〜私はこうしてふろしきを使っています〜2009年1月18日(岡山国際交流センター)
第67回「ふろしきトーク」
〜私はこうしてふろしきを使っています 〜
(岡山国際交流センター)2009年1月18日講師:森田知都子(ふろしき研究会代表)
■1月18日岡山で67回目のふろしきトークを開催しました。
研究会代表森田知都子の話と実演の後、会員の報告があり、ふろしき包みのワークショップを行いました。岡山だけでなく、香川県、広島県、兵庫県からの参加者の方々20数名と和気あいあいと午後のひとときを過ごしました。
長年ふろしきをくらしの中で使ってきた森田。日々、どんな風に、どのようなかたちで活用しているのか。岡山のトークではじめて披露しました。
![]()
●プログラム1<お話と実演テーマ>
私はこうして
ふろしきを使っています。
森田知都子綿のふろしきで湯たんぽや鍋を
20年くらい前からふろしきを日々使うようになりました。使ってみれば、なにか気分がいい、そして便利。ということで活用が広がっていきました。あれこれ話すより、見イラストを見てください。まず、家庭では、今の季節、毎晩、湯たんぽを包んでいます。冷え性なので35年前から冬は湯たんぽです。近頃、省エネルギーの動きから湯たんぽが注目され、使い慣れずに低温やけどをするという新聞記事も目にしました。ふろしきで包むとやけどの心配もありません。湯たんぽに湯を入れ、タオルでくるみ、ふろしきで包みます。熱の伝導率が低く、保温力もある木綿の厚めの素材で90センチ幅が適しています。 シチューやカレー、おでんなどを炊いた後も、ふろしきに包むと保温効果で、具がやわらかくなります。私は、朝、15分くらい炊いた後、包んで出かけます。夜帰ると温めるだけで出来上がりというわけです。
猫対策にふろしきが活躍
私は2匹の猫と一緒に暮らしています。猫はドアの開け閉めをしてくれません。冬は、ドアを開けるたびに室温が下がるし、いちいち閉めるのも面倒です。亡き夫のアイディアですが、ドアは開けたままに、ふろしきをドア代わりにして上から掛けています。105センチ幅のふろしき二枚を重ね、上下に縫いつなぎ、上でプッシュピンで留めています。昨年からこたつ布団カバーにしています。我が家のこたつ布団は21年もの。和の布で特注したのですが、さすがによれよれになり、一七六センチ幅、いせ辰梅柄のふろしきを掛けています。猫たちは、カバーに寄りかかるようにして、ごろんと寝ています。
古くなったふろしきの場合、90センチなどはバスマットにし50センチ幅の綿は、4分の1に折り、周りを手縫いして鍋つかみにしています。
ナイロンのふろしきは収納に重宝しますよ。扇風機は、下に敷き、その上に器具を置いて、上からふろしきをかぶせ包んでいます。ビニール袋ならひもが必要ですが、ふろしきは要りません。ファンヒーターやストーブの収納も便利です。ハンガーカバーにもおすすめです。
ふろしきスカーフが気持ちを
前に押し出してくれるふろしきはスカーフとしても活躍してくれます。私は、各地に招かれ、講習会の講師を務めますが、80人以上も参加者を前にすると、気持ちもたじろぎます。そんな場面では、このようにしてスカーフにして、壇上に出ます。一枚のふろしきが気持ちを前に向けさせてくれるのです。ボタンにかぶせて斜めスカーフ使いは、アメリカ仕込みのもの。十年ほど前、京都市と姉妹都市であるボストンに文化交流で出向きました。そこに参加された女性に教えていただきました。レーヨンちりめんで高価なふろしきではありませんが、赤紫は、私の勝負色のような気がしています。
![]()
とにかく便利なふろしきバッグ
バッグとしては、毎日使っています。私は、なにもかもふろしきというのではなく、現代人で電車に乗ったりもするのでリュックサックで行動しています。ふろしきはサブバッグとして使っています。「ふろしきトート」「インスタントバッグ」「バンブーバッグ」の3種類がほとんどです。量や用途に合わせて、120センチ幅、90〜100センチくらいのものと使い分けています。68センチ幅でペットボトル再生素材なども活用しています。68センチでもレジ袋1袋分くらい入ります。
今日は、荷物が多く、120センチ幅をふろしきトートにして岡山まで来ました。最近は、薄手の綿の97センチ幅と、68センチ幅の二枚をリュックの中に入れています。大切なもの、大切なこころを包むもの
