駆動系・・・


現状の把握

とりあえず、今組んであるプーリーキットの具合から観察してみる事にしました。上の写真が最初から組んであった「紫紋」というメーカーのプーリーの状態です。
前のオーナー曰く、ほとんど最高速は変わらなかったとのことでしたが、写真の通りWRが最後まで開いていません。この状態だとベルトがプーリーの外周いっぱいまで到達しないので最高速が出ない事もうなづけます。

ですが、なぜそうなのかを考えてみました。理由があるとすれば・・・
 @ベルトの長さが足りない
 Aセンタースプリングが強すぎる
 BWRが軽すぎる
こんなところでしょうが、まったく擦れた痕が無いという事はWRが軽すぎるという事はないでしょうし、センタースプリングだってデイトナの3%アップですから、これも考えにくい・・・。という事はベルト???ちなみにキタコのベルトが付いていました。

しかし、僕はこの「紫紋」というメーカーが信用できず、他社のプーリーキットを購入してみる道を選びました。ついでにキタコ以外のメーカーさんのベルトも購入してみる事に。
ナップス港北店に行ってみると、デイトナとキタコのプーリーが売っていました。「最近のデイトナは出来が良い」という風の噂?を信じて、デイトナのプーリーとベルトを購入し、早速車の中で開封してみると、なんとWRのサイズが18mmと大きいんです。今まで使っていたヤマハ汎用の15mmのWRが使えなくなってしまいます。そこで、キタコ製に取り替えてもらいました。これが後に「はまる」原因になっていくとは思いもしませんでした。

ベルトにはノーマルより少し長く設計してあると書いてあり、これならいけるかも!と帰路を急ぎました。

紫紋とキタコ比較

まずは、今まで使っていた「紫紋」プーリーと少し長いと言う「デイトナ」のベルトを組み合わせてみました。出足がちょっとダルい以外、最高速などほとんど今までとかわりません。当然WRも開ききりませんでした。

そこで「キタコ」のプーリーを組んでみる事にしました。商品を眺めていて大発見!キタコのキットにはドライブフェイスが付属しているのですが、それがノーマルのそれとは全然違うんです。
上の写真右側が全部キタコ製です。ドライブフェイスのプーリーボスと接触する部分が1mmぐらい出っ張っています。このまま組むと、長いボスを組んだのと同じローギヤードなセッティングになりそうですが、最高速も5キロ程度伸びると書いてありましたので、気にせず組む事に決定。
WRが入る側のプーリーは「紫紋」「キタコ」共、切削の跡等多少違いはありますが、寸法的には全く同じでした。こういう部品って作っているところは結構一ヶ所だったりするんですよね。いわゆるOEMっていうんですか・・・。

キタコインプレ

同メーカーという事で、キタコプーリーとベルトを組んでWRは前のまま6.5g+5.5gで走り出すと、変速の回転が上がっている事がすぐに分かりました。しかも、クラッチミート後の一瞬のもたつきがまったく消えました。WRを軽くしたような印象ですが、スタートは最高に気持ち良いです!80キロまでならこの仕様が一番速いでしょうね。キックバックも素早く中間加速は最高です。
しかし、やはり最高速は伸びません。やっと100キロって感じです。プーリーボスのシムを抜いてみたりしましたが、さほど変わりません。ん〜・・・ベルトが短いのかなぁ・・・。

ここで再度伊藤君が参上!しかもPE24から僕と同じPWK28へキャブを換装しての登場です。当然のことながらいつものコースへ!いざ勝負!
彼のマシンはスタートがずいぶんと速くなりましたが、加速はやはり僕の勝ち!そして最高速は僕の負け・・・。いつもの事ながら早くぶっちぎりたいと心の中でつぶやきました。その後WRを8g+6.5gにして走ってみましたが、最高速はあまり変わりませんでした。

フロントの接地感が無くなるような加速に気分を良くした僕は、無謀にもモトチャンプ主催の1/32マイルに目標を絞ってみることにしました。最高速はそのあとでゆっくり煮詰めます。
とりあえず今の状態でどれぐらいのタイムが出てるのか知りたくて「簡易50メートル走」をやってみることに!左手にストップウォッチを持ち、交通量の少ない白点線のある道路に行きました。聞いた話によりと、白線の長さが5メートル、白線と白線の間が5メートル、合計10メートル。つまり、これを5本分走ると50メートルになるらしいんです!早速タイム計測してみると、5秒2!遅い!遅すぎる!雑誌に載ってる連中のウィリーバーが伊達じゃない事を身をもって感じた瞬間でした。
クラッチスプリングを「デイトナ」の白に取り替え、プーリーボスに純正のシムを入れ、WRを6.5g+5.5gにして再トライしましたが、それでも4秒8・・・。まだまだ全然ダメですなぁ。ノーマルボディーで3秒5ぐらいを考えていた僕にとっては手痛い結果となりました。完全に甘ちゃんでした。

