ココロ・ぽーしょん
紅茶を入れましょ。
     ぎゅっと濃縮
    心の ポーション
      ミルク?  それとも
        レモンにしますか?


 子供のための 俳句

だれもなく 山々と居て 冬の 丘  2003/ 2/23


富士山を 早よ愛でたくて 丘の梅


初恋は 苦き想い ふきのとう  2003/3/10


  吹き上げる 春のしぶき ゆきやなぎ  2003/ 3/27


乙女らの さざめき 揺れて菫の香


空を突く 蕾は象牙 白木蓮


ゆったりと 萌える 柳を 揺らす時間(とき)  2003/ 3/28


 入梅だ トイレの紙も しなしなに   4/20 


15センチの おニューの長ぐつ 雨を待つ


 加速する 太陽エンジン アブラゼミ  4/20

 
   旬を知る トマトのへたの 青臭さ   4/28


 風を 風を ごくごく呑んで こいのぼり  4/28


水遊び キラキラ光る 児の産毛   5/ 2


   入道雲 ベランダ号の 帆はシーツ   5/ 4


  せきどめを ふくみてむせぶ 寝巻きの子   5/20


    あのひとに 吹いてにおい立つ 南風   5/31


樹は肌に 梅雨を添わせて 森を抱く  2003/ 6/12


 とうきびを 食んで笑顔の キミに似て  2003/ 6/13


    オルタ ンシア 空を欲しがる 青い群れ   2003/ 6/23


鳥たちの キラキラと鳴く 夏の朝   2003/7/20


 せみしぐれ 木陰の風を 掻きむしる   2003/ 8/18


まゆみのみ 紅染む包み 誰がもとへ   2003/ 9/2


台風が 磨いた空に 月光る


  こくこくと 秋の夜を飲む 掛け時計  2003/ 9/ 4


月明かり 甘く零れる 金木犀   2003/10/8


秋終わる 固く閉じたる 果樹園の木戸


落ち葉降る 過ぎた季節の砂時計


電線で あや取りしている 枯木立


足音の 型残りて 雪の朝


無垢なれば 欲またあはれ 芋喰らふ子ら


幾つかは クッション代わりの 箱みかん


ひそやかに 華やかに白、雪化粧 2003/12/10


さざんかを おのおの手折りし小さな手




 一行詩   などなど・・・

「深緑」

深緑の深き底より 眺むるは 揺れる水面のごとき 木漏れ日  5/24


  「素直」

摺りガラスのような丸いシーグラスでさえ、
波に洗われるとき ほんの少しだけ 透明を思い出す。    2003/ 7/ 1



   「なき砂」

砂のごとく、せめて素直になけたらなあ・・・・・2003/ 7/ 2



「ブルー」

ブルーに浸っていては、青い鳥は見えない。
けれど、ブルーの傷は、ブルーでしか 治せない時もある。    2003/ 7/ 5



「夏が来るよ」

大きな大きな 柔らかい布のような 南風にくるまれて 終わらない夏の夢をみよう    2003/ 7/ 7



「闇」

私の心には 闇がある。それも大事な私の一部。
捨てることは出来ない物。    2003/ 7/13


「花」

岩や樹の幹に必死で根を張るように、困難な場所でこそ、最大の命の輝きを放つ       2003/ 7/15



「寄り添う」

一人ぼっちでひざを抱えていても、甘い蜜が好きなはずの蝶が 塩気を求めてか、