儀礼の場面では、本当にふろしきが重要な役割を果たしてくれます。昨年夫が他界し、弔事が続きました。お寺さんへの「お布施」をはじめ、いろいろな方へののし袋が必要ですが、色を変えた小風呂敷に包んですぐ分かるように準備しました。使うときがあるのかな、タンスの肥やしかと思っていた家紋入りの風呂敷も出番が来ました。49日には骨壺を包んだり、お礼の品を包んだり。ふろしきは大切なもの、大切なこころを包むものだとしみじみ思いました。
ふろしき研究会の事務所でも、パソコンカバーに、またランチョンマットにしています。事務所はマンションですので、ドアのところに季節ごとにリースを飾ったりもしていたことがあります。猫はふろしきが好き。ふろしきで遊びます
最後に、猫とふろしきについて。我が家の猫は、ふろしきが好きです。猫は高いところが好きで、整理タンスの上を寝床にしたりするのですが、その下にはふろしきを畳んで敷いています。
そして、ふろしき1枚でかくれんぼをして遊んだり、じゃれたりします。これは、人間の子どもも同じではないでしょうか。ぐずっているお子さんを駅や町で見ると、ふろしきを貸してあげたくなります。けれど、現代は誰もが警戒心が強く、見知らぬ人には声をかけることもできません。
私は、20年間ほどふろしきを包み結び、ふろしきにいろいろ学びながら暮らしてきました。これからもふろしきを先生としたいと思います。
●活動報告
報告1
「ふろしきによるレジ袋削減活動」
報告者:佐藤多恵子(広島県福山市)○活動の始まり、きっかけ
・2006年ふろしき研究会入会と同時期、福山市廃棄物減量等審議会委員就任。
・ 2006年福山市がごみアラカルトの中で「脱レジ袋」を提唱、ふろしき研究会会員である佐藤(福山生活学校代表)が「ふろしきエコバッグ」をレジ袋にと提案し、ごみ減量活動に関わる。
○ふろしきを通してのレジ袋削減活動の内容
・ レジ袋削減活動であるレジ袋いりません事業「エコでいいことキャンペーン」実行委員会へ委員長として参画、ふろしきエコバッグを提唱。ふろしき研究会森田代表を講師として招聘し、講演とワークショップを開催。
・ これを皮切りに市内各所で20回以上の出前興亜ワークショップをボランティア講師として佐藤担当。現在も継続中。
○関係組織等
・ 行政を中心に企業、商店会、労働団体、消費者団体、地元新聞社など10団体以上の組織が恊働
○成果(レジ袋削減枚数)
初年度 150万枚(CO2 71トン) キャンペーン2ヶ月
次年度 340万枚(CO2 162.6トン) キャンペーン3ヶ月
○課題
レジ袋有料化の動きが活発化する中、効果的な方策について考察等
○その他
ワークショップ教材
ふろしき研究会「レジ袋いりませんハンドブック」
「ふろしき大好き」
「ふろしきは素敵なエコバッグ」
報告2
「障害を持つ人との交流を通して」
報告者:小椋多代(おぐらかずよ)(愛媛県松山市)日時:平成19年5月16日(水) 13:00〜15:30
会場:愛媛県視聴覚福祉センター4F 多目的ホール
参加者:視覚障害者 8名
聴覚障害者6名
難聴者 1名
一般参加 3名
ボランティア 5名 計30名プログラム概要
あいさつ、自己紹介、ふろしき研究会の紹介
・5グループに分かれていたので、グループ名をつけてもらう。
・基本の結び ひとつ結び キャプを作りグループごとに見せ合う
真結び ティッシュ包み、ウエストポーチ
・ふろしきの長さの違いやふろしきの利点を説明
・インスタントバッグ、バスケット包み、四つ結び、お買い物包み
・グループごとに一人ひとり好きな包みを包み上げ、発表会
・グループで感想を出し合い、代表者に読み上げてもらう。
「楽しかった」「ふろしきが多用途」だと分かった」「もっときれいに包みたい」「みんなでワイワイ言いながら体験できて良かった」「びん包みも習いたい」などの声
・ 最後に、全員で輪になって、いいご縁を結びましたと言葉を添えてふろしきを両サイドのひとと結び、ウェーブをして締めくくりました。課題
次回は、もう少し、一人ひとりの顔を見られるゆとりを もって進めたい。
●トークで聞いたふろしき話
「アッ!」紙袋が破れた!
ふろしきで人助け山本絹子さん(香川県三豊市)
昨年12月、京都観光中の山本さんは、四条大橋出雲の御国の銅像の近くのバス停留所で、バスを待っていました。次々と到着するバス。あるバスから着物姿の女性が降りたその時、下げていた紙袋がビリッと破れ、中に入っていた大小の寿司桶が路上に落ちてしまいました。山本さんは、とっさにバッグの中のふろしきを差し出し、寿司桶を包んで差し上げたのだそうです。着物姿の女性が紙袋を下げていたのは、「不似合いだし、ふろしきで運んでおられたら」と感じられ。ふろしき研究会でふろしき包みを学んでいて良かったと思ったそうです。