正中頸嚢胞(3)

この患者さんは、成人になって発症した正中頸嚢胞です。

上左の写真が治療前ですが、のど仏の直上に腫脹が認められます。注射器で内容を吸引しますと、上右の様に、褐色の液体が6ml吸引されました。その後、OK-432 1.0KEを5mlの生理食塩水で希釈したものを注入しました。下左はOK-432嚢胞内注入療法2日後の写真です。軽度の発赤が認められます。下右は2週間後の写真です。腫脹は大きいまま残っており、内容の吸引のみを行いました。

上図のように、その後1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後と観察しましたが、腫脹の再発はありません。下図はCTスキャンの結果です。治療前はくらげのような形をした灰色の影(黄色矢印)が認められましたが、3ヶ月後のCTではこれは消失しています。このように、正中頸嚢胞の場合は、OK-432嚢胞内注入療法後にガマ腫の場合ほど嚢胞部が硬くはならない場合のほうが多く、そのような例では治療後に内容液の再吸引が必要ですが、その後腫れなくなる経過をとります。

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