赤蛙公園@修善寺

 東京から日帰りできる温泉地、そして中伊豆・天城の玄関口として有名な伊豆市修善寺に行ってきました。

赤蛙公園
Fig. 1 赤蛙公園
 JR三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換え、25分ほどで終点の修善寺駅に到着します。駅から温泉場までは徒歩で25分ほど、バスも頻繁に通っています。街の中央を流れる桂川のほとりに赤蛙公園という小さな公園があります。

 旅館の立ち並ぶ通りから一本奥に入った、「風の小径」を進むとたどり着きます。遊具もなく決して目立つ公園ではありませんが苔むした地面と小さなあづま屋があり、耳を澄ますと桂川のせせらぎが聞こえてきます。

桂川
Fig. 2 桂川
 ちょっと風変わりな公園の名前は、結核の療養のため、温泉宿に滞在していた島木健作の小説「赤蛙」に由来しているのです。赤蛙の内容を簡単に紹介すると、ある日筆者は、桂川の向こう岸へ渡ろうとしている1匹の赤蛙を見つけます。この蛙、最後には川の流れに流されてしまうのですが、筆者は蛙の「生きることへの努力」と「運命に従順であろうとする姿」に感銘を受けたと言われています。島木さんは余命の短い自分の姿を赤蛙に重ねて見ていたのではないでしょうか?そしてこの小説の執筆からまもなく、1945年に42歳で生涯を閉じることとなります。

赤蛙@青空文庫 赤蛙の内容を読むことができます。