Free Pad

ウィーン・フィル自主制作CDのカルロス・クライバー

 ウィーン・フィルが自主制作のCDをオンラインで直販していたというのを最近知った。
 何でも今年中に月一枚の割合で出していって、全12枚のシリーズになるらしい。その12枚が一枚につき一人づつの指揮者合計12人による演奏で、音源もウィーン・フィルのアーカイブから引っ張り出してきた秘蔵音源が使われるらしいから否が応にも期待は高まるというものだ。

 そして12人の指揮者の中に20世紀最大のカリスマとも言うべきカルロス・クライバーの名前がしっかりと含まれているのに、気が付かなかった音楽ファンは居るまいと思うのである。

 カルロス・クライバーのCDがどういった内容になるのか公式の発表は無いので全く判らない。しかし判らないところに予想という遊びの生まれる余地がある。そこで早速その予想をしてみたのである。

 筆頭候補はブラームスの交響曲第二番ではないかと思う。それからモーツァルトの交響曲第33番。両方共映像では出されているがCDでは公式には出ていない。
 商業ベースに乗せる積もりで収録し、お蔵入りになっているという噂の交響詩「英雄の生涯」という線も有り得る。寧ろ映像も出ていないこちらの作品の方が可能性は高いのか。

 この自主制作CDのシリーズは、9月に9枚目のCDが出て以降滞っていた。何か嫌な予感がしたら見事に的中、先日12枚揃ったと思ったらカルロス・クラバーの名前は消えていた。どうやらドイツの骨董指揮者シューリヒトに差し変わったらしい。
 全く相変わらずお騒がせな巨匠である。

(Tsusei, 21 December 2006)

*


裏白