田 舎 映 画 館
主演 タニエル・ラドクリフ エマ・ワトソン /監督 デヴィッド・イェーツ(若き日のヴォルデモート) 満足度 3
うーん前作を復習しておかなっかたから、なにがどうなっていたんか思い出すのに時間がかかってしまった。第6作の今回は謎のプリンスという題名はあまり活躍せず、宿敵ヴォルデモートを若き日に教えた教授が登場しダンブルドア校長の見せ場もありラストにつながる中盤のまとめの様相を呈している。久しぶりにクディッチの場面もあり学園内の様子や惚れ薬を使った恋愛模様などもあり「青春物」らしくなってきていた。新たにスネイプは敵?味方?的なストーリーになってきたがそこら辺がこれから目が離せなくなっていきそうだ。 2009、8、22
主演 玉木宏 北川景子 /監督 篠原哲雄(命を大切にする軍人) 満足度 3
硫黄島の栗林中将以来「冷静な軍人物」を見かけるようになってきた。これもそのひとつで回天の乗組員にもなかなか出撃命令は出さず出来ればなんとか命をつないで戻りたいという思いを感じさせる潜水艦艦長(玉木宏)が主人公。物語的には非常に良いのだがほとんどの登場人物が無事に帰ってくると物足りなさを感じてしまうのも観客の身勝手さか? 一瞬ちょっと危険な地域にドライブして帰ってきたストーリーだったかな?と勘違いしてしまいそうだった。戦争映画作りは難しい。 2009、6、27
主演 デヴ・パテル マドゥル・ミッタル /監督 ダニー・ボイル(所違えばミリオネアもちがう) 満足度 4
しかし、無名俳優ばかり。しかも子役はスラムに実際住んでいたとここと。インド社会を描いた映画は初めて見たが貧困層の生活は日本にいてはわからないと思った。ストーリーは子供の頃好きになった女の子を思い続け、その娘を探し出すためにミリオネアに出演した19歳の青年のお話。どういうわけか問題にこれまでの悲惨な生活で体験したものばかりが偶然出題され、その度にその由来の過去が映像化されるという段取りだ。兄との確執も丁寧に描かれたおりラストの兄の決断にはちょっと感動する。大きな破綻もなく企画の勝利という印象。まあアカデミー賞の輝いたのも理解できるかな?といった作品。 2009、6、17
主演 トム・ハンクス ユアン・マクレガー /監督 ロン・ハワード(バチカン観光アクション) 満足度 4
「ダ・ヴィンチ・コード」の続編となるラングドン教授(トム・ハンクス)シリーズ第二弾。前回の「ダ・ヴィンチ・コード」は謎を解くまもなく答えが示されてしまい、問題数の多さに圧倒されてあせっている受験生のような気分で、いくらなんでも展開が速すぎた。今作は少し落ち着きがあり、また「コンクラーベ」という実際近年ニュースで見かけた事象が描かれており前作より興味深く見ることができた。ガリレオの昔から話題になる「科学と宗教」の対立が出てくるが、見る人がキリスト教徒だったらまた違った感覚で見ることができるのかな?とも 思った。物語的には破綻も少なく殺し屋も強く、エンターテイメント作品としては十分及第点をやれそうだ。ヒロインがいまいちパッとしないのが残念。 2009 6,6
主演 加瀬亮 岡田将生 /監督 森淳一(伊坂ワールド漂うドラマ) 満足度 4
テーマは重い。人の性質は遺伝的な部分で決まるのか?それとも環境など後天的な部分で決まるのか?主人公の兄・泉水(加瀬亮)が大学で遺伝子を研究していることが終盤で内容に大きくかかわってくる。内容はあえて書かないが母親役の鈴木京香以外は適役。母親役は有無を言わさぬ艶のある美貌が必要。宮城県出身の鈴木がキャスティングされたのはわかるが残念ながら歳はごまかしきれなかった。父親役の小日向文世と渡部篤郎は説得力があった。全体的に文学集の漂う、原作のイメージを壊さないよい仕上がりだと思った。春を追いかける夏子役の吉高由里子が一服の清涼剤になっている。 2009,5,27
おすすめ!
