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仕上げ
裏側押縁の掻き付け縄や仮留めの針金などを取り除きます。棕櫚縄の切り落としや竹くずなどを拾い、整地します。最後にもう一度離れた位置から全体を眺めてみます。気になる部分があれば最後の直しをして完了です。
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縄掛け
建仁寺垣の縄掛け、
両面建仁寺垣の結びを参考に押縁を結び留めます。
片面垣と同じ要領で進めますが、大きな違いは両面建仁寺垣の結びに見るとおり裏側押縁と表側押縁とを締め付けて結ぶことです。結ぶ位置等は片面建仁寺垣と同じです。
片面建仁寺垣の縄掛けを参照して下さい。
最上段玉縁は
飾り結びとします。飾り結びはボリュームを持たせるため棕櫚縄を3〜4本使い(3〜4本合わせて使う)とします。結び終えたあと短く切りそろえる場合もありますが、2段目の押縁との中間〜3分の2程度まで垂れ下げるのが一般的で、これは表裏両面に振り分けて垂れ下げます。垂れ下げた縄の端分は解れないようコブに一結びしておきます。
玉縁を取り付ける
玉縁の取り付けも片面垣と全く同様の手法によります。注意することは垣の厚みがあるため太めの竹を使用することと、裏側からも見えるため真上に平らに載るよう留意することです。
片面垣の玉縁を取り付けを参照。
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表側押縁を取り付ける
立子の掻き付けが終わったら、少し離れた位置に立ち垣全体を眺めてみます。見苦しい部分が有れば押縁をあてがう前のこの段階で直しておきます。
押縁を取り付ける順番はどの段からということはなく、最下段から順番に取り付ける人、作業しやすい段から始める人とまちまちです。片面垣同様竹の元とウラが一段ずつ交互になるよう取り付ける必要があります。また最上段の押縁は少し細めのものを使用します。取付の手法は
片面垣の押縁を取り付けるを参照。
表側立子を掻き付けるネコの取付が終了したら表側の立子を掻きつけます。親柱に接する立子は裏側同様柱に密着するようケガいてなじませます。
これからは片面垣の掻き付けと同じように、立子の皮面が手前に来るよう掻きつけていきます。違うところは胴縁ではなくネコに掻きつけることです。図で見ても分かるとおりネコは裏側立子に密着しているため針金を狭い隙間に通していく必要があり、やりにくい作業となります。針金が絡まぬよう注意しながら掻きつけていきます。
この掻き付け縄は押縁を取り付けると見えなくなりますので取り除く必要はありません。
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ネコの取り付け
裏側立子の掻き付けが完了したらネコ(幅2センチ程度の割竹)を取り付けます。 ネコは全段に取り付ける必要はありませんが、あまり省略するのも好ましくありません。 普通は4〜5段いれます。
取り付け方は難しく考える必要はなく、裏側の押縁に針金等でおよそ60センチ間隔に仮留めしていきます。
つなぐ場合は重ねると厚みのために段が付いてしまいますので突きつけで延ばしていきます。
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裏側立子を掻きつける
立子を並べただけでは押縁を当てる前に倒れてしまいます。 したがって立子を胴縁に仮止めする必要があります。この作業を「掻き付け」と呼んでいます。掻き付けに使用する縄(針金)を掻き付け縄と呼びますがこれは仮留めの縄であるため、押縁を当て仕上がった段階で取り除くのが原則です。特に両面建仁寺垣では裏側の押縁に掻きつけるため、掻き付け縄が見えてしまい体裁の良いものではありません。完成後は必ず取り除きます。
片面垣同様、掻き付けは全部の押縁にする必要はなく、普通は1段か2段です。書き付けの手法は片面垣に同じですが、大きく異なる点は立子の向きが反対になることと押縁に掻きつけていくことです。このため立子は皮面が押縁と接するため、押縁とのなじみが悪く掻き付けしづらい点です。割った面が正面に向くよう注意しながら掻きつけていきます。詳細は
片面垣の掻き付けを参照。
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親柱に立子をなじませる
裏側となる立子の皮面が裏側押縁の方に向くよう親柱に1枚あてがってみます。この時柱と立子が隙間無くぴったりと付くよう立子を削ってなじませる必要があります。手法は
片面建仁寺垣を参照。
裏側の押縁を取り付ける
裏側最下の押縁から取り付けて行きますが、手順は
片面建仁寺垣の胴縁の取付けと同様です。 違いは胴縁に丸竹を使うところを半割の竹を使うということです。
ここで注意することは、間柱に釘留めするときの金槌の扱いです。割った竹の内側から釘留めするため金槌がとどきにくなります。このため扱いを誤ると竹を割ってしまいます。金槌だけでなく釘締めを使ってしっかりと止める必要があります。
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墨だし(押縁の取付位置を記す)
取り合い詳細図や間柱と押縁の関係詳細図を参考に各柱に墨出しをします。手順等は
片面建仁寺垣の墨だしを参照。
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親柱を立てる
地盤の傾斜に問題がなければ見附となる第一の親柱を立てることから始めます。親柱と間柱の関係は取り合い詳細図の通り、間柱の位置が後に下がります。この位置関係を考慮して親柱を立てることからはじめます。
