この患者さんは、2歳の時に正中頸嚢胞(首の真ん中の丸い腫れ)を発症しましたが、あまりにも若年であるために5歳まで手術を待つことにしておりました。しかし、手術を待っている間に感染を併発して、頸部にろう孔(穴のことです)を作ってしまいました。

そこで、やむなく手術を行いましたが、感染のためどこまでが嚢胞であったか、判らなくなっておりました。
残念ながら、2ヶ月後に再発してしまいました。

上左は再発時の写真です。頸部の正中の手術創のすぐ上に腫れがあるのがお分かりいただけると思います。本例に対して、OK-432
1.0KEの嚢胞内注入(高濃度OK-432注入法)を行った翌日の写真が、上右です。嚢胞部皮膚の発赤が認められます。その後、もう一回OK-432の注入を行いましたが、その9日後の写真が下左です。下右は、1ヶ月後ですが、嚢胞は完全に消失しております。この患者さんは5歳の子供ですが、外来通院で治療しています。
この患者さんは、2年後に同じ場所に再発が見られました。しかし、外来通院でOK-432 1.0KEの注入を再度行い、改善しています。