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コウト指揮N響
N響でブルックナーを、然もみなとみらいホールで聴けるというのは中々贅沢だと思って切符を買った。指揮のコウトはN響のテレビ放送で結構馴染んでいて、東欧出身ということも知っていて親しみがあった。現代作家の手によるファゴット協奏曲というのも非常に興味があった。
11月5・6両日のサントリーホールにおける第1631回定期公演Bプログラムと同一内容。8割位の入りか。コウトを聴くのは初めてで、N響は2000年以来多分四回目。
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横浜みなとみらいホール開館10周年記念
NHK交響楽団2008横浜定期演奏会
イルジー・パウエル:ファゴット協奏曲
(休憩)
ブルックナー:交響曲第4番(ノーヴァク版1878/80年)
岡崎耕治(おかざきこうじ・ファゴット)
イルジー・コウト(指揮)
NHK交響楽団
横浜みなとみらいホール、大ホール
2008(平成20)年11月8日土曜日14時開演
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一曲目のイルジー・パウエル作曲ファゴット協奏曲は大編成オーケストラと一本のファゴットとの協奏曲で、結構聴きでのある明確な三楽章仕立ての曲だった。
ブルックナー並みの分厚いオーケストラに対してたった一本の独奏ファゴットでは流石に抗し難くという局面もあったが、現代音楽としては比較的旋律がはっきりしていて親しみ易く美しい作品だったと思う。
「ロマンティック交響曲」はノーヴァク版第二稿による演奏とのことだった。これは即ちカール・ベーム指揮ウィーン・フィル始め録音で(今のところ)一番一般的に聴けるものという意味である。それを聴き始めて直ぐに思ったのは、このコウト指揮の演奏は日本では余り受けないだろうな、ということだった。
コウトはブルックナーのメロディーに細かく表情を付けて「歌って」いた。日本ではブルックナー演奏に神聖性を特に求められるので、その音楽を人間的に歌わせることを嫌がる傾向があると思う。しかし今展開されている音楽は、まさしく人間的に歌う演奏なのである。
この演奏は素晴らしいのである。音のバランスも音量も見事だ。表情は音楽的にも納得のいく親しみの持てるものである。僕は全然楽しんだ。それでも何となく、聴き手にも弾き手にもブルックナーを「歌う」ことに抵抗がありそうな、そんな微妙な齟齬がホールのあちこちで生じているのが感じられなくもなかった。
舞台の上でも下でも日本ではブルックナーは神聖でなければならないのだろう。伝統ある楽団の演奏となれば尚更なのかもしれない。
(Tsusei, 6 July 2009)
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裏白
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