■ 01話〜05話


第01話:誕生秘話  脚本/小林靖子  監督/田崎竜太
「ああいうのは、あれだよ。祭りの取材行っていつの間にか神輿かついじゃってるタイプだな」

第一回では、城戸真司とはどういう人間か、ということがていねいに描かれている。 お調子者だけど、他人のことはほっとけなくて、なんかあると必ず首を突っ込みたくなる、みたいな。
端的に言うと、この編集長の祭りの取材行って云々という言葉になるわけだけど。
龍騎のブランク体に変身した後も、あたふたしてたり、はしゃいじゃったりしてるような真司らしさって いうのが、最初からちゃんと表現されてるんだなあ。

あと、一番最初に変身するのは秋山蓮こと仮面ライダーナイトだけど、この変身シーンも、 第一回目だけに、すごくていねい。蓮の変身ポーズも気合入ってるし。
あと、ライドシューターに乗るところってちゃんと最初にあったのね。
見るの三回目にして気が付くやつもどうかと思うが>自分

そして、一番最初に出てくるカードは、「SEAL」。
一番最初にバイザーに入れるカードは「ソードベント」。

真司ブランク体の「折れたあっ!」からナイトのウイングランサーに弾き飛ばされて ナイトに「じゃまをするなっ!」って言われる一連の流れ、秀逸っす。
この後、何度も何度もお約束のように繰り返し出てくる、真司と蓮が二人で炎の中で ふっとばされるシーンが、第一回目からちゃんとあって印象深いっす。

印象深いと言えば、真司と蓮が最初にすれ違うシーン。 ここは最終回を見てから改めて見ると、ものすごく感慨深いものがある。 最終回のエピローグで、二人がアトリで出会うシーンとシンクロしてしまう。 初めて会うんだけど、なんか前にも会ったことがあるような気がする、みたいな蓮の表情。
ここって製作側は、意図的に作ってたんだろうか?
要するに、これも何度か繰り返されたうちの一つなんだよ、ということを暗に表現しているの だろうか?意図的だとしたら、相当なもんだよね。だって、何も知らずに見たら 何気なく見過ごしてしまうようなシーンだから。主人公二人が初めて出会うシーンだ、くらい? ってそれで十分な気もするけどね。
最終回を見た後で、必ずもう一回見るやつがいる、ってことを考えて作ったのかな?なんていうのは あまりにも深読みしすぎですかね。
ともかく、繰り返し見るってことをを考えてたかどうかは別として、「二人は以前にも出会っている」 ことを前提にしているのかどうかは、すごく気になるところっす。

この回に出てくる刑事さん。第17話だか18話にも出てくるね。レギュラーデカだったのかー。 って三回目にして気が付くバカは私です。

第02話:巨大クモ逆襲  脚本/小林靖子  監督/田崎竜太
「俺もあいつみたいに戦えるのかな」

流れでライダーになろうとする真司に、優衣が言う。
「モンスターと契約したら、後戻りできない。ずっと戦い続けるしかない」
「祭りの取材行っていつの間にか神輿かついじゃってる」タイプの真司には、ブランク体とはいえ いったんライダーになっちゃったからには、いまさらライダーになることをやめることはできない んだろうな。 とはいえ、優衣の言葉は深い。真司は「ずっと戦い続けるしかない」状況に陥ったために、 その後、ものすごく苦しむことになるわけだから。
で、二回目にして、真司は仮面ライダー龍騎となるわけです。
よく考えてみると、最初から最後まで、ちゃんとした仮面ライダーだったのは、秋山蓮だけだったのだな。

ライダーとモンスターが契約するシーンが出てくるのは、この回と、王蛇が野良モンスターと契約する回だけ。 野良モンスターは、オプションなので、正式な契約シーンてのは、ここだけ。 主役だから、そういうシーンがあるのは当然ですが、ま、他のライダーのを見せられてもってのはあるけど。 だけど、ライアのは見たかったかも。見たからなんだってわけじゃないけど。
そして、さりげなく、ていうか、あんまさりげなくないかもしれないけど、ミラーワールドのルールが 説明される。「入ったとこから出る」とか「契約」とか、 「モンスターは一度狙った獲物はずっと追いかける」とかね。
あー、全然さりげなくないか。でも、さりげなさってこの際あんまり意味がないから、おっけー。
こうしてみると、一回目と二回目で、主人公の性格設定、巻き込まれ、龍騎的世界の説明、 蓮や優衣の設定その他、ちゃんと詰め込まれてるんだなあ。
★ ★ ★

某2ちゃんねるの懐古実況ってのに参加して、1話〜4話をまた改めて見てみました。 何回見てもおもしろいなあ。
で、改めて見て思ったんだけど、真司が龍騎になることを決めた直接的な理由って、 お母さんが行方不明になって泣いている女の子だったのね。
「龍騎は少女がキーになっている」って思ってたけど、これは見逃してたかも。
真司って、少女のために仮面ライダーになって、そしてその少女のために命を落としたんだね。 深いなあ・・・

