激震!プルサーマル情勢

東京電力の「原発凍結」発表と撤回、そして福島県知事が・・(02/18up)

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東電の発電所建設凍結を、福島県は核燃料サイクル・エネルギー政策の見直しと受け取る。
一夜明けて原発凍結解除も県知事は姿勢を変えず、MOX遅れ必至。

2月10日付の福島の各紙には

エネルギー政策 知事、対応見直し 福島第一原発プルサーマル計画 今春実施困難か
原子力政策「1年かけ見直しを」知事、強い慎重姿勢 プルサーマル計画大幅な遅れ必至
東京電力のプルサーマル計画 4月定期検査での実施 知事が否定的見解
福島県知事 エネルギー政策見直し 東電の電源開発凍結 プルサーマル遅れ必至
プルサーマルも見直し 知事が東電方針受けて見解
地元軽視に不快感 東電の凍結発言で知事

といった文字が踊っています。
これは10日の佐藤福島県知事の会見を受けてのものですが、発言を新聞から拾うと以下のようになります。

 

佐藤福島県知事 2月10日 帰国時の記者会見(新聞は11日付)

■プルサーマル計画について「3−5年の凍結とは言わないが、少し見直す時期ではないか。国民の理解は進んでいないと思う。」(各紙)

■県が出した「核燃料サイクルを含めたエネルギー政策を根本的に見直すべきだ」とのコメントについて「当然、プルサーマル計画もその中に含まれる。計画について県民の理解は進んでいない。」(毎日・民報)

■「原子力全体について見直す時期で、一年ぐらいは県民の皆様の意見を聞いていきたい」(各紙)

■「21世紀にはいっていろんなことを見直す時期に入ったということ。私どもは地域の立場で考えて行きたい。」(読売・民報他)

■「私は原子力を信じていたが、ここ数年の状況を見るとあるいは危険なのかもしれない」(各紙)

■「ベストミックスと言いながら、原子力だけは福島だ」(読売・河北)

■「私どもは自分たちのためでなく、都民の電気のために協力してきた。原子力に力を入れるのも分かるが、核燃料税も大幅に減少している」(読売・毎日)

■「原発を新たに造らなければ地域振興にならないというのはいかがなものか」(河北・民報)

■「国は地球温暖化の問題、事業者はコストの問題とそれぞれの立場でいろいろ考えている」(民友)

■見直し期間について「どのように展開するかはこれからの問題」「長期的な考え方で検討してきたのだから、私どもも安全の問題をはじめ冷静に客観的に考えていきたい」(民友)

■プルサーマルの四月実施の可否について「そういう細かいことは問題ではない」(民友)

<常磐共同火発の増設とリンクしたエネルギーパーク構想が東電の都合で動けなくなったという認識を示した>(民友)

<県も地元も推進を望んだ広野火発増設が東電の都合で凍結の公算になり、地域を挙げた推進計画が事業者の都合で揺さぶられたことへの反発>(民友の読み)

 

東電のコメント 2月10日

■「発電所の建設計画凍結と、プルサーマル計画の実施を結びつけるのは理解できない」(読売)

 

これまでの経過を発言者ごとに整理すると

佐藤福島県知事 2月6日記者会見

■「私の率直な感想は、残念ながら、計画を事前了解した後のJCO臨界事故やMOX燃料のデータ改ざんの中で、決して理解が進んだとは思えずマイナスの方にいった。(前の状況に)戻ったかと言えば、今はそういう状況ではない」(共同)

 

種市東電副社長(技術開発本部長)2月8日

<原発を含む発電所の新規開発を3−5年間凍結>(NHK・共同)

<凍結対象は原発を含む12発電所の27プラント>(共同)

<景気の低迷で電力需要の伸びが鈍っているため、現在の発電能力でも電力が余っていることや、自由化で、新規参入企業との競争が激しくなる事が予想される中、過剰な発電施設を抱えるわけにはいかない>(共同)

<二酸化炭素排出削減などの環境問題や地元への影響などから二○○一年度供給計画に原発新設の凍結を織り込むかは微妙>(共同)

■「発電能力には十分余裕があるため計画を凍結してもカリフォルニア州のような事態にはならない」(NHK)

<地元などの関係先との調整を進め、3月下旬に公表する2001年度供給計画に具体案を盛り込む>(共同)

 

二見東電常務(立地環境本部長) 2月8日 新聞は9日付

<富岡町で年1回開かれる双葉地方町村会、双葉地方町村議会議長会との意見交換会の席上で、広野火力5・6号機を含む東電全体の新増設計画の延期を検討していることを報告、「地元の理解を得て進めてきたので、今後も誠心誠意対応したい」と説明した。>(河北他)

 

福島県コメント 2月8日 新聞は9日付

■「この際、国及び事業者の責任の下、将来の需給動向をしっかりと見据え、新規電源開発のみならず、核燃料サイクルを含めたエネルギー政策全般を抜本的に見直し、これらを国民、県民に分かりやすく説明し、理解を求める必要があるのではないかと考えております」(朝日他)

<影響の大きさを考慮した県は同日夜、訪韓中の佐藤知事と大庭誠司企画調整部長に代わり、同部幹部が対応を協議して出した異例のコメント。(福島民友)>

■「核燃料サイクルを含めたエネルギー政策全般を抜本的に見直し」にプルサーマル計画が含まれるかについて、県では「個別的なことについてのコメントではないが、当然含まれる」(産経)

 

山内東電福島事務所長 2月9日 録画放映

■「当社は最近の需要動向などを勘案いたしまして、現在計画しております新規電源発電所の開発計画を抜本的に見直す決定をいたしました。しかしながら具体的な発電所につきましては今後検討して参ることといたしております。私どもとしては最近の需要動向を勘案して今回の見直しは苦渋の選択をしたわけでありますので、そういう背景などについて地域の方々にわかりやすく、また私どもの考えが理解していただけるように最大限努力してまいりたいと思っております。」(NHK福島)

 

平沼経済産業相 2月9日 閣議後の記者会見

■「東電から原発は計画通り実施すると聞いている」(共同)

■「電力は安定供給が大事だ。東電は需給バランスを見て判断した」「米国カリフォルニア州の電力危機のような事態にならないように連携して安定供給に努める」(共同)

 

広瀬経産省事務次官 2月9日 定例記者会見

■「建設中の東通(青森県)、福島第一(福島県)の原子力発電所については、引き続き建設を促進していくと(東電から)聞いている」「電力の効率的、安定的な供給や、環境問題との整合性から考えて、原子力政策の推進は大事だ」(時事)

 

南東電社長 2月9日

■「国策として進めるべき原発は今後とも着実に開発していくことが肝要であり、計画通り推進していく」(時事)

 

佐藤福島県知事 2月9日 ソウルでの福島テレビの取材

■「凍結方針の中には福島第1原発でのプルサーマル計画も当然含まれていると受けとめている」「4月の実施はあり得ないと思う」(福島テレビ)

 

そして10日の記者会見…

 

→8日の東電の発表は明らかに凍結対象に原発を含めていた。国とも詰めた上での公表のはず。となると一日で撤回したのは、福島県のプルサーマルを含めての全面見直しの対応にびっくりしてのことか?それとも国、東電内で原発派と現実派が綱引きをしているのか?どちらにしろMOXを止めるチャンス到来です。

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