主演 クリント・イーストウッド ビー・ヴァン /監督 クリント・イーストウッド(現代版西部劇) 満足度 5
チェンジリングがなかなかの出来だったので、自身主演作のこちらはどうかな?と期待をして見に行ったのだが、早くも「今年度NO1?」という高評価を与えられる満足度の高い映画だった。ストーリーには触れないがこの映画の視点は「家族のつながりと他人とのつながり」「戦争で受けた心の傷」「育てるということ」「死を前にしてできる最善のこと」などいろいろキーワードが作品中で述べられている。中でも衝撃のラストでもある「死を前にしてできる最善のこと」はイーストウッドがかつて出演してきた映画を振り返った時 映画ファンとして予想は裏切られたが期待は裏切られなかったという満足感があった。非の打ち所のない完成した形の映画といえるだろう。 2009 5 17
主演 トニー・レオン 金城武 /監督 ジョン・ウー(爆発する!三国志) 満足度 4
まだかまだかとパート1で待たされた赤壁の戦い。なんとこの後編であるパートUでもなかなか始まらない!!疫病がはやったり有名な孔明の作戦である1000本の矢を手に入れる方法とか、エピソード自体は面白いのだが、戦いが始まるのは上映時間の半分より後。これがまた火計のはずがむやみやたらと爆発が起こる。甘寧なんか爆死??といった感じ。ただハリウッド的な赤壁の戦いにはなっているもののスクリーン上の絵は見もの。孫権の妹や小喬が活躍するなど女性を意識した作りも散見したが、まあまあ大きな破綻はなく 大団円で終わったといえるのではないかな?しかし内容はかなりオリジナリティあふれるものとなっていたので、コアな三国志ファンは文句があるのではないだろうか? 2009 5 17
主演 六角精児 萩原聖人 /監督 長谷部安春(相棒スピンオフ) 満足度 2
相棒シリーズだと思うと許せる気もするが、単体の映画だと考えると欠点がとても多い作品だ。米沢(六角精児)の元から突然いなくなった妻に似た女性を見つけアプローチしていく導入はなかなか面白い。しかし被害者の夫で所轄の刑事の(萩原聖人)がスクリーンに登場してくるあたりから迷走してくる。まずこの刑事の造型が???こんなに単細胞な刑事がいるか?亀山タイプを目指したとしたら全く失敗している。そして致命的なのが「真犯人」。観客の予想を裏切ればよいというものではないはず。警察の外郭団体や天下り など、発想はまずまずだと思うのでもう少し練ってから映画化したら?というのが素直な感想。六角がずっと出ずっぱりなのも少しつらい。 2009 5、7
主演 西田敏行 中村靖日 /監督 マキノ雅彦(昔の旭山動物園ドキュメント) 満足度 3
今や全国的に有名になった「行動展示」の先駆けである北海道・旭川市の旭山動物園が、人気の動物園になる以前の物語。ストーリーは報道等で知っている事をベースに個々の飼育係にスポットを当て、また担当の動物にもスポットを当て丁寧に描いている。しかし丁寧すぎるのか、焦点を絞りきれていないためかテンポが悪く、終盤の現在に至る「成功譚」がはしょりすぎの感がある。その結果、結局「予算がたくさん下りたのでペンギンが空を飛ぶ、良い動物園になりました」なのか?としか思えないのがとても惜しい。
有名な役者さんが多数出演されているため豪華感はある。あともう少し脚本が整理されたいたらと惜しまれる。 2009,4,7
主演 アンジェリーナ・ジョリー ジョン・マルコビッチ /監督 クリント・イーストウッド(腐敗警察と戦うシングルマザー) 満足度 4
シングルマザーながら9歳の息子を育てるコリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は急に頼まれた仕事から帰宅すると息子が姿を消していた。5ヵ月後、戻ってきた息子は見知らぬ他人の子だった。警察にいきさつを訴えるが・・・というストーリー。アクションものにしか出ていた記憶がないアンジェリーナ・ジョリーが主演ということと、「許させざる者」以降、相性がよくないクリントイーストウッド監督作ということで、見に行くにはこしが重かったのだが、評価が高かったので鑑賞してきました。これが噂にたがわぬ良い出来で、とくに アンジーがアカデミー賞にノミネートされたわけがよくわかりました。支配人としては「主演女優賞受賞」でも納得の好演でした。今年になって「アメリカンギャングスター」などで過去のアメリカの警察の腐敗ぶりは承知していましたが、実話に基づくこの作品で描かれた警察のひどさは信じられないほどでした。この時代、女性が一人で仕事をしながら子供を育てるだけですごい壁があったと思いますが、警察の理不尽な対応を訴えるという「勇気」はなまじっかのものではなかったかと思います。本作は客観的に主人公を眺め、特にお涙頂戴 に流れることもせず、淡々と描いたことが良かったと思います。久しぶりの本格派の映画を見たなという印象です。 2009,3 27