汗ばんだ腕にふっと止まってくれることもある。    2003/ 7/16



「笑って!」

所詮、笑いものにされるなら 先手必勝!笑いを取る。


・・・・を、モットーに
時には、


普通に生きようとする努力、面白い事を言おうとする努力、それぞれ反対方向に空しい・・・

   2003/7/19


「愛の歌」

鳥はきっとどんな樹にとまっても啼く。例え次に 食われようとも。
囀りは愛の歌、命の燃える火。     2003/ 7/20



「お母さんへ」

大人になって、気が付いたんです。一番になる人って、一人しか居ないって。 2003/ 7/28 


「歌」

息を吐く、生糸のように。心を紡いで歌になる。    2003/ 7/29


  「銀の指輪」

人の肌が恋しい。離れればすぐ、黒く曇ってしまう。  2003/ 7/29


  「樹」

その肌に しっとりと苔を添わせて 公園の片隅を森と信じ 
守り慈しんで来た古い大木が 切られた。白い切り口が悲しく 痛い。   2003/ 8/ 1



「コブシの実」

真っ赤な握りこぶし、暑い夏をいっぱい握って木の上で。  2003/ 8/11



「ピアス」

標本の虫ピンのように 私をどこかに留めている。
今日は、もっと重いバランサーを着けなきゃいけない気分。   2003/ 8/29


「共感」

私の外にも 私の心の肉片が存在する事を知った。
別な世界で私の脈を打つ物を見た。   2003/ 8/31


 「心友」

心の扉を開けて お互いに同じ歩数で 出会う事の出来る人 
それぞれの歩幅は 違っても。  
2003/ 8/31



   「奏でること」

心に 悲しい音の弦も、張っていなければ 悲しい音は、鳴らすことは出来ない。
さまざまな弦を持ってこそ より深い 歌を歌う事ができよう。  2003/ 9/ 2


    「霧幻」

そぼ降る雨に濡れたたてがみ 一粒の熟れた水滴に封じた 時間(とき)    2003/ 9/ 2



「コスモス」

緑の雲の中に ふわふわ遊ぶ 少女たち    2003/ 9/ 6


「花火」

高くなってく空へ ひとつ、ひとツ、大きな音と共に夏を送って返していった。  2003/ 9/ 7




「雨上がり」

空気は、空へ帰る水の匂いで 満ち溢れていた。
それは、この世界を廻り廻る事への 喜びのようでした。   2003/ 9/27  


「苦」

砂を噛むより しゃあない時は どうせ噛むなら 星の砂。   2003/10/ 1


   「欅」

思い出を抱きしめた腕から こぼれる 「時」は落ち葉になって 2003/10/10


  「時ならぬ夕立」

大きな雲、ちぎれ雲を追いかけて こっちへおいでと 手を伸ばす。
遊び足りない駄々っ子の「夏」をやっとの事で連れ帰り、今夜は少しまた 冷えるでしょう。
2003/10/23




   「滑走路」

夜の高速 オレンジの明かりの中をふわっと浮いて 宇宙まで行けそうだね。   2003/10/29




   「小春日和」
まつげの先にちょこんと乗った光の粒さえ 
大事に仕舞って置きたいような いつくしい日   2003/11/ 9




   「 始まりの時」

心に湧き上がる泡の ひとつひとつに 名前を付けていくような、慌しさ。
はじけるものに追いつこうとする歯がゆさ。
名など、要らぬと 気づくまでの間。
2003/11/11



