■ 06話〜10話


第06話:謎のライダー  脚本/小林靖子  監督/長石多可男
「お前には無理だ。そいつのことが許せないから戦うんじゃない。 仮面ライダーだから戦う。理由はそれだけでいい」

既に真司の「迷い」が始まっている。
「モンスターから人を守るために」ライダーになった真司だが、蟹刑事のことを 「あんただけは許せない。戦わなきゃいけない」と言う。
・・・でも、よく考えたら、浅倉にも同じようなこと言ってた気がするけど、、、 ま、そこは真司君だから。

最後のアトリのシーンで、真司が優衣に無理やり笑顔を見せるシーンは、 その後のいろんなことを暗示しているようで、せつなかった。 ああやって強がってみせるような一途さが、真司のいいところだと思う。 もう一通り最後まで見たからそう思うのかもしれないけど。

やっぱり、主役を張る人というのは、そういうオーラがあるんだと思う。 須賀貴匡も松田悟志も、ぎこちなさ、みたいなのはあるんだけど、オーラがある。 キャスティングした人はすごいと思う。
★ ★ ★

「あの人もライダーなの?戦うつもり?」
という優衣の問いに答えられない連。
あいまいに返事をして、部屋を出て行き、外から優衣の部屋を複雑な表情で眺める。
蓮というのは、口では「戦う」と言っていても非情にはなれない、優しい人間だということが伺える。

この回で、蓮の口から龍騎の決めセリフが。
「最後に生き残れるライダーは1人。戦わなければ、生き残れないっ!
この蓮のセリフ、好きだなあ。

龍騎の世界のルール:
 ■カードデッキが壊れると、契約が破棄され、モンスターに喰われてしまう。
 ■「カードデッキは全部で13。倒すべきライダーはあと11人。お前を入れてな」

第07話:新種誕生?  脚本/井上敏樹  監督/田崎竜太
この回から、脚本が井上敏樹。小林脚本とは、明らかに空気が違う。 出演者のインタビューなどを読むと、監督によってもいろいろと違いがあるようで、 それはそれでおもしろいかもしれないとも思う。 脚本家が2人で、監督が4人、とすると、8通りのパターンがあるわけで、 それぞれの「龍騎世界」があり、それが長丁場のドラマでは、飽きさせないという 効果があったのかもしれない。

ただ、井上脚本の「お笑い」路線は、やりすぎ、というか懲りすぎのような気が しないでもない。「お笑い」路線は好きなので、2ちゃんねるで叩かれるほどひどくは ないと思うが、もう少し抑えてもよかったのではないかと思ってみたり。 ただ、終盤の重苦しい展開の時には、やりすぎくらいの方が却ってよかったかもな。
★ ★ ★

吾郎ちゃんて、始めはなんか怪しい人のように描かれているのは、何か意味があったんでしょうか? 律儀に北岡秀一につくす吾郎ちゃんではなく。
いや、十分怪しいんだけど、吾郎ちゃんは。でも、この回のような怪しさじゃないっていうか。
新しいライダーが誰かわかんないようにするためなのかな?
でも、私は最初に吾郎ちゃんを見たのが、劇場版龍騎なので、吾郎ちゃんが先生一筋なのは わかっちゃってたからなあ。そういう意味では、リアルタイムで、どきどきしながら 見たかったかも。ああでもない、こうでもないと考えながら、一週間待つ、みたいな。
DVDを揃えて、見たければすぐ続きが見られるっていうのも、それはそれでいいんだけどね。

「早くアマゾンへ行けと言っといてくれ」

第08話:4人目ゾルダ  脚本/井上敏樹  監督/田崎竜太
「おまえにいったい俺の何がわかるんだ」
「でも、俺、嫌いじゃないですよ、北岡さんのこと」

あくまで天然な、ストレートな真司。 この回で、真司と蓮がいっしょの部屋に住むことになる。
「なんであんたといっしょに住まなきゃいけないんだよ」
2つのベッドで、深刻な顔をして向かい合うところは、秀逸。 こういう演出は、井上脚本なのか田崎監督なのかはわからないが、好きなところ。