片面建仁寺垣の柱の立て込み方を参考にすすめて下さい。第一の親柱がすんだら第二の親柱、間柱と立て込んでいきます。
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現場での準備
四つ目垣の項の
現場での準備を参考に地盤傾斜の状態を見極めます。急傾斜(高低差が大きい)の場合には、垣巾が広い(長い)と最下の押縁が土中に潜ってしまうことにもなります。こんな時には胴縁の高さを調整するか間柱の部分も親柱として立て込み垣高を調整することになります。
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材料の下ごしらえ
柱丸太や立子、押縁竹等の下ごしらえは片面建仁寺垣に準じます。
片面建仁寺垣の材料の下ごしらえを参照して下さい。立子の下ごしらえをするときに不良品をはね出しておき、これを2つ割りしてネコとして準備します。
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材料等の準備
柱丸太 柱として60センチ程度の根入れ(地中に埋まる部分)を考慮した長さの丸太を準備します(風当たりの少ない場所では50センチの根入れでも問題ありませんが、逆に風当たりの強い場所では60センチ以上が必要です。
この竹垣は構造上厚みが出てくるため、片面建仁寺垣より太い親柱が必要となります。末口(丸太の根元と反対の方、細い方)10センチ以上は欲しいところです。間柱は末口7.5センチ程度で良いでしょう。
柱の間隔等については
片面垣と同様ですのでそちらを参照して下さい。
なお、ここで紹介する方法では両面垣と言っても裏側から見れば間柱が見えることになります。表裏全く同じように見せるためには間柱も親柱同様に太い物を使用して、柱はすべて親柱と見なした施工をします。これは1間ずつの垣をつなげた状態になる訳で表裏は全く同じですべての柱が見えることになります。
この方法は良いようにも見えますが、押縁が1間づつきざまれた状態になるため材料が無駄になると共に手間もかかって来ます。また強度的にも弱くなりやすいことや、すべての柱が見えてくるため目障りともなります。
こんなことから一般的にはあまり薦められる手法ではありませんが、間柱を後に下げて立て込むことが出来ない場合には実施されています。
胴縁 片面建仁寺垣では胴縁に丸竹を使用しますが、両面垣ではこの胴縁はありません。両面とも二つ割りした押縁竹になります。押縁が胴縁を兼ねるといったところです。
押縁・玉縁 片面垣と同様に、押縁にはマダケの径5センチ程度のものが一般的に使われます。規格でいえば8〜7本〆のマダケとなります。人によっては径6センチ以上の太い竹を使用する場合もありますがあくまでも好みの問題であり、強度とは関係ないものと考えます。
数量的には片面垣の2倍の数が必要となります。玉縁(アマ縁、スアマなどとも呼ばれる)は垣が厚くなるため片面垣よりも太めのもの(少なくとも径6センチ以上)を使う方が施工しやすくなります。扱い方は
片面垣参照。
立 子 立子も片面垣と同じですが、使用数量が2倍となります。扱い方は
片面垣参照。
棕櫚縄 棕櫚縄は片面垣の2倍必要という訳ではありません。結び方によっても違ってきますが単にイボ結びとする場合では片面垣の1.4倍程度の数量が必要となるでしょう。これも縄掛けのページに記したとおり関東では黒の棕櫚縄(染め縄ともいう)2本使いとして結びます。
片面垣を参照して下さい。
その他 裏側立子と表側立子の食い違いによる凹凸をなくすため間に挟む細い割竹が必要になります。この割竹を「ネコ」と呼んでいます。一見胴縁のようにも見えますが、強度には全く関係ありません。また垣の仕上がった段階では見えなくなってしまう物です。幅は2センチ程度、長さはつないで使うことが出来るため自由です。普通は割竹の中の不良品を2つ割りして使うことが多いようです。
この他に裏側の押縁を留める丸釘や立子を掻き付ける針金などが必要となります。
丸釘は半割の押縁を止めるため長いものは必要ありません。竹の肉厚が止まる1寸2分(36ミリ)程度のものが適当でしょう。釘の使用場所は裏側の押縁と柱の接点1ヵ所に1本使いとなるため、押縁の段数と柱の数から使用数量は決まります。
立子を掻きつける(立子を胴縁に仮留めすること)掻き付け縄には赤の棕櫚縄(生棕櫚ともいう)の細いものを使用することもありますが、20番の針金(亜鉛引き鉄線)が使いやすいようです。片面垣と違って裏面は裏側の押縁に掻きつけるため片面垣より使用数量は多めになってきます。ただ表側の掻き付けにはネコと呼ばれる細い割竹に掻きつけるため使用数量は少なくて済みます。
このことから考えれば
片面垣の使用数量の2倍が両面垣の所要数量と考えて差し支えないと思います。一般には1段だけに掻き付けますが、丁寧な仕事をする場合には2段掻き付けます。
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このコーナーでは両面(合わせ)建仁寺垣の作り方を紹介します。
この両面建仁寺垣は表裏が無く、両面に立子の皮面が現れるもので俗に「合わせ」とも言われています。手間や材料費がかさみますが、袖垣などのように両方向から見られる場合に適しています。
片面の建仁寺垣同様、高さも自由で作り方もいろいろありますが、ここでは基本となる高さ180センチの割竹を使ったものを紹介します。関西では胴縁に垂木材を使い両面から立子を釘留めとする方法が多いようですが、関東では釘の使用は最小限として出来るだけ釘を使わないようにするのが普通です。ここでは釘をなるべく使わない関東の手法を紹介します。