中でオスカーの可能性があるのは…? (2009.09.01)
 もう9月です。サマーシーズンも終わり、秋が深まっていく時期です。ファミリー層の大量動員を意識した超大作が次々封切られる夏とは異なり、これからは賞レース参戦を目指したドラマティックな作品の公開が増えていきます。沢山の賞が用意されている映画界ですが、各作品が最終的に目指すのは、もちろんアカデミー賞です。

 さて、各映画会社が賞に狙いを定めた作品は9月以降に封切られる傾向にあります。作品を鑑賞した記憶が薄れない内に投票してもらった方が、票を集めやすいからです。それでも1月から8月に公開された作品にチャンスがないのかと言うとそうではなく、最近はDVDを使ったキャンペーンで賞レースシーズンに再び注目を集める作品も少なくありません。例えば昨年は、『扉をたたく人』『フローズン・リバー』『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』『ダークナイト』『それでも恋するバルセロナ』といった作品が主要部門で候補に挙がりました。例年よりも多めだったと言って良いでしょう。投票関係者も賞シーズンに封切られた作品だけを重要視しているわけではないのです。

 では、今年はここまでどんな作品が支持されたのでしょうか。今回は第82回アカデミー賞(主要6部門)が9月上旬に開かれたとしたらどうなるか考えてみました。対象は今年の1月から8月までに公開された作品となります。もちろん違う意見の方も多いでしょうが、それほど大差ないはずです。なお、作品賞は今年から10作品が候補に挙がりますが、時期が短いため5作品に絞ってあります。



◆作品賞
(500)日のサマー(マーク・ウェッブ監督)
District 9(ニール・ブロムカンプ監督)
The Hurt Locker(キャサリン・ビグロー監督)*
スター・トレック(J・J・エイブラムス監督)
カールじいさんの空飛ぶ家(ピート・ドクター監督)*
◆監督賞
J・J・エイブラムス(スター・トレック)
キャサリン・ビグロー(The Hurt Locker)*
ニール・ブロムカンプ(District 9)
ピート・ドクター(カールじいさんの空飛ぶ家)
クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)
◆主演男優賞
ヒュー・ダンシー(Adam)
ジョニー・デップ(パブリック・エネミーズ)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット((500)日のサマー)
ジェレミー・レナー(The Hurt Locker)*
サム・ロックウェル(Moon)
◆主演女優賞
ゾーイ・デシャネル((500)日のサマー)
ミシェル・ファイファー(Cheri)
ジュリア・ロバーツ(デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく)
メリル・ストリープ(ジュリー&ジュリア)*
ティルダ・スウィントン(Julia)
◆助演男優賞
ピーター・キャパルディ(In the Loop)
ジェームズ・ガンドルフィーニ(In the Loop)
ブライアン・ゲラティ(The Hurt Locker)
アンソニー・マッキー(The Hurt Locker)*
クリストフ・ヴァルツ(イングロリアス・バスターズ)*
◆助演女優賞
エイミー・アダムス(ジュリー&ジュリア)
キャシー・ベイツ(Cheri)
パトリシア・クラークソン(Whatever Works)
マリオン・コティヤール(パブリック・エネミーズ)
メラニー・ロラン(イングロリアス・バスターズ)*



 作品賞候補は10枠に広がったことより、これまでよりも娯楽大作にもチャンスが大きいはずです。『スター・トレック』や『カールじいさんの空飛ぶ家』は間違いなく今年最高のレヴューを獲得した映画であり、作品賞候補に挙がる資格を十分備えていると言って良いでしょう。昨年は『ダークナイト』が確実との声も挙がりながら結局落選を喫しましたが、それと同じことが起こらないことを祈りたいところです。

 さて、この中から誰が勝ち抜けるでしょうか(* はその可能性が低くないコンテンダーです)。






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