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ジンギスカンは中央が盛り上がった鉄兜風の鍋があってこそ、ジンギスカンである。形状をよくよくみると、これを鍋と読んでいいものか? 思ってしまうけれど、細かいことは置いといて、鍋の話を進めよう。
ジンギスカン用のラムやマトンはホットプレートで焼いてはいけない。それは邪道というよりは、ジンギスカン愛好者に対する侮辱だ!などと思っている諸兄もいるかもしれないが、管理人は家庭で食べるなら、それもいいでしょう!という立場をとっている。家庭で食べるなら、という限定をつけるのは、飲食店がメニューにジンギスカン鍋、ジンギスカン料理、ジンギスカン定食などと載せた限りは、ジンギスカン鍋を使わなければ八百長だからである。首都圏にある某ビール会社のビール園では、焼肉と同じ平たい陶板で出している。これは、認めたくないところ。鍋を洗うのが面倒なのはわかるが。
ジンギスカン鍋を買ったり、しばらく使わなかった鍋を使う場合は、中華鍋やフライパンと同じように、かなり思い切って熱く空焼きすること。ラードでもオリーブオイルでもいいが、たっぷりと鍋全体にまんべんなく塗る。煙がでたら、火を止めて、冷めるのを待つ。これで完全に冷めたとき、やっと鍋と油がなじむことになるので、この段階では焼かない。あくまでも準備段階なのだ。 そして、いよいよ肉を焼くときも、煙が少し出てくるまで空焼きしてから、ラードを載せること。ラードは上から下に自然に流れるが、引力に任せるのではなく、ラードを箸てもって、全面に塗ること。焼くのはそのあとである。
ジンギスカンを食べ終わったあとは、鍋に焼焦げが多量にこびりついている。これがジンギスカンの二大欠点。ちなみにもうひとつは、家の中で焼くと、二、三日、臭いがとれないこと。(管理人はこの消えない臭いも嫌いではないが) 焼焦げをなくす根本的な解決策はないが、いくつか軽減する手はある。まず、肉や野菜を焼くとき、一度に多くの食材を載せすぎないということ。一度に多く載せると、多くの食材が一度にいい焼き加減になってしまい、いくつか食べている間に焼きすぎの肉や野菜ができてしまい、これが焦げ付きの原因になるからだ。火加減を小まめに調整して、焼き過ぎを避けることも大切である。 それでもビールを飲み、気分が良くなってしまったり、話が弾むとつい焦げ付かせてしまうことになる。そこで、しつこいこびりつきを落とさなくてはならなくなる。いい方法は、完全に鍋が冷めてしまう前に、鍋全体に食塩をまぶしておくこと。こうすると、塩が脂分や水分を吸い取って、はがれやすくなる。とはいっても、まだまだ落ちないところもあるだろう。そこで、使用するのが金属でできた歯ブラシのような金ブラシや、カーリーへアーのような細長いアルミシートがぐるぐる巻きになっている金ダワシ。これでゴシゴシとやれば、なとか落ちる。 きれいに汚れが落ちたら、もう一度軽く火にかけて水分を飛ばし、オリーブオイルなどを塗って冷めてからしまうこと。こうやって使いこむことで、焦げ付きが少なくなっていくのである。洗うときに脂がきれいに落ちてしまう洗剤を使うのはご法度。研磨材としても食塩を使おう。 |