第03話:学校の怪談  脚本/小林靖子  監督/石田秀範
 「できもしないことにクビを突っ込むなってことだ」

自分の財布の中も確認しないで、簡単に弁償します、とか言っちゃう真司。
優衣が困ってるのを見てられなくなったらしい。
そして、おもむろに財布から三万円を取り出して、立て替える蓮。
「三万だ、お前が払え」
このネタを最後まで引っ張ろうとは、思ってもいなかった。 引っ張ってもせいぜい、数話かと。 その後この三万がけっこう重要な役割を果たすことになるとはねえ。
このときは誰も知る由がなかった、、、んだよね?
それにしても、蓮の財布には三万以上入ってたぞ。
そもそも、最後まで明らかにはならなかったが、蓮てどうやって生計たててたんすかね?
やたらお金持ってたような気がするけど。やたらっつっても、北岡ほどじゃないけど。 財布には常に数万円入ってるくらいの金持ち。 もしかして、カツアゲとか?
真司なんて、ほとんどお札は入ってなかったんじゃないか? EPISODE FINALの時だって、小銭しか入ってなかったし。

「あの人はモンスターを封印するより、ライダーになる方を選んだんだよ?」
「何も考えてないだけだろ」

出会って間もないのに、真司の性格を把握している蓮。 うーん、これってやっぱり何回も繰り返されてるから? っていうより、ただ単にわかりやすいだけか。

そして、神崎士郎の登場。 最初から戦え戦え言ってるし。他に言うことないんかい。ないんだろうな。 神埼士郎って、鏡の向こうでじっと佇んでいるような印象があるし、実際そうだと思うんだけど、 この回では、走ってたし。何があったんだ、兄。

アトリで、真司が優衣に自分の決意を語る場面。
 「じゃあ、俺が証拠になる」
そこで場面が、学校へ向かう蓮に切り替わり、モンスターの接近音と、メガゼール、ギガゼール。 そしてもう一度アトリを飛び出してバイクに乗っている真司に切り替わり、直前のセリフが重なる。
「少なくともオレはモンスターと戦うために変身する。  誰かを守るためだけに変身するから」
そう言って、笑う真司。
アトリから飛び出して行くときに妙に気合が入ってたのは、決意表明したからだったんすね。

第04話:学校の怪談2  脚本/小林靖子  監督/石田秀範
あの「三万円」で、こう来るか、という感じ、、。

「この戦いに背負っているものはあるのか」と聞かれた真司が少し考えて言う。
「借金。お前への借金、三万円。 とりあえず、それを返すまでは死なないよ、たぶん。それで、どう?」
「お前、ほんとのバカか」
あきれる蓮。
ここで、真司が笑う。
蓮も、ほんの一瞬だが、笑う。

蓮が自分のモンスターで人間を襲わせていると誤解した真司と、その真司をうっとうしく 思う蓮が、反目しあって殴りあいまでするが、 真司のあまりのバカさ加減と、そのまっすぐさに蓮は根負けし、 真司は蓮を100%信じたわけではないが、優衣が信じているからという理由で、蓮を 信じる気になる。
お互いに殴りあった後でわかりあうっていう展開は、青春物の常道。
ただし、「何かを背負って戦う」「背負っている物のために誰かを殺す」という背景が そこにあるために、単に爽やかなだけじゃなくて複雑な影が見える。
ま、「三万円」のおかげで、その影みたいなものが緩和されてる感はあるかも。
思えば、真司がゾルダを殺したと思い込んだ回でもそうだったけど、暗さとばかばかしい明るさとが 微妙にバランスがとれてて、そこが龍騎のある種の魅力になってるのかもしれないな、とも思う。

「目障りだ」
「お互い様でしょ」
ここのやりとりが、なんか好きなんだわ。

「蓮はね、性格悪くて意地悪でケチで、好き嫌い激しくて何考えてるかわからないけど、 きっと何かのために戦っている。蓮の戦いを見てればそれがわかるし、だから私は蓮を 信じられる」
・・・っていうか、優衣ちゃん、、それって蓮の悪口でわ?

「お前はライダーをやるには、甘すぎる」
とか言う蓮。でも、自分も結局ライダーやるには優しすぎたわけだよね。

第05話:骨董屋の怪人  脚本/小林靖子  監督/長石多可男
伝説の蟹刑事登場です。

「つくづくお前はライダーになるべき人間じゃなかったと思ってな」

真司と蓮の距離がまたちょっと近くなっている感じ。 それと同時に、ライダーになった明確な理由がある蓮と、流れでなってしまった真司の それぞれの立ち位置がよりはっきりとしてくる。
この後、この二人の距離と、それぞれの立ち位置の違いがいろんな葛藤や軋轢を生み出して 行くわけだけど、ここではまだ漠然としてる。

「あーそれからさー。お兄さん、見つけようよ、絶対」

優衣と神崎士郎について、ニュートラルな真司。この姿勢は基本的にはずっと変わらなかったよね。 神崎士郎がどんな人間で、どんなことを考えていようと、優衣の兄であることは変わりない、 妹が兄の心配をするのは当たり前なんだ、と。


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