国旗の取扱いU

国旗のタテ掲揚

          国旗を縦型で吊るす場合は、一般に、横長の通常旗を向かって右に90度角度を変えるもの。と理解
          されています。多数のホームページにもそのような紹介があります。しかし、国旗の縦型はそのような
          概念のものではありません。

          ここに紹介しましたのは、縦型のスロバキア国旗です。決して、片面を×2したものではなく、正しく両
          面を紹介しました。90度の角度変更しただけのものとは、全く趣を異にします。

            このような画像を、各社の国旗図鑑や政府関係機関の情報資料で見ることはありません。

         エピソード 数年前、九州中央部の温泉町Y市で、ハンドボールアジア選手権大会が開かれました。下の写真A,Bは、その
                  
同じ会場の同じ位置です。掲げられているNOC(国・地域)旗の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に注目し
                  
てください。写真Aと写真Bに違いがあります。

                  当初、写真Aを所定の位置に設置しました。ところが会場に入った北朝鮮選手団から「国旗」(NOC旗)に違いが
                  ある。とクレームがつきました。約3時間の話し合いの後、当事者からの申し入れということで、この事態(日本
                  側からのクレーム)を予測して用意していた通常旗を写真Aの当該旗に替えて設置しました。それが写真Bです。

                  五稜を持つ当該旗の星は、縦に掲げる場合、そのひとつが真上になるようになっています。当事国の関係者か
                  らは、このことを歓迎こそされ反対の憂き目に遭うがごときは大いなる???です。しかし、さすが彼の国と思いま
                  したのは、「自国国旗に異常あり」と気がつく早さです。過去、沢山の国際行事を経験した中で、このような事例
                  (色合いやデザインで)が他に皆無であれば尚更です。

                              
                                  画像A                         画像B                *参考:世界柔道    

           この形は前記例に限らず、このように国旗の縦掲揚は単に横長のものを90度の角度変更で可。で
           はないことが分ります。
ついでに、もう一例(ボスニア・ヘルツェゴビナは、極めつき)        

           *ネパールの国旗は、一般の国旗のように4角形ではありません。単純に右90度で縦型にすると
              「喪に服する」、
ということになります。・・・・ご注意を!

国旗の比率とサイズ表記

           近年、国旗図鑑の発刊が多いようです。その最新と思われる図鑑に、めずらしく諸外国国旗の縦と横
           の比率を国連方式の2:3とは別に各国独自の
10:197:10の比率で補足説明したものがあります。
           世界の国旗を紹介するものに図鑑の他、世界地図があります。海外の国旗図鑑や世界地図を取り
           寄せ、国内のそれと比べますと海外ものは、日本国内の統一された2:3と違い、国旗の縦横比率が
           各国独自のもので編集されています。

           そうすると諸外国の子供たちは、世界の国旗には大きさに違いがあることを学びます。しかし、日本
           の子供たちは国旗の大きさは同じと識ります。これを是とすることに議論はないのでしょうか。
                     
                         *昨年から今年に出版された国旗図鑑に、各国独自の比率を編集したものが顕著です。
                       
             注・
国旗のサイズ表記は、日本の場合通常「cm」を使用します。例えば、タテ=120cmの場合、ヨコ=180cmです。また、
               日本の旗業界で市場品として扱われている国旗(日の丸を除く)の最大サイズは、タテ=140cm、ヨコ=210cmです。
             
               ところが特定業者の中に、通常の「cm」とは別に国旗サイズを「大旗」、「中旗」、「小旗」と表記するところがあります。
               この、大きさの
「大、中、小」はあくまで個々人の主観です。問題は、この「大旗」にタテ=200cm、ヨコ=300cmを
               特定していることです。このことは政府関係機関の情報誌も同様です。

               特注品の「大旗:200cm×300cm」を掲揚してカッコイイところは、せいぜい国立競技場くらいで、他は市場品の
               140cm×210cmサイズで充分です。
特注は何んと言っても不経済です。
               都内のタウンホテルが、自店の低い旗ポールに「大旗:200cm×300cm」を掲揚しているのを見かけますが、風の少
               ない日は哀れです。それから、掲揚するポールの高さに併せ、ポールとポールの間隔も無視できません。

             書き加え:「中旗:100cm×150cm」も市場品(既製品)には無いことを申し添えます。    

卓上旗のプロトコール

           ミニポールに付けられた小さな卓上旗は単なる目印。「あなたの席はこちらです。」、と言う意味です。
           海外ではあまられない3本立のミニポールが日本では市場品としてありますが、その使い道は少ない
           ようです。両サイドが傾斜し、センターが垂直では不都合なのです。

             備考:応接や会議場の背景装飾として国旗を使用する場合は、その部屋に相応しいサイズの大型旗が望ましい。また、
                卓上旗の左右云々はナンセンス。   

屋内旗の掲揚は直立型? 傾斜型(三脚式)?

