沖縄・与那国島サトウキビ刈り援農隊

与那国島から2008(その1)



 今年もサトウキビ刈り援農隊とともに与那国島に行ってきた。1月13日に東京を発ち、那覇で北海道からの21人と合流、夕刻、石垣島に着いた。東京は4度くらいだったが、石垣島は19度。雨で蒸し暑かった。八重山毎日新聞と石垣ケーブルテレビの記者が空港へ取材に来てくれた。援農隊は民宿の送迎バスでニュー浜乃荘に落ち着いた。例年は南国荘に泊まっていたが、おばさんが年を取って食事が作れないというので、ニュー浜乃荘を紹介してくれたのだ。

 空港には東田盛正さんも迎えに来てくれていて、私は平得の東田盛さん宅に行った。この日は平得集落の種子取り祭が行われたそうだ。種子取り祭は竹富島のそれが有名だが、各集落で行われる豊年祈願祭である。竹富島では秋に行われるが、平得では旧暦の12月だそうだ。8年前に馬の参加が復活したが、東田盛さんは平得愛馬会の会長を務めている。平得では10人近い人が馬を飼育しており、全員が相場を連れて種子取り祭に参加した。その打ち上げが東田盛さん宅であり、それに合流したのである。

 自動車が普及する前まで、沖縄の離島では馬が重要な交通と運搬の手段だった。石垣島の農家には馬を飼育していたという。マラリアが風土病だったころの石垣島では、集落は海岸に近いところにつくられた。畑は山裾の方に広がっていた。だから畑仕事に行くためには馬で通ったのだという。

 与那国島では天然記念物に指定されている与那国馬が有名だ。ロバのような大きさの与那国馬は一時、絶滅のおそれが懸念されたが、今ではかなり頭数が増えている。私が初めて与那国島を訪れたころは、クバ笠をかぶった老人が馬に乗ってのんびりと行き交う風景が眺められたが、今ではすっかりなくなってしまった。広大な東崎(あがりさき)や南牧場などでは牛とともに与那国馬が放牧されている。本土から住み着いた人が「ふれあい広場」と称して、観光客に与那国馬の乗馬体験をさせている。島の小学校の授業にも組み込んでもらっているそうだ。

 東田盛さん宅には、祭に参加した人たちが酒や料理を持ち寄ってにぎやかな宴会になった。話はすべて馬のことである。馬の組合をつくって島の北部の遊休地を借りて、やはり観光客に乗馬体験ができるようにしたいといった提案も出てた。だれも馬がかわいくて仕方がないといった風情である。

 私は明日、与那国島に渡るので、10時前に辞して、東田盛夫人に車でニュー浜乃荘に送ってもらった。 (2008/01/13)


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Last Update:2008/01/13
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