主演 竹内結子 堺雅人 /監督 中村義洋(今、病院は!?) 満足度 4
前作の「チームバチスタの栄光」は犯人探しの心理サスペンス劇だったが、今回の作品はサスペンスの体裁はとっているものの救急救命センターの問題点など社会派的な側面も持ち、映画の完成度エンターテイメント性ともに前作を凌いでいる。
東城大学病院の心療内科医で、病院の倫理委員会委員長でもある田口(竹内結子)のもとに「救急救命センター長速水は医療器具メーカーと癒着している。看護師長の花房美和も共犯だ」という無記名の告発文書が届く。前作でコンビを組んだ厚生労働省の役人・白鳥(阿部寛)も絡んで調査を進めていくと渦中のメーカーの営業マンの飛び降り事件が発生する。はたして真相は!?というストーリー。調査を進める中で救急救命センターが抱える病院経営上の問題点が浮き彫りになり、観客も現在の医療問題の一端を理解することとなる。
この作品が成功したのはセンター長役の堺雅人の力演と「ジュネラル・ルージュ」の命名の由来、そしてラスト近くでの戦場のような病院での連係プレーの見事さがうまく描かれていたからだ。今年に入ってからの「感染列島」など医療系のドラマを良く見かけるようになってきたが、いずれも水準以上の出来でそれだけ国民全体が医療問題に意識を持ち始めたと考えることができる。今後は「じゃあ、それを踏まえてこれからはどうする!?」というタイプの作品が出てくることが待たれる。
主演の竹内結子のソフトボールのユニフォーム姿は、りりしくきれいで一服の清涼剤の役割を果たしている。 2009 3、14
主演 木村多江 リリー・フランキー /監督 橋口亮輔(ある夫婦の10年間) 満足度 4
出版社勤めのしっかりものの妻(木村多江)が子供の死をきっかけに精神を病んでいき、女好きのちゃらんぽらんだった夫が法廷画家の仕事を得てからしっかりこなし、またずっと妻に寄り添い支え続けた10年間の物語。支配人にとって「夫婦の形」といえば昔見た「竜二」での永島映子さんふんする極道の妻が、かたぎの世界にいた夫が肩で風切って歩いている姿を偶然見つけ、「ああまた極道に戻るんだな・・」と一瞬で全てを理解するという場面が印象に残っているのだが、この作品も非常に印象に残る夫婦間のやり取りがとても自然に語られている。特に嵐の夜に「ちゃんとしたいけどできないの!」と感情が高ぶった妻を夫がなだめる場面はリリーフランキーの好演もあり「名場面」として後世に語り継がれていくだろう。
近作の木村多江は
「本当に演技か!?」というぐらいの現実味があり、長年「日本一さち薄い女が似合う」といわれた面目躍如といったところ。ずっと注目し続けてきた身としてはうれしいところです。日本アカデミー賞の主演女優賞に輝いたのも納得の作品となった。物語の進行に伴って裁判として法廷に現れる各事件も時代背景を感じさせ、物語に彩を与えている。「再生」ということには長い年月が必要なことと、感動的であることをこの作品は教えてくれる。 2009 2、27
主演 デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ /監督 リドリー・スコット(アメリカ麻薬史) 満足度 4
地味ながら、内容とエンターテイメント性のバランスよく仕上がったお勧め作。暗黒街のボスの運転手としてボスから信頼され、自身もボスを尊敬していたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)はボスの死後、麻薬を、ベトナム戦争に乗じて直接現地に買い付けに行き軍用機で直輸入するルートを開発。そして裏社会で新参者ながら成功者となっていく。しかし女癖は悪いが正義感だけは捨てていない警察官リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)が麻薬捜査班のリーダーに抜擢され、謎の男フランクの存在を嗅ぎつけ徐々に追い詰めていく・・・というストーリー。
実話の脚本化ということなので、ベトナム戦争と麻薬のかかわりなど知らなかった背景も勉強でき内容は充実していた。また、終盤の主人公二人の対決場面や、フランクがどうように裏社会でのし上がっていったのか?何を大切にし何に目をつぶっていたか?など血の通った人間として描かれていたことが物語りをより深いものにしていた。
この話の題材は麻薬だったが、「品質のよい物を」「求めやすい値段で」「他人の考え付かない手段で調達する」というビジネスの物語としてみても参考になりそうだ。 2009 2,17
主演 ダニエル・デイ・ルイス ポール・ダノ /監督 ポール・トーマス・アンダーソン(アメリカ石油開拓史) 満足度 3
鉱山職人が石油の発掘に稀有の才能を見せ、のちに石油王にのし上がっていくが、その間になくしたもの、起こした犯罪もものすごいものであった・・・という作品。
まず、当初の15分に耐えられるかが第一関門。ほとんどセリフのない採掘場面