伊藤君曰く「ストリートでその加速なら負けなしだよ」。それでも50メートルダッシュにこだわりたい僕は、夜も寝ないで構想を練るのでした。エンジンパワー、駆動系共に更に煮詰める必要がありそうです。駆動系でロスがあるとすれば、ベルトとクラッチの滑りですから、このへんから何か始めるようですね。

ベルトの長さ考察

この状態のまま、ベルトだけをデイトナ製に交換してみました。すると、キタコベルトの状態とは全く違う加速の仕方です。クラッチミート後に一度ストール現象が発生し、当然ダッシュは悪くなりました。もう一度キタコベルトに戻すとこの現象は消えます・・・???
繰り返しバラしていて発見したのは、組んだ状態でベルトの張りを比べてみると、デイトナはキタコより張りが緩いのです。あきらかに違います。
それならプーリー外周まで変速して最高速は出るのではないかと、テストしてみましたが、これもほとんど変化なし!遅くなっている感じさえしました。

つまり長いベルトを使っても、決して最高速アップにはつながらず、しかも張りが弱いと出足が悪くなるという事なんですね。

余談ですが、最高速がほとんど変わらなかったキタコのプーリーの真意?を聞き出そうと、キタコへ電話してみました。すると、現在新しいプーリーの開発が終わって生産途中だと言うのです!やっぱりクレームが多かったのかなぁ。出足重視ならこれはいいと思いますが、全域でとなると新しい方がいいのかも・・・。ん〜・・・買っちまったじゃねぇーか!金返せ!

センタースプリングとCDI交換

ベルトの滑りを防ぐ方法として、センタースプリングの強化が考えられます。しかし、無理に後ろのプーリーを押し広げるわけですから、ベルトへの負担が増える事を忘れずに。

元々デイトナの3%アップのSPが組んでありましたが、同じくデイトナの10%アップに取り替えて走ってみると、あきらかに変速回転数が上がっています。ベルトの滑りが減ったかどうかは定かではありませんが、スタートは良くなっているのでOKとしました。

次はオークションで安くゲットしたデイトナCDIの装着です。取り付けはサイドカバーを外して純正と取り替えるだけですが、ちょっと大きくなるのでうまくカウル内に収まる位置を探してください。僕のように純正のゴムを使って取り付ける場合は、最後にタイラップで巻いて脱落防止の措置を取った方が無難です。
ちなみにこのCDI、ボアアップ車には不可となっていますが、先にも書いた通りハイオク使用ときちんとした燃調が取れていれば問題ないのでは?という身勝手な思い込みで装着してみました。

さてインプレです。一言で言うと「速い!」ですね。アクセル開けた時のピックアップが格段に良くなっています。思った通りノッキングも発生しません。ゼロ発進では、あの重いグランドアクシスのフロントが浮き気味になるほどです。
気を良くしたところで、お馴染みになったタイム計測!なんと4秒3を記録しました!う〜ん、CDIの効果がこんなにあるとは思いもしませんでした。嬉しい誤算でしたね〜。

なんとなくですが、3秒台が見えてきた感じです!次はいよいよクラッチだ!

クラッチ交換

最初は純正のクラッチシューを削って軽量化しようと思っていたのですが、時間と手間を考えて「キタコ製軽量強化クラッチ」を使う事にしました。
写真の通り、見た目にはかなり軽量化されてるように見えます。ライニングの材質もノーマルとは違うようで、期待が膨らみます!
取り付けはノーマルと交換するだけですが、あのでっかくて薄いナットの取り外しは、インパクトが無い人には辛い作業となるのでしょうか・・・。最近ホームセンターでよく売っているインパクトドリルはかなりの高トルクで、使い勝手もいいですよ。買う時は実際に手にとって決めてくださいね。

それと組んですぐは、当たり面が出ないので、はっきり言って滑ります。黒光りしているところが当たっている部分ですが、最初は僕のもライニングの10%程度しか当たっていませんでした。
ずっと乗っていればいつか当たりが出ますが、早く完全な状態にしたい場合は、何度か発進を繰り返してはバラし、黒光りした部分にペーパーを当てて軽く削ります。これを何度も繰り返せば、ライニング全体が黒光りしてきます。100%までやることはありませんが、面圧を稼ぎ滑りを防止するには最低でも70%ぐらいは当たっている状態にしてあげてください。
ブレーキで言えば、パッドの当たり面が少ない状態より、全体が当たっている方が良く効きますよね?それと同じ事です。

トルクカム

OUTRUNの社長が「トルクカムの角度が変われば、もっとダッシュが速くなるよ」というので、「レーシングサービス零」というメーカーのトルクカムも付けてみました。写真のように、ヤマハ車用は3つの角度が選べます。
店でカメファクのトルクカムと比べてみましたが、溝の長さや作りなど、ほとんど変わらないというより一緒だったので、安いこっちを選びました。
基本的には角度が立っている方が加速重視になります。ターゲットが1/32マイルの僕は迷わず一番立っている溝を使いました。

ご丁寧な事にオイルシール・Oリング・グリスがセットになっていますので、ノーマルはポイしちゃってもOKです。バラした逆の手順で組みますが、グリスは同封されている新しいのをタップリと内側と外側の溝に入れてあげましょう。


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