           日章旗が、わが国の国旗として使用され始めた頃より今次大戦までは、今日のような国旗論争は無
           かったようです。広島県では、学校行事で国旗の取り扱いをどうするかの話し合いの中で、本年3月
           以来、関係者2名が自殺した。4年前に同様の理由で県立高校長が自殺し、なお、過去にもこのよう
           な混乱で県内の教育関係者が数名、自ら命を絶っています。
(この項、更新=平成14年3月)

           痛ましくも、この恐ろしい出来事の一端に、日章旗を国旗として肯定するか、否定するかの論議とは
           別に、取り敢えず屋内式典での設置必要を合意し、さて、その方法は如何にや。
           行政当局は、ステージ正面に広げて看板よろしく設置を指導。一方、日章旗を国旗として好ましく思
           わないサイドは、イヤイヤそれはダメだ。三脚でポールにぶら下げる方法でなら設置可能、となって
           いる次第。全くナンセンスな議論です。

              備考世人誰でも知っている国際連合には、機関旗がある。この国連旗は、国連憲章規定で取り扱いが定められている。
                 掲揚は常にポールを使用しできるだけ高く掲げ、
なびく状態にすること。そして、そのことは次の言葉で念押しされ
                 ている。即ち、「広げてはならない」。さて、国旗が、スポーツ競技に、戦場に。そして社旗、団体旗が身近なビルの
                 建設現場に、なぜはためいているのか。このことに思いを馳せよう。 

           国際行事に各国国旗は欠かせない。その際、気をつけなければならない点が幾つかあるが、通常業
           務では地べたに放置しないこと。これが当事国の関係者に見つかると面倒です。
           日本では国旗の屋内掲揚を三脚で傾斜させ設置しますが、諸外国では垂直(直立)掲揚が常識です。
           
傾斜は地面に近づく、倒れかかる、お辞儀をしている、と見られます。国連旗や諸外国国旗は、プロ
           トコール上も、三脚を使った傾斜掲揚は、次善の策としましょう。          

駐在(駐日)大使に紋章なし国旗を使う!?

           周知のとおり、外国国旗には国によって紋章入りと紋章無しの両方があります。数年前、九州のある
           自治体国際交流課からの問い合わせは、駐日コスタリカ大使が表敬訪問される由。「ウェルカムの
           国旗を掲揚したいが貴社の情報では紋章無しで可能となっている」。本当に大丈夫か、との懸念でした。
           勿論、問題はありません。

             備考:ペルーやスペイン、そしてベネズエラ等は殆ど紋章の入ったものが日本では使われる。しかし、その必要はない。
                 政府関係機関が編集し、その外郭団体が発行する
著名なパンフレットの内容が、利用者を神経質にさせている
                 ようだ。前述機関の関係者が国旗を扱う業務は外国からのVIPを迎えるときで、国旗は紋章入りとなるが、一般に
                 はスポーツであれ、国際会議であれ普通の人の往来に過ぎない。

                 戦後の歴史観論議に自虐史観の捉え方がある。国旗日の丸と外国国旗を同時設置する場合、国旗図鑑や公的
                 資料、或いは他のホームページで
共通しているのは、外国国旗は常に自国国旗より上位に置くよう記述している
                 こと。無原則と言うより他ない。隣国大韓民国は、わが国と違い自国国旗優先と聞く。もとよりそれは大韓民国に
                 限らない。

                 外国国旗の紋章入り使用も、常時の上座設置も偶然とは言えない自虐精神と媚びる心の一致が見て取れる。
                 アイデンティティー喪失の時代反映か。

           仙台市内の国際交流機関の女子職員から「スペイン卓上旗の紋なしを探しているが何処にも無い。
           そちらには有るか」。との問い合わせ。この、ナショナルフラッグとステートフラッグの使い分けがプ
           ロトコールなのです。早速、ご要望に応えました。
                                                         
 続きは次のページです。

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