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■02/19MOX疑惑で年暮れて〜ミュージカルが大好評!■(02/26up) |
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PAGETOP | HOME | プルサーマルMENU 寸劇【汚れたプルトニウム・ビジネス】 ◆◆登場人物◆◆ −−− 作業員C「あれ、何を作っているの?」 作業員D「原子力発電の燃料」 司会「原発の燃料は固型燃料です。ウランを焼き固めてこのような小さなペレットという燃料棒にして…」 ◆(ペレットを見せて、それを円形バルサーにつめていく作業〜長い燃料棒ができあがる) 司会「燃料棒をあつめて作った燃料集合体、これを原子炉の中で核分裂させて、熱を作るのです」 ♪(森のくまさん) 司会「原子炉の中で中性子をあてると、ウランはプルトニウムや放射能に変わります。それが使用済核燃料ができます」 司会「使用済核燃料には、とても大きな悩みがあります。まず発熱していること。中性子線をだしていること。そしてプルトニウムが臨界爆発しやすいこと。長崎に落とされた原爆は、このプルトニウムを使って作られたものなのです」 ♪(お正月) 司会「使用済み燃料は増えるばかりです。このやっかいな核のゴミをどうしたらいいんでしょう」 東電「言葉づかいにきをつけてください! これは“核のゴミ”じゃない。資源です!? プルトニウムを取り出してもう一度、原発で使えるんです!それがプルサーマルなんです!」 ♪(桃太郎 その1) 「英・仏」 ◆(英・仏・日、三者しっかと手をつなぐ) 英・仏「商売商売と」 ◆(英・仏 ふたりで大きな船をひいて、日本/下手から欧州/上手へ) 司会「プルトニウム・ビジネスが成立しました。日本の使用済核燃料は、パナマを通って次々と輸送船でイギリス・フランスへ輸送されます」 ◆(日本の使用済燃料をつんだ船が、たくさん海を渡っていく〜使用済燃料はヨーロッパに山積みになる) ♪(桃太郎 その2) −−− ◆(かっぽう着姿の料理の先生。グローブをはめながら登場) ◆(場所をうつして、次の場面へ 〜コップをならべてある机) 先生「それではプルトニウムをとり出すときのご注意を申し上げます。よござんすか。プルトニウムといいますのは熱を出しておりますが、その他に中性子線を出しております。そして核爆発いたします。ウランよりずっと臨界になりやすいのでございます。ですから決して大量に扱わないでください。くれぐれも、小分けして少しずつ少しずつ扱ってください」 司会「こうして取りだしたプルトニウムを、7年前、あかつき丸という船が日本へ輸送しました。輸送ルートの沿岸諸国はみな輸送に反対して抗議し、大変な大騒ぎになってしまいました」 −−− ◆(大きな船”あかつき丸”が今度は上手から下手へ。邪魔されながら渡っていく) ♪(海) 司会「そこで、電力会社はプルトニウムをMOX燃料に加工してから輸送することにしました。微妙な大変やっかいな加工作業を海外に委託したのです」 −−− ◆(グローブをはめてペレットをつめる作業) 司会「ここはMOX燃料の製造工場です。MOX燃料の製造はプルトニウムを使用するため、従来のウラン燃料と違って、少量でも、とても危険をともないます。ウランのように水を使って形を整えると、排水が臨界爆発を起こす危険があるので水も使えません。発熱しているので、時間とともに形が変形します。ですから、ペレットが規定通りの大きさにできあがったかどうかの検査は、とても大切なのです」 ◆( イギリスBNFL工場 ペレット人間を計測する作業員C〜手にはグローブをはめている) (作業員Dは、Cの読み上げる数字を書類に書き込んでいる) ♪(かじ屋のうた) 作業員C「85。…65。…78。─ちぇっ、どれも似たような大きさだ。ああ、もうすぐ5時になるなあ。デートの約束に遅れちゃうなあ。はあっ(ため息)」 作業員C「82。…63。…80。─まてよ。いちいち調べなくてもいいんじゃないか? 俺は今100個のデータを調べた。ここにあと200個のペレットがある」 (うなづく作業員C・D) 作業員C「計るのやーめた。残業したって手当ても出やしないんだ。馬鹿馬鹿しい」 (作業員Dが記録していた書類を持ってきて、もうペレットには目もくれず読み上げていく作業員A) 作業員C「よし、今までの100個のデータを、こうしてそっくり書き移しちゃえば…終わった! さあ帰ろう」 ◆−−− カレンダー『9月14日』 (インディペンデント紙を読むイギリス人) イギリス人「なになに? BNFL、MOX燃料データねつ造の疑い! こりゃ大変だ」 司会「関西電力、高浜3号用のMOX燃料のデータねつ造が発覚しました。