「やさしい御夫婦」
年配の御夫婦が「みかんの木はありますか?」と。
「すみません、今はないんですよ」と言うと、
実は今、庭に蝶の幼虫がいて食べるものが無くなりかけているので、柑橘系のものを探しに来たという。
その幼虫を育ててどんな蝶になるのか見たいから・・・という理由らしいのです。
初めてでした、自分達の為ではなく幼虫の為に木を買いに来られた人。
なんて素敵な考えなんだろう。なかなかできる事ではありません。
いつも殺虫剤を売る時に感じる"複雑な気持ち"の私としては嬉しい出来事でした。
結局、他の柑橘を買っていかれました。
その心やさしい御夫婦のもとで、どんな蝶が旅立ったのでしょうか?
「さぶっ・・・ 」
20歳のGちゃんがある日に体験したコト
キョロキョロとおじさんが何やら探している様子だったので「何かお探しですか?」と声をかけました。
おじさんは、照れもせず「キミの笑顔」
・・・・・・そう言ったらしい。
しかし彼女「どうぞ!こんなのでよかったら」と。
若いのにできた子です。
私だったら「はあ?何いってんの?」って顔してしまいそう。
これはほんとうにあった話。
「いつも二人で来るけど・・・」
50代くらいのおばさん二人組み。きまって2人で来ます。あれこれ言いながら楽しそうに植物選び。
でも花を買うのは決まっていつもの方ばかり。
もう一人の方は、あれが良い!これが良い!というだけ。
未だに買った事がありません・・・。
”あの人は車の運転が出来ないから、連れてきてもらってるんだよ”・・・とはベテランのパートAさん
さすが、よく観察しているなあ。いつもあの片方の人は何も買わないんだよと教えてくれたのもAさんだった。
「心配性なおじさん」
うちの店では、野菜の苗なども扱っているので、おじさんおばさん御用達なのです。
まだ苗が小さくて定植できない場合は、予約をうけ名前を書いて苗にはっておくのですが・・・
何回かやってきては、どの品種にするか悩んでいたおじさん。
やっと決まったらしく、名前を書いて苗に貼ろうとしたら
「大丈夫かなあ〜」「これ、剥がれたりしない??」「誰か買っていったりしないかなあ〜」と言うので
「大丈夫ですよ、レジでチェックしてますから」と言っても、とても心配している・・・
「ねっ、大丈夫だよね」と何度も何度も私に念を押して帰って行きました。
予約だけして買いに来ない人もいるので、心配性のお客さんは、ありがたいのかもしれませんね。
「ああ・・そうですか」
会計での事。
私 「1050円です」
おばさん 「ああ・・そうですか」
私 「1100円お預かりします」
おばさん 「ああ・・そうですか」
私 「50円のお返しです。有り難うございました。」
おばさん 「ああ・・そうですか」
・・・・・・・・・・・
ちょっとしてから無性におかしくなってしまいました。
良く考えるとおかしなやり取りでした。
「あのヒトの正体はいったい??」
全身黒できめ、肩にはショール・・化粧はバッチリ、ハッキリな50代の女性
そのいでたちからして、私の頭の中は????
「○○さん、あれなんか良いんじゃない」と連れの人に。
親子じゃなかったんだ・・・・と思いながら私がその人の接客をしました。
会計の時。その連れの女の人(20代)が言いました。
「先生、私がやりましょう」とお財布をそのセンセイから渡され会計を済ませました。
沢山買って頂いたので、車まで運ぶ途中
「先生、足元お気を付けになって下さい」とセンセイを気遣う連れの女性。
車までのわずかな時間の中、私はこのセンセイと言われる女性は何をやっているヒトなんだろうと考えました。
ピーンときました。
占い師だ!!そうに違いない
あれ以来、店には姿を現さないので未確認のまま
私の中では、もうあの女性は占いの館のヒトになっています。
「ジョーロを奪って・・・」
それはとても忙しい日でした。
花がグッタリしているのを見て、あっ、しおれている。水やらなきゃ・・・
そう思っていたにもかかわらずやる事がいっぱいあって、つい忘れていました。
そんな時「あーん、かわいそうーーーー」と言う声に振り返ると
その声の主であるおばさんは、近くにあったジョーロをすばやく手に取り
しおれていた花に水をあげてくれました・・・。
「うちは、お花やさんなのだけど・・・」
「鳥のエサは、ある?」とおばさん
えっ?鳥??・・・鳥のエサ????
ちょっと時間が止まった(笑)
「鳥のエサは、ないですねぇ〜」と言うと
「そうだよね。ないよねぇ〜」とあっけらかんと言われてしまった。
「欲しいものがありすぎて・・・」
常連であるおばあちゃんとそのお友達であろうおばさんの会話。
お店の外でしばらく花を見て、その後店の中に入ったとたん
「おばあちゃん!! 凄いよ、中来てみなよ」と叫ぶ。おばあちゃんは、足が弱いので歩くのがゆっくりなんです。
2人とも「うわー凄いねぇ。中にもいっぱいだ」とうれしそう。
それから長い時間、花を見ていました。
しきりにおばさんは叫ぶ「駄目だよ〜おばあちゃん、自転車で来なきゃ。持って帰れないよ〜」と。
数分後、また叫ぶ「あ〜おばあちゃん、これもいいね。でも駄目だー自転車で今度来よう」
そしてまた「この花は、長く咲くんだよね。いいねぇーー。でもおばあちゃん、駄目だ。自転車で来なきゃ」
おばさんは、その後も何度となく自転車じゃなきゃ持って帰れないし、今度は自転車で来ようねと
おばあちゃんに言ってました。よっぽど、欲しかったんでしょうね!
この会話を聞いていて、可笑しくなってしまいました。かわいい2人組みです(^^)
それから数日後、自転車のそのおばさんと手押し車?をひいたおばあちゃん発見!!
その時の私は、へへへと笑ってました。
「即答!」
「あそこにあるチューリップは、いくらかい?」とおじさん。
お客さんと見に行き「えっーと、1950円で・・」すと言う前に
「いらねぇ」とたった一言つぶやきました・・・・。
その速さにびっくり(笑)
そしてあまりに簡潔なお答え。
「お客さん!そんなに気を使わなくても」
態度の大きいお客さんは、たくさんいますが(笑)、このおじさんのような人は滅多にいないかも。
私達は、お店のレジのとこでお昼をとるのですが・・・あまりそんな店は、ないですよね(笑)
お昼を食べながらレジや接客もやらないとなのです。
そのおじさんは、私達がお昼を食べていると店に入ってくるなり
「ごめんね。お昼なのに・・・ちょっと見せてね」と言います。
買いたい花をレジに持ってきた時も、いいですか?ごめんねと。
いつもいつも丁寧なんです・・・こっちが恐縮してしまうくらいに。
極め付けはレジで「外に出たら、タバコ吸ってもいいんですか?」と。
うちの店は、禁煙なのです。でもそんな事聞いてきた人は、あのおじさんぐらい。
皆、禁煙という事に気がつかずに吸っている人、気がつくけどタバコを投げ捨てて平気な顔して入ってくる人が殆どなのに!
そしてベテランパートAさんの一言
「お客なんだからさー、もっとでかい態度してりゃいいのに」
口は悪いですが、いい人なんです。
Aさんについては、数々のおもろい事があって、番外編でも書きたいくらい!
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