1/20 RENAULT RE30B

製作・解説:組長

 1982年、悲劇として語られることの多いこの年のF1は、ターボエンジンの圧倒的な速さをF1界が認識した年ではないでしょうか。
 ルノーは、1977年から車体・エンジンなどを自社で製造するワークス体制で参入しますが、そこでどのメーカーも相手にしていなかったターボチャージドエンジンに着目し、それから約5年に渡るルノーのチャレンジが輝かしい結果となって具体化した年だったと思っています。
 1982年に実戦投入されたこのRE30Bは、シリーズ16戦中10回のポールポジョンを獲得。地元フランスGPでは、プロスト、アルヌーによる1−2フィニッシュも飾っています。
 とは言えまだまだ信頼性も低く、ほとんどのグランプリで2人のどちらかがリタイア。チャンピオンは愚か、コンストラクターも獲ることができませんでした。

 さて今回の作例では「妖怪通せんぼジジィ」ことルネ・アルヌーの仕様にしてみました。まぁ通せんぼとか言われるのは後の事なんですが、翌年の1983年にはフェラーリ入りを決めてイタリアGPで優勝するなんて、良いじゃないですか(笑)。1989年のプロストは、アルヌーの真似だったんですねぇ。(ほんとかよっ(>_<))

 キットはタミヤ製で、現在でも入手できるモノですが、これは買い溜めしておいたモノを組み立ててます。
 中写真のように完成後もカウルを脱着させることが可能で、当時のF1の構造がわかるようになっています。
 当時のF1はベンチュリーカーと言われるサイドポンツーンでダウンフォースを発生させる構造になっていて、横から空気が入り込まないようにサイドスカートが地面ギリギリまで付けられています。
 また当時のF1はアルミモノコックとなっており、コクピットがやたらと前方に位置しているのも特徴です。今見ると非常に恐ろしい構造です。
 この年以降、ベンチュリー構造が禁止され、皆さんご存知のフラットボトム規定となります。

 今回の作例のポイントを紹介しますと、カウル上面とサイドスカートの白部分はマスキングにより塗り分けています。ノーズコーンの黒白については、塗り分けではなく、青いデカールを型紙にして切り抜いたホワイトデカールを使用しています。

 なお、筆者が調査した仕様ですが、シリーズ前半のアルヌー車のノーズコーンには青いマークはありませんでした。また、プロスト車はシリーズを通して、サイドポンツーン上面のゼッケンが左右両方に付いていました。
 最後に、右サイドスカートの「elf」と「RENAULT」のマークは作例が逆になっていますので、作ろうと思っている人は参考にしてください。

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