国旗の取り扱い:V( PartVはポールのお話しです

警察のポールはなぜくっついてない

同じ施設内で2本のポールを設置するとき、普通は2m前後の間隔で建柱します。しかし、2本必要としながら警察署のポー
ルは1本、1本と別に建てられています。警察に交通安全旗は欠かせません。PTで「旗の格式」を議論していますが、遠因
はここにあります。米国からの被占領中、強く日章旗の掲揚を望んだ先人の遺訓です。

長野オリンピックと旗ポール

国際スポーツイベントには厳粛なセレモニーがつきものです。開会式の国歌独唱と共にスルスルと揚げられる国旗には誰し
もが感動を覚えます。学校の秋の運動会にもまた、似たような記憶が遥かにあります。
夏の甲子園は高校球児の華です。甲子園のメインポ−ルに高々と優勝校の校旗が揚がるとき、その校旗がナインの手に持
たれたロープによって引き揚げられのではなく、ポールの形状がロープの無い機械式だったら感動も半減するでしょう。

備考:市場に出回る大型の旗ポールには、その高さとは別に、大別してハンドル式ロープ式の2種がある。下記画像はその下部である。

             ハンドル式ポール   ロープ式ポール
ハンドル式は、半径10cm位の手回しハンドルでボックス内のギアを回転させ、ポール内部のワイヤーを巻取る仕組みです。
作業は一人で行いますが背丈のある人は少し腰を折ることになります。
国旗や校旗の掲揚は国歌、校歌のスピードに合わせますが、高いポールになると旗を巻き上げるハンドルの回転速度がス
ムーズにいきません。セレモニーとは、国旗等の掲揚に際しては揚げるスタッフをも含めるものです。そこに補助員を置き、
姿勢を正し両の手で引き揚げたいものです。ただ、ハンドル式も式典等が無い所ではそれなりのメリットがあります。

冬季の長野オリンピックでは上記の事柄を勘案し、仕様の設計変更がありました。小社の事業拠点周辺でも、同主旨の仕
様変更を促し、ハンドル式の設計はロープ式に替えたものが数多くあります。全国に目が届かないのが残念です。

使用困難な53本の旗ポール

  左の写真は、西日本のある都市が建設したW杯も開催可能な総合運動競技場のバックスタンド外壁部である。
  よく見るまでもないが、施工された53本のポールの位置は防護フェンスの外側にある。厚さ約60cmのブロック
  の内側は観客の通路になっている。

  フェンスの外側で、支えを持たず立って強風にあおられたら間違い無く、人は落下する。その高さはセンター部で
  約40mある。

  加えて旗用のロープ架けフックは通路面から2m以上の位置にあるから、旗取り付けの作業はフェンスによじ登
  って行うことになる。また、数本ある避雷針付きポールのアース接続はフェンスに。

  日本を代表する設計事務所の監理の下、この施設は建設されたと聞きます。存在する目的
  が何か。そして、そこに青少年は係わりを持たないのか、議論が欠けているように感じます。


表彰用ポールは別に設置すべし !

  各種スポーツの普及と共に、全国各地にはすばらしい競技場が作られている。国内、国際を問わずスポーツにはいろいろ
  な旗がポールに翻る。一番大事なメインポールには、オリンピックでは大会旗として五輪旗が掲揚される。
  国体は日章旗である。メインポールのこのような旗等は行事の開催期間中、原則的に降納は許されない。しかし、競技が
  終わりこれから表彰、というとき表彰専用のポールが無いため
大会旗を一時降ろし、表彰に代用するケースが多々ある。
  左の写真のポールは
表彰用に代用されたもののひとつである。

  
*別の問題:ポールが中心から左右に段差になっている場合、不都合が生じる。施主と設計者の意識の問題である。

コーヒーブレーク=(国旗の逆さ掲揚)=話のタネ                 
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