「てんとう虫」

お日様を 小さくころころ丸めて落ち葉の下に隠したよ。
春にが来れば 空へ空へと 飛ぶでしょう。
2003/12/25



静かなる 光遊びし冬の藪
   きっき ぴりり と 百舌鳥 色を差す
2004/ 1/ 8



あいらしい くちづけ 水面にするメダカ  
   サーモンピンクが こころ くすぐる
2004/1/18


この白一色の冷たい雪が やがて柔らかな春を育む
             2004/1/18



   「結」

ごつごつとした八重桜の蕾は 豊満な春を誓った結び目 2004/ 1/28



   「羽衣」

春のような 和める光り受けながら
  天の羽衣 柵に揺れてる  2004/ 1/30



「若緑」

やわらかに 緑を編んで 草や木の
   レースのごとく 野辺に広ぐる
2004/ 4/15



「緑の中から」

幼子が両手を合わせたような
愛らしい若葉の芽の中に次なる季節は
入っていました。

    2004/5/16


「芽生え」

咲きたいキモチは 私の心より速い。
    花ゴコロは 私の中に在って 私よりも大きい。
2004/09/17


「馳せる」

久しぶりに乗った特別快速の 流れる景色は
             何故にか私の走馬灯を回す
2004/10/20



「ください」

ベージュ色したしあわせを 色をなくした 私に下さい 2005/1/11

「ス・キ・」

抱きしめて 糸吐くように息抜いて 
     からだなんて もう要りはしない
2005/1/11


新緑に頬をうずめる 満月の
         朧の光 うずはゆい夜 
2005/4/25



春雷は 空で冬を閉じる音
          2005/4/30



 五行詩

  「藤棚」

膨らみきった春が破れて

ほんの少し溢れた夏が

公園一杯降り注いだから

藤棚からは夏空が

零れ落ちているよ。

2004/04/20




「五月晴れ」

青い青い 空の幕は

尾長の尾に引かれて

やって来た

樹から樹へ

渡る風を孕んで    
      
   2004/0514


「夕立」

遊び疲れて 焼けた夏

雲のせっけん 泡立てて

風が ぐるぐるかき混ぜて

黒くなったら 雨が流す

洗いたてつやつや 蝉と子らの声

2004/07/28



「夏を開く」

夏に理由なんて要らない

風追う雲に剥がされた空は

むきだしの青 生々しい

ホットオレンジジュースの風に

ハイビスカスは色香を絞る

       2004/ 6/22



「木枯らしの産声」

啼く風吹いて

ふいにあったかい物を

持って行ってしまった

心の薪を

集めて置かねば

2004/10/27




「Moonbow」
       
月のあかるい 浜辺に踊る
       
南の島のむすめたち
 
むねに揺れる甘い香りの
  
色とりどりの 花の輪を

空に捧げた 月の虹

2004/11/10




「雨を仕舞う日」
          
綺麗な雪を降らせるために

空の上から雨の粒を

降ろして春まで仕舞います

絡んだものを解くのに

ほんの少しだけ残しておいて

2004/11/19




「秋の終わり」

君の髪のひとすじが

終わっていく秋の陽射しの中

旅立つ蜘蛛の糸のように

輝き 揺れて

風を探している

2004/12/03



「雨の裳裾」

音を寄せぬ 雨の音

闇に溶けたら 消えてしまう

軽く瞼を 閉じている君

触れず 話さず 見つめもせずに

ただ 包んでいる 雨の色

2004/12/13


「双子座流星群」

流星は 空ナメクジが這った跡

空ナメクジの お仕事は

星の手紙の 郵便屋

クリスマスだから 忙しい

星の願いは 何だろか

2004/12/16



「陽だまり」

微笑みごころのブランケット

枯れた芝生の陽だまりに

広げて 虫食い繕って置こう

寂しい曇った朝も 雪の静かな夜も

暖かで居られるように

2004/12/24



「雪の街へ」

チェーンの音は がたがた ちゃりちゃり

揺られて景色を眺めていると

バスは 馬車になって

窓の外は 違う街

ちょっぴりわくわくしてきます

2004/12/31




「春一番」

あの風に

空の星の幾つかは

溶けてしまったみたい

夜空は ミルクを混ぜた色

光る星も角(かど)が取れた

   2005/02/24



「梅の花」

ひなあられが咲いている

うすももに白酒色の溶けた

傾きかけた光の中

白に桃色 赤いのも

小さい丘の梅林

   2005/02/28



   「雪のにおい」

夜の空気は 冷たくて

雪とおんなじ においする

