■Manabuのライブリポート
A NIGHT at BROWNY 中村誠一トリオ
中村誠一(ts,p,Vo)、藤原清登(b)、YAS岡山(ds)
一夜限りの超刺激的興奮度120%LIVE!! ROWNY奇跡の2時間30分?
「BROWNY
じゃなければ意味がないね」

2008年11月16日(日)、福岡のジャズバー「BROWNY」で行われた歴史的、かつ心に残る一夜限りの超刺激的興奮度
120%LIVE!を感じたままにリポートしちゃいます。
一言でいえばピアノレスの最高峰Blue Note盤「A Night at Village the Vanguard」(Sonny
Rollins)に匹敵するライブだった。こげん凄かライブ、なかなか見れんばい。
(注釈:こんなに凄いライブは、なかなか見ることができないですね)
なにが凄いかって?
この夜のライブに何と、エリントン、ミンガス、ドルフィー、ロリンズ、フィリージョー、
そしてモンクとエロル・ガーナーまで遊びに来てね・・・・・・

もうたまらんかった。
出だしからヒューズが飛んじゃいましたがそれほど興奮したライブ。
ほんと行ってよかった。仕事を早退した甲斐があった。
冷静に考えりゃ、当り前の話しかも知れない。
だって中村誠一、藤原清登、YAS岡山のトリオなんだも〜ん。
それもブラウニーでのライブとなりゃ〜悪かろう筈もないよね。
それにしても清登さんのベースには参ったね。
<カム・サンデー>では深みのある見事なアルコを、
<ファイブス(清登さんORIGINAL)>ではモンク風な曲想でミンガスも真っ青な挑発的かつ重厚なベース・ソロを披露。
さすが重低音で名をはせ、SJ誌人気投票でチン(鈴木良雄)さんを抜いて1位になるのもうなづける。
ベース・ソロでこれだけオーディエンスを釘づけにできるベーシストは少ない。

実を言うと僕は清登さんの生演奏は今回が初めてだ。
正直に言えば、重低音云々騒がれているけれど、生でどの程度演れるのか多少疑心暗鬼だったが、1曲目の一音を聞いて完全にノックアウトされた。
内心お詫びの気持ちで一部終了後、中富マスターから誠一さんと清登さんのCDの売り子さんを頼まれたが一発OKでやらせていただきました。演奏終了後、今
日の演奏について尋ねたところ「今日はリラックスして演れました」と。

こりゃ〜ほんまに凄かばい。フィールドの広さといい、挑発的プレイとソフィストケートされたアルコ奏法は、一度聞いたら病みつ
きになるしかないよね。
<Take the "A" Train
>での清登さんのベースがこれまた憎たらしいほどカッコ良い。こんなにも迫りくる心地よい緊張感は筆舌に尽くし難いけれど、まさに金縛り状態になったのは
僕だけではなかった。
誠一さんは、会場の空気まで一瞬にして変えることのでき
る国内屈指のテナーマンだ。僕の愛聴盤、中村誠一&BoNoBo
Land「だろ!」に収録の<プティット・フルール」と伊東忍さんとデュオの「セレナータ」に中毒になり、今だに解毒剤は見つからない。

今回は、いつもの誠一さん節で、酔わせたかと思えばいきなりピアノでバッキングをしたり、客席からは「エロル・ガーナー」と掛
け声まで飛び出し大盛り上がり。
今回のライブは、ピアノレス・トリオじゃくて、ピアニスト・レスだね。
さらに誠一さんのボーカル(ガーシュイン作「アイ・ガット・リズム」)まで披露。
<言い出しかねて>を吹く姿になぜかロリンズを見た気がした。
そうそう何曲目だったか忘れたけれど、アルフィーのテーマのフレーズも。
やっぱり誠一さんはプロ中のプロだね。
聞かせる、酔わせる、沁みる、唸らせる、笑わせる、ツボをおさえたパフォーマンスは最高。
オープニングの<イン・ア・メロトーン>、<Do Nothin' Till You Hear from Me 〜私が言うまで何もしないで>
<言い出しかねて>、アンコール曲<Blue Bossa >
とサッチモでお馴染みの懐かしの<オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート
>までエリントン・ナンバーを中心にJazzの醍醐味を堪能させてもらいました。

今年でプロ生活50年のYAS岡山さん。
何を演ってもYas's Rhythmはすばらしい。
<It Don't Mean A Thing
スイングしなけりゃ意味がないね><黒いオルフェ>でのドラム・ソロといい、誠一さん、清登さんのソロにおけるバッキングといい、一夜限りのこのトリオを
見事に一体となしていた。
いみじくもLIVEの最中に誠一さんが「ドラムがいるといいよねえ。それも上手いド
ラマーがね。今日は最高ですね」
と岡山さんを讃えていましたが、この日の岡山さんのプレイは普段より気合というか、リラックスしたなかにもアグレッシブな切れ味と凄みを感じた。
ピアノレスならではの解放されたプレイは、自由であるがゆえに誤魔化しが効かない。
百戦錬磨の岡山さんならではのSwing'n Playに客席も拍手喝采でした。
岡山さんの必殺空中作法も!

誠一さん、岡山さん、清登さん!ごっついLIVEをありがとうございます!全身ビンビンきました!
おっといけない。あまり長文になるとHP編集局からしかられるので、最後にこのトリオで演奏するのは今回が初めてということですが、このメンバーで1年ほ
ど一緒に演ったらどうなるのか?
LIVEレコーディングしたらどうなるのだろうか?
初顔合わせで、すでに凄かったのに。勝手に想像してしまうと身震いを超え怖ささえも。
是非ともまたこのトリオで演奏して欲しいものだ。
誠一さん、岡山さん、清登さん!楽しみに待っています。超刺激的興奮度120%LIVEを!
追伸:今回のLIVEでもうひつ収穫がありました。
YAS岡山さんの奥様と、そして『博多っ子純情』でお馴染みの長谷川法世さんの奥様と再会できたことです。
やっぱりBROWNYで演るLIVEはいいなあ。この店の雰囲気、オーディエンスとミュージシャンが三位一体となり、
独特の空気を味わえるから。エリントンさんなら、きっと「BROWNYじゃなければ意味がないね」と言うだろうな。
(Manabu)

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