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絶対値は、教科書では扱いが軽いけれども入試では必須事項です。ここでは絶対値を含む関数のグラフ、方程式、不等式について考えてみたいと思います。 問題文中に絶対値が出てきたらその絶対値をなくさなくてはいけません。これを絶対値をはずすといいます。絶対値をはずすにはグラフ、方程式、不等式それぞれに特有の方法がありますが、基本は次の考え方です。 |A| の絶対値のはずし方→ 絶対値は |3|=3 のように絶対値の中身が0以上ならば絶対値の内部がそのまま絶対値をはずしたものになります。また
いま |x−2| のxにさまざまな値を代入したものが2行目に書いてあります。3行目は x−2 の値です。4行目には −x+2 つまり絶対値の内部にマイナスをつけたもの −(x−2) の値が書いてあります。 この表では絶対値の内部 x−2 が0以上のとき、つまり x≧2 のときは |x−2| の値と x−2 の値は同じものになっています。また、絶対値の内部 x−2 が0以下のとき、つまり x≦2 のときは |x−2| の値と −(x−2) の値が同じになっています。 したがって |x−2| は x≧2 では x−2 と等しく、x≦2 では −(x−2) と等しくなっています。これが絶対値のはずし方の基本です。このとき、等号がどちらかにしかついていない参考書なども多いですが、別に両方につけてもかまいません。ただ、どちらにもつかないのはダメです。この法法ではどんな絶対値もはずすことができますが、おうおうにしてこの方法は七面倒くさいものです。したがってこの方法は最後にとっておくのがいいでしょう。グラフや方程式・不等式それぞれについて簡単なはずし方があるものもありますので、同時に解説していきます。 まずは絶対値を含む関数のグラフです。 例題1 次の関数のグラフをかけ。 絶対値のはいったグラフをかく方法は2つあります。
順にみていきましょう。(1)や(2)のグラフは2番目の方法でもかけますが、右辺全体に絶対値がついているので最初の方法でかくほうが楽です。(3)や(4)や(5)は2番目の方法で書きましょう。 まず(1)です。下図のように
解答(1) (2)も同様です。2次関数ですが大切なのは頂点ではなくx軸との交点です。頂点は平方完成して 解答(2) (3)は絶対値が右辺の一部にしかついいていません。したがって、絶対値の内部の正負で場合分けをする必要があります。x−2≧0のとき、つまり x≧2 のときは y=x−2+2x=3x−2 のグラフをかけばいいですし、x−2≦0 のとき、つまり x≦2 のときは y=−(x−2)+2x=x+2 のグラフをかけばいいことになります。この2つのグラフは x=2 のところで必ずつながって連続になります。 解答(3) (4)も右辺全体に絶対値がついているタイプではないので絶対値の内部の正負で場合分けを行います。絶対値の内部は
y ですから y の正負で場合分けします。y≧0 のとき与式は 解答(4) (5)は絶対値が2つついています。この場合は、場合分けが少し面倒になります。 まず |x−1| は x≧0 のときに x−1 と同じになりますし、x≦0 のときに −(x−1) つまり −x+1 と同じ意味になります。また、|x−2| は x≧2 のときに x−2、x≦2 のときに −x+2 となります。 したがって上の図からわかるように、与式は次のようになります。
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