夜が雪のにおいを 作る

だから 雪は

静かです

   2005/03/03


「野辺の歌」

私が抱いていく竪琴に

君の髪の絃を張って

野辺の風に歌ってやろう

風は君の髪に届き

私の歌を絡めるだろう

 2005/04/13



「月」  

  銅板を打ち出したような

  やわらかな赤い月

  優しい君の目も

  今この月を

  映しているだろか

     2005/06/24




  「ペディキュア」

爪を磨ぎ

青いペディキュア

アブナイ ニオイ

悪な こころ

目覚める 季節


       
       「無邪気な君へ」

      貝のような君の耳

      掴まえて     
      
      抱きしめて

      耳を寄せたら

      波の音がするだろか

 
         2005/6/21



   「浮き草のように」

夜気に抱かれて 漂っていたい

貴方の澪木に 流れ着くまで

永久の波打つ 夜の岸

水面を立てぬ 微かな流れ

澱むことなく 何処までも


     2005/6/22 



  「迷子」

流れる雲を 道標にして

君はわざと 迷子になったね?

寂しがりの癖に

青すぎる空 他所の雲

独りぼっちになりたくて

 2005/7/1


   「夏が来ていた」

 季節が変わる時

 知らない路地の向こうのほうが

 眩しくて きゅんとするのは

 何故だろう

 ほうら、夏が染みて来る

    2005/7/6



「魔法の鏡」

何か書きたくて 握り締めた携帯

綴りあぐねて 消えた画面のライト

魔法が切れてしまったように

ふいに映った

酷く寂しい 私の目
  

      2005/7/4


     「ころっけ」

  淋しくて淋しくて 淋しくて淋しくて

  ぐしょぐしょになるまで 

  ソースかけた コロッケと 

  痛いよ痛いよ 痛いよ痛いよ

  食べながら  一緒に泣いた

     2005/7/7


「朝露」

   空へ帰りそびれた銀河がひとつ

   今朝 薔薇の樹に 架かっていました

   霧雨の夜 空を休んだ星たち

   うっかり眠り込んでしまって

   目映く光る 蜘蛛の巣のハンモック


2005/7/14

   
     「秘密」


   秘密には 必ず

   しっぽが生えている

   見つかりたいんだ 

   秘密ってヤツは

   隠れてるのは 寂しんだ



      「ナイショ」


   ナイショには 

   やらかい かわいい耳がある

   他のナイショが 聞きたくて

   うずうず ぴょこぴょこ

   動いてる

2005/7/8




      「嘘」

     嘘は 涙を流します

     自分を 削って捨てるため

     嘘の 中身の 本当を

     失くしていかなきゃ ならなくて

     人に見えないように そっと

          2005/7/10



「偽り」

  「偽り」は長い髭を ピンと張ってる

自分を暴くものから 身を隠す為に

「偽り」を捕らえようと追う「真実」は

  心の何処か 奥底で

「偽り」に 恋がれている

2005/8/22





  「夏のゆうぐれ」

夕焼けの裾に 夜空の水

  浸ってゆく空と

  染み込んでいく 夜とが

  色水で遊んだ

  あの遠い夏のように 溶けていく


      2005/8/22


 「めりーごーらんど」

      僕の走馬灯を描いていく 夏

      色を塗っていく 君

      だから みんな

      立ち止まらない

      僕は そこに 歌をつけよう


2005/8/22
      


       「蝉」

    闇夜から這い出して

    ポツンと灯る 街灯の下

    歪んだ影になる
 
    抜け殻には なれなかった

    重たい わたし

 
      2005/9/11


    「紅茶のタメイキ」

   熱い紅茶に

   砂糖を入れて

   かき混ぜるとき

   ふわっと香る湯気は

   紅茶のタメイキ
       
       2005/9/23
     
「硬直」

 死斑が浮かび上がるかのように

 心の温度が抜けていく

 こわばった 動かない心を

 醒めた赤から 死んだ青へと

 まだらに 変えながら


2005/9/30



「憧れ」

舞いそびれ 枝に残った

赤く燃える 木の葉のように

  痛いほど澄んだ 高い空でひとり

  誰を待ってるの あなた

  わたしじゃないの 知っているのよ


2005/10/11