同じBNFLが作った高浜4号用の燃料の方はどうなんでしょうか…」 ◆ −−−カレンダー『9月20日』 (通産省と英=NII) 通産省「変な噂が出とりますが、せっかく作った燃料がまた使えないなんてことになると、 こっちは非常に困るんですよ。ねつ造なんて嘘でしょ? 私はあなたを全面的に信用しとります。どうぞ大丈夫と言ってください! ねっ?ねっ?」 NII「はあ…しかしねえ、ちゃんと調べないと。数週間はかかりますよ」 通産省「それは、こまりますな〜。計画通りにいかないと私の将来が…いや、あとがつかえてるんですよ。27日には燃料が届いてしまいます。遅くとも23日までには返事をください。…あの〜、大丈夫だって返事をくれますよね? ね?」 NII「3日じゃ、なにも調べられないじゃないですか」 通産省「適当に書けばいいんですよ」 ◆ −−−カレンダー『9月21日』 (手紙を読む通産省) 通産省「すぐ返事が来たなあ。さあ〜、ちゃんと“大丈夫”って書いてくれたかな? なになに? ────“お問合わせのMOX燃料は、データがねつ造された可能性があります。大丈夫とは言えません。燃料を使うまでにはよく調べますから待っててね”」 (凍りつく通産省。もう一度手紙を読んで顔をあげる) 通産省「困ったぞ。まったくイギリス人はなんて融通がきかないんだ! こうなったら─」 (あたりを見まわして、手紙をくしゃくしゃ丸めて捨てる) 通産省「私はなにも見なかったぞ。しーらないっと」 (鼻歌を歌いながら退場) ◆ −−−カレンダー『9月30日』 〜めくって『10月1日』 司会「9月30日。JCOの臨界事故が起こりました。その翌日、高浜4号用のMOX燃料が入港しました。入港予定は9月27日だったのですが、台風で遅れたのです」 ◆ −−−カレンダー『10月20日』 (書類を書いている関電A男。関電B女が部屋に飛び込んでくる。) 関電B「大変や! データねつ造疑惑、どうやら本当らしいで」 関電A「なに? わしは今、“大丈夫や”って書類を書きあげたんやぞ」 関電B「その書類はやりなおしや。だってほら見てみい?」 (ふたりで英=BNFLから来た手紙を読み上げる) 関電A・B「“ねつ造をしたんじゃないか、なんてNIIが疑っていますが、BNFLはそんなこと認めません。大丈夫。気にしなくていいからね! 最先端技術を誇るBNFLより”」 (顔を見合わせるふたり) 関電A「もう通産省に報告しなきゃ、怒られるで。NIIが疑っとるにしても、BNFLは大丈夫だって云うんやし…ほら、書類もできてる」 (また顔を見合わせるふたり) (関電A、手紙をくしゃくしゃ丸めて捨てる) 関電B「あーっ!!」 関電A「おまえ、なんか見たか?」 (首をふる関電B) 関電B「うち、なんも見とらんよ」 (うなづきあうふたり) ♪(よいまちぐさ) ◆ −−−カレンダー『11月1日』 (関電の報告を受ける通産省。双方胸をはって堂々と) 関電A「MOX燃料のデータをちゃーんと、しっっかり、調査したところ、…データねつ造はありませんでした! この燃料は大丈夫です!」 通産省「うむ。調査ご苦労。われわれは、関西電力の調査結果を妥当だと保証する!」 (双方くるりと背をむけて、ほーっと息をつく。たがいにひとりごと) 通産省「関電が大丈夫と言っとるんだから、大丈夫だろう。よかったー」 関電A「通産省が保証するんやから、大丈夫やろ。よかったー」 ◆ −−−カレンダー『11月8日』 (通産省。手紙をこわごわ開く) 通産省「やっとイギリスの調査が終わったか。なになに?─“MOX燃料のデータをちゃんと、しっかり、調査したところ、…不正の疑惑が濃いものもあります。この疑惑が濃い燃料は、すでに日本にあります”」 (ふらふらして、がっくりと膝をつく通産省) 通産省「どうする? まず関電に知らせなければ。…しかし、あんなに胸はって保証した私の立場はいった…?」 (手紙をじっと見て、くしゃくしゃ丸める。ぎゅうぎゅう小さく丸めて捨てる。捨てられた手紙はふたつになった) 通産省「もし本当に不正があったとしたら…。いや、関電は大丈夫だと言ったんだ。そうだ。私は関電を信じただけだ! 間違ったのは関電! よしっ!」 (くくくと笑って通産省退場) ◆ −−−カレンダー『11月19日』 司会「ねつ造疑惑のある燃料を使用しないで…イギリスから運ばれたMOX燃料の使用さしとめ裁判が、212人の市民によって提訴されました。判決は12月17日の予定です」 ◆ −−−カレンダー『12月9日』 関電A「通産省の保証はもらったものの、あのJCOの臨界事故が痛かった。なかなか燃料が装荷できんぞ。困ったなあ。裁判の判決は17日に迫ってるし…裁判で負けたらまずいよなあ〜。