この回は、重いものを背負ってライダーになった蓮と北岡に、真司という異物が 正面からぶつけられた回ではないかと思う。 ここが出発点となって、うっとうしく思いながらも真司のことを 「自分たちよりはマシな人間」 と認めるようになっていく。
それまでは、静かにライダーとしての戦いをまっとうしようとしてきた二人の、 乱れの無い水面に、真司という小石によって波紋があらわれたのだ。 こうして、好むと好まざるにかかわらず、最後の一人になるまで戦うという仮面 ライダーの運命が、かきまわされていく。 そういう始まりの回だったと思う。
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ここで、北岡秀一という人物を、丁寧に見せている。
どういう人間なのか。
黒いものも白くしてしまう弁護士である。
美人に弱いらしい。っていうか、女にだらしなさそうである。
人間の欲望ってやつを愛しちゃってるらしい。
で、その欲望を全部叶えるために、永遠の命がほしいらしい。
たぶん永遠の命を得るために、ライダーになったらしい。

ちょっとしたことだけど、真司が「欲望だけに生きるなんて寂しい」と、北岡の生き方を 否定した時、画面は北岡の表情を正面からは映さず、後姿と口元だけで北岡の感情の変化を 表現する。こういうのも、おもしろい。

第09話:真司が逮捕?!  脚本/井上敏樹  監督/石田秀範
「なによ吾郎ちゃん、、、俺、子供嫌いなの知ってるでしょ?追い返してよ。」

ゆかりちゃん役の碇由貴子ちゃん、かわいい。
碇由貴子ちゃん、このころはまだ子供子供してるね、当たり前だけど。
「ちょっと待って神様」は、かなり成長した姿だったのね。
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改めて見直してみると、この回って、最高に面白いなあ。テンポがよくて、あちこちに遊びがあって。
北岡秀一がどんな人間なのかっていうことが、さらに深く掘り下げて描かれる。
「聞いたとおりだな。仕事の腕は最高だが、人間は最低ってな」
ここから始まった蓮と北岡の関係。 お互い、理解しあってるような、反発しあってるような。

蓮が北岡をしめあげている時にモンスターの接近音が聞こえ、二人同時に反応して お互いがライダーだと知る場面。かっこいい。
思えば、主役の二人はともかく、この後次々に出てくる登場人物がライダーだと判明する場面て いうのは、それぞれ違ってて、個性に合わせてるんだよね。 個人的には、赤いジャケットのポケットからこそっと出してアピールする、っていうのが好きですが。 なんでかは聞くな。
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四回目にして気が付いたんだけど、ゴルフの練習場で蓮と北岡が初めて会った時、 第一話の真司と蓮みたいに、前にもどっかで会ったことがある、みたいな感じで視線を 交わす場面があったのね。 やっぱりこれも、何度か繰り返してるっていうことを意味してんのかな?
それとも、運命じゃないけど、彼ら二人の行く末を暗示しているのか、、、
どっちにしても、すごく印象的なシーンだった。
なんで今まで気が付かなかったんだろう?

第10話:ナイトの危機  脚本/井上敏樹  監督/石田秀範
「友情ごっこがしたいなら、ライダーにならない方がよかったんじゃない?」
「青臭いんだよ」

蓮のペアリングを思いっきりバカにする北岡。
第8話で、真司は北岡がゾルダとは知らないまま、北岡の内面に踏み込んでいく。 そして、この10話では、お互いライダーだと知っている蓮と北岡が絡む。 北岡は、思いっきり蓮の弱いところに踏み込んでくる。 勝たなければいけない、戦わなければいけないと言い切り、そう自分自身を追い込んで行こうと する蓮だけど、最後のところでは非情になれない。非情になれないとわかっているからこそ 自分を追い込もうとするんだろうけど。
秋山蓮という人物は、ひねくれているようで、実はすごくわかりやすい。 逆に真司の方が、単純なようだけど、本当のところはわからないんじゃないだろうか。 透明なもの、裏表がないものは、本当のこと、その奥底にあるものは見えないだけに、 見つけ辛いんじゃないかな?(東條風)
私は、そんな真司が好きだな。

そして不治の病の北岡。この時点で登場人物の中でその事実を知っているのは吾郎ちゃんと 島田だけ。 この島田が偶然北岡の病気のことを知る、という伏線は、最後の最後で活かされましたね。 伏線をはるだけはっておいて、どこでどういう風に使うのかは後で決めたっていう感じがしない でもないけど、ちゃんとここぞっていう時だったと思う。
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「いいか、勘違いするな。俺がお前を助けたのはお前のためじゃない。借金だ。 お前に貸した金、まだ返してもらってないからな」
「確か、五万だったか、、」→ 「いや、八万だったな」→ 「必ず返せよ、10万」
だんだん増えていく借金、、、ここ好き。


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