■ 004 私のオマヌケ事件 其の1・・・・ガス欠編



ガス欠なんて、する人いるのかしら?私もずっとそう思っていた。あの日までは・・・。

仕事も終わり、いそいそといつもの通勤コースを走る私。
ジャスコが特別招待日だった為、仕事前に出かけ色々買い込んだモノを後ろに載せて。
職場を出発してすぐに、左折した時におかしいな?と感じた。思えばあれが予兆だったのだ。
しかし、気にせず走っていると、またおかしい。曲がるたびに、エンジンブレーキがかかったような状態になる。
どうしたのかな?と思うと同時に、車は「 あ〜もうダメッ・・・ 」って感じになり
スピードも遅くなり遂には、止まってしまったのだ!

直前で、私はヤバイと思い車を端に寄せるのが精一杯。
事の真相に暫く気がつかないマヌケな私は、動け!とばかりにエンジンをかける。
エンジンは、力の無い音で応える。3回程動け!を繰り返す・・・。もっとだったかも??

ガス欠か!やっと気がつく。しかもガソリンのメーターは、思いっきり「ありません!!」と言っていた。
それでも、おかしいな。まだ50Kmぐらいは、走るはずだったのにと思う私。情けない・・・。

さて、どうしよう。外は、真っ暗。頭の中でああしたら?こうしたら?といろんな事を考えた。
止まってしまった道は、田んぼ道だが車が多い。これは、外に出て通りかかる車に助けを求めようか?
でもどうやって?いやいや・・・30過ぎた私には、誰も止まってくれないだろう。
一番近いガソリンスタンドまで、歩いて行こうか?と言っても30分はかかる。
近所の家に駆け込んで、電話を貸してもらって知り合いのおばさまに助けを求めようか?
今日は、運良くお金持っていたからいいものの・・・いつもの私はお昼のジュース代しか持っていない。

歩いて10分足らずの所に、お店があった!私は、暗い田んぼ道を沢山通る車にひかれない様に
注意しながら、テクテクと歩き始めた。お店に着いて、「 電話ありますか? 」と聞く。
「うちね、電話ないんですよ」まさかこんな答えが返ってくるとは!

そこにお酒を買いに来ていたおじさんが「電話?貸してあげるよ」と携帯を差し出す。
車がガス欠で・・・と言うと、そのおじさんが「ガソリンなら、ここの店にあるよ」と。
何で?酒屋に??でもこんな事ってあるのですね。おそるべし強運の私。

「あそこに止まっていた車かあ?さっき歩いていたでしょ」とどうやら私を目撃していたらしい。
そして一升瓶にガソリンを入れてもらい・・・あ〜ほんと助かったとしみじみ思った。
そのおじさんは一升瓶を持って店を出ようとした私に
「乗りなよ!そこまでだからさ。どうせあっちに帰るんだから」と
親切に言ってくれたので、私はその言葉に思いっきり甘えてしまいました。

田んぼ道にポツンと私の車が・・・私を待っていました。
おじさんは、ガソリンの入ったビンを持ち、給油タンクに入れてくれ
「車が出るの見ててあげるから、早く乗りな!」
「あのー、ご近所なんですか?お家は?お名前は?」と聞くと
「 いいから・・・いいよそんな事は。俺の家は、あっちだよ!早く 」

私は、ありがとうございました。本当に助かりました。と言うのが精一杯で他に言葉が出てきませんでした。
バックミラーで見たら、そのおじさんは暫くしてから自分の車を走らせて帰って行きました。

私は、自分のマヌケさにあきれてしまいました。が、こんな優しい人に出会え心が熱くなりました。
月並みだけど、世の中まだまだ捨てたもんじゃあない・・・と思いました。

それから私は、誓いました。ガス欠の人を見かけたら声をかけよう!と。
でも、その見分け方が判らないんですよね。

肝心なのは、困っている人を見たら声をかけようという気持ち。
私も忘れない様にと、Feelに書きました。

ありがとう!あの時のおじさん。

この事件の後、私はジュース代+アルファを持つようにしたのは言うまでもありません。




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