なんとかごまかさないと」 (飛び込んでくる関電B 〜手には“ガーディアン”新聞) 関電B「大変や! “高浜4号のMOX燃料もデータ不正の疑い“だって。ほら、イギリスの新聞に出ちゃったわ」 関電A「なんやと?」 関電A・B「どないしょう〜」 (怒って入ってくる通産省) 通産省「これは、いったいどういうことかねっ!? 君はちゃんと調べたと言っとっただろう? こんなことでは非常に困る! 極めて遺憾である!」 (ひれふす関電A・B) 関電A・B「ははあーっ …も、もうしわけありませんでしたーっ」 (こっそり客席にひとりごとを言う関電A) 関電A「なんでこっちだけ怒られなあかんのや? そっちも保証したやないか。あんたが監督する側でしょ? なあ〜?」 (怒って国会議員が入ってくる) 国会議員(女)「通産省さん? あなた、11月にイギリスから手紙をもらっていますよね」 通産省「ええ? な、なんのことですかね?」 国会議員「とぼけても駄目ですよ」 (がっくりと膝をつく通産省。部屋のすみに捨ててあった手紙を拾う。くしゃくしゃのシワを一所懸命のばしてから、国会議員にわたす) 通産省「はい」 関電A・B「あーっ、あんた隠しとったんか?」 通産省「君たちも隠してたじゃないか!」 関電A・B「ああ、もう、どうする気ぃや!?」 通産省、関電A・B「どないしよう〜」 ♪(むすんでひらいて) ◆ −−−カレンダー『12月16日』 (記者会見をする関西電力) 関電A「…でありますからして、結局のところ、高浜4号のMOX燃料に関しましては、明日には装荷しようかという話もございましたが、イギリスの公的機関が検査データに不正の疑いがあるとしておりますため、原発で使用するのを中止します!」 関電B「え〜私どもとしては、抜き取り検査のデータに不正があったとしても、ペレット全部を自動計測したデータがちゃんとありますから、本当のところは大丈夫なんではないかと思っておるのですが…極めて、極めて遺憾であります」 (関電A・B、よよと泣く) (記者会見の席をたって関電A・B、通産省の前に立つ) 通産省「ええい、イギリスへ行って再調査だ!」 関電A・B「ははーっ」 (通産省背を向けて行きかける。顔をそらして関電A・Bのひそひそ話) 関電A「あんた、前におすみつきくれたん忘れたんか!?」 関電B「イギリスの手紙を隠しとったこと、あんたも謝らんかい!?」 関電A・B「なあ〜?」 通産省「ぐずぐず云っとらんで、さっさと行け〜っ!!」 関電A・B「ははーっ」 −−− (わきで見ている東京電力のF・G) 東電F「馬鹿だなあ〜。イギリスなんかに発注して変な燃料つかまされて。その点、うちのMOX燃料を作ったのは…」 (胸をはる東京電力F・G) 東電F・G「ベルゴニュークリア社!」 東電G「実績をほこる! ベルゴニュークリア社が作ったMOX燃料は…」 東電F・G「安全!」 通産省「ほんとうに大丈夫なのかね?」 東電F・G「大丈夫、大丈夫!」 通産省「じゃあ、データを見せなさい」 東電F「えっ…そ、それは〜…企業秘密ですから」 通産省「なにっ? こんな状態でデータださなきゃ、おさまらんだろうが」 (くるりと背をむける東電F・G) 東電F「…ない」 通産省「え?」 東電F「データはありません」 通産省「なんじゃとーっ!?」 東電F「ペレットを全部計測したデータはありません」 東電G「しかし、抜き取り検査で合格したのですから大丈夫ですよ」 東電F「そのデータもありませんがね」 (胸をはる東京電力F・G) 東電F・G「ベルゴニュークリア社は! 実績をほこる、すばらしい会社です!」 通産省「ど、どうする気だ!?」 東電F「ないものは、ないんですよ」 (胸をはる東京電力F・G) 東電F・G「ベルゴニュークリア社は! 実績…」 通産省「それはもういい!」 (顔を見合わせる通産省・東電) 通産省・東電「どうしよう〜」 通産省「とりあえず、ベルギーへ行って再調査だ!」 東電F「調査ったって、データがないのに何を調査するんで?」 通産省「いいから行け〜っ!」 東電F・G「ははーっ」 (わたわたと退場する東電F・G、通産省) ♪(夕焼け小焼け) 「関電」 「みんなで」 司会「昨日の夜、イギリスへ行って再調査した関電の報告書が提出されました。さあ、こんな人たちにまかせておいたら、いったいどうなってしまうのでしょうか?関西電力以下のレベルの東京電力の問題や、監督庁としてまったく機能していないばかりか、不正を見て見ぬふりをして計画をすすめようとする通産省の問題を実際に日々追求している市民の方々から、お話を聞かせてもらいましょう。どうもありがとうございました」 <完> PAGETOP | HOME | プルサーマルMENU |
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