さて、場合の数の話です。場合の数や確率を苦手にしている人は多いようです。そのような人の共通点は基本的なパターンが暗記できていないところにあります。場合の数や確率の問題では基本パターンをしっかりと暗記し、出てきた問題をそれらにあてはめていかなければなりません。ここでは、基本的なパターンをみていきましょう。数は多いですが、どのパターンもおろそかにすることなくがんばってください。

場合の数は大きく分けると順列に関する問題と組み合わせに関する問題にわかれますが、じつはそれよりもっと大切なのは、実際に数え上げることです。入試問題では実際に数え上げる作業が必要になる問題が非常におおくあります。しかし、大多数の受験生は実際に数え上げることをないがしろにしがちです。ためしに次の例題をやってみてください。

例題1 下図のような図形に赤色を2度、黄色を2度、青色を1度使って塗り分けたい。何通りあるか。ただし、隣り合ったところに同じ色を塗ってはいけない。

          

 わかりやすいように各領域に番号をふっておきました。このような問題は数え上げるのが一番近道です。数えもらすことがないようにしっかりと数え上げられるようにしましょう。数え上げるときは、@樹形図をつかう、A表を使う、B辞書式に数え上げる、の3通りがあります。ここでは樹形図をつかって考えてみましょう。まず、図の@のところに赤を塗った場合、Aのところには黄色か緑色の2通りをぬれます。@赤A緑とするとBには赤か青がはいります。このように以後Dまでの樹形図をつくると次のようになります。このときDに赤色がこれないことに注意して下さい。

 緑のときも赤と同じ2回使うことができますから、まったく同じ樹形図がかけます(赤と緑が反対になっているだけ)。よって@に赤がくるときと緑がくるときはそれぞれ4通りずつあります。@に青がくるときは、次のようになり2通りです。

解答 上の樹形図より 4+4+2=10通り

 もうひとつ数え上げでやってみましょう。

例題2 A、B、C、D の4組の夫婦がいる。男性と女性が1人ずつのペアをランダムに4組つくるとき、どの夫婦も互いにペアを組まない場合は何通りあるか。

 これは、辞書式に配列してやってみることにしましょう。いま夫婦のうち夫をA、B,C,D、妻をa、b、c、d とします。まず全ての場合を書き出してそれが条件にあてはまるかみてみましょう。

 

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A

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解答 上の表より9通り

 このように、辞書にのっている順にアルファベットや数字を書きならべることを辞書式配列といいます。数え上げをするときのテクニックです。

  

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