東京空港交通


概況

 元は日本空港リムジン交通で、昭和46年に現社名に変更。社名のとおり、羽田空港と成田空港へのリムジンバスを運行している。また、両空港内のランプバスも担当する。リムジンバスは各路線とも限定免許を取得している。本社は東京都中央区日本橋箱崎町だが、運行事業所を箱崎、成田(大栄町)、羽田(平和島)に置き、両空港内にも待機場がある。かつては習志野市芝園にも車庫があったが、平成11年に平和島に集約された。このため、「習志野」ナンバーは消滅した。
 成田空港へは、平成3年3月の成田空港ターミナルへの鉄道乗り入れで、東京から空港アクセスの主役の座を降りたが、運賃の安さと運行回数の多さ、バスならではのきめ細かさで勝負している。中でも、東京シティエアターミナル(TCAT)発は東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅と直結しており、搭乗手続きができることから、TCAT〜成田空港間は今でも利用者が多く10〜15分間隔で運行されている。また、銀座、池袋、赤坂などのホテル発着路線や、関東各地からの路線も多く、ホテルから乗り換えなしで空港に直行できる。また、千葉県からも相次ぐ新路線が開業している。

路線

@羽田空港関係

 羽田空港発は第2旅客ターミナルを出発し、5分後に第1旅客ターミナルを経由する。千葉方面は乗車前に券売機や案内所であらかじめ乗車券を購入する。
 新浦安地区ホテル〜羽田空港間は、ファウンテラスホテル・バームテラスホテル・ホテルエミオン東京ベイ・浦安プライトンホテル・新浦安オリエンタルランドホテルの順に運行。ホテルエミオン東京ベイは平成17年10月1日運行開始で、一部の便しか経由しない。東京ベイシティ交通と共同運行。
 東京ディズニーリゾート〜羽田空港間は、シェラトンホテルを始めとした7カ所のホテルを経由し、東京ディズニーシー、東京ディズニーランドの順に運行。羽田空港発と停車順序が異なる。京成バス、東京ベイシティ交通、京浜急行バスと共同運行。東京ディズニーシー、東京ディズニーランド休園日は通過となる。
 千葉地区〜羽田空港間は、千葉中央駅を起点に、JR千葉駅、稲毛海岸駅、検見川浜駅、幕張ベイタウン、幕張メッセ地区のホテルを経由する。京成バス、京浜急行バスと共同運行。一部の便は急行運転で、幕張地区の停留所を一部通過する。
 JR津田沼駅・京成津田沼駅〜羽田空港間は、京成バスとの共同運行で、羽田空港方向は予約制となっている。
 大網・千葉市東南部地区〜羽田空港間は、大網駅、土気駅、誉田駅、鎌取駅、大宮台を経由する。千葉中央バスとの共同運行。鎌取駅に停車するのは、朝の羽田空港行と、夜間の大網駅行のみ。大宮台は、千葉中央バスの大宮市民の森停留所と同じ場所にある。羽田空港方向は予約制となっている。
 四街道・稲毛地区〜羽田空港間は、千代田団地、四街道駅、都賀駅、稲毛駅を経由する。千葉内陸バスとの共同運行。羽田空港方向は予約制となっている。
 木更津地区〜羽田空港間は、木更津駅東口を起点に袖ケ浦バスターミナルを経由し、アクアラインを通る。日東交通、小湊鐵道、京浜急行バスとの共同運行。平日(月〜金)のみ袖ケ浦バスターミナル始発羽田空港行の区間便が設定されている。

A成田空港発着

 成田空港発は第2旅客ターミナルを出発し、5分後に第1旅客ターミナルを経由する。成田空港〜羽田空港間は同社単独運行で、ノンストップで結ぶ。京浜急行線〜都営浅草線〜京成線の直通電車に比べて回数は多い。10〜20分間隔で運行されている。
 新浦安地区ホテル・東京ディズニーリゾート〜成田空港間は、浦安プライトンホテル、ディズニーアンバサダーホテルを始めとした9カ所のホテルを経由し、東京ディズニーシー、東京ディズニーランドの順に運行。成田空港発と停車順序が異なる。東京ベイシティ交通、千葉交通と共同運行。東京ディズニーシー、東京ディズニーランド休園日は通過となる。

Bその他

 新宿駅西口〜新浦安駅〜ハイタウン塩浜〜行徳駅前4丁目〜検見川浜駅〜稲毛海岸駅〜千葉みなと駅〜JR千葉駅間に深夜急行バスを運行している。開業当初は新橋駅西口発だったが、利用客を増やすために変更された。
 空港内のランプバスや、クルー輸送や業務用バスを受託している。

車両

 日産ディーゼル、日野、三菱の3メーカーを導入。かつてはいすゞ車(富士重工ボディ)も在籍していた。以前は三菱P−MS725SAが主流だったが、現在の古参級は三菱U−MS729SAで、成田に残る。
 平成9年以降はフィリピン製の「スペースアロー・ユーロツアー」を集中導入した。ベルギーのヨンケーレ社のボディで、日産ディーゼルフィリピン社で製造される輸入車両で、価格も在来車より安いことから導入に踏み切った。また、富士重工標準タイプの「スペースアロー」(日産ディーゼルKC−RA531MBN)も並行導入されるなど、日産ディーゼル車の割合が高くなっている。しかし、「スペースアロー・ユーロツアー」は製造中止となった。「ユーロツアー」にはラッピング広告が施された車両が多い。新型「スペースアロー」日産ディーゼルKL−RA552RBNが導入された。富士重工のボディ架装終了後は西日本車体を架装している。三菱車はKL−MS826MPが中心。日野車はもともと少数のうえ、貸切車がメインのため、県内発着路線では使用されていない。
 定時制を確保するため、全車両に無線機を搭載するとともに、GPS(全地球即位システム)で運行管理を行なっており、高速道路での事故や渋滞時は一般道へ迂回するなどの措置をとっている。床下に大型トランクを装備していることは言うまでもない。長距離路線では、トイレ付車両を使用している。各メーカーとも、スウィングドアの採用、屋根上の大型の直結式クーラーが特徴で、新しい車両については側面方向幕がLED化されている。最近、側面の「Airport Limousine」の上に、「Friendly」の文字が入った。
 かつてTCAT〜成田空港間には、元つくば博のシャトルバス用の連節バス20台を使用していた。大半が廃車となったが、最後の3台は成田空港内のランプバスとして残った。さらに、旭川電気軌道で一般路線として転用された車両もあった。
 このほか、成田・羽田両空港の送迎を主体とした貸切事業も展開している。貸切車も同一デザインで、側面方向幕の有無が見分けのポイントである。

新型「スペースアロー」の導入が進められた。富
士重工が架装中止するまでの過渡期の車両(日
産ディーゼルKL−RA552RBN)
一時期大量投入された「スペースアロー・ユー
ロツアー」。リムジンバスの顔となった(日産デ
ィーゼルKC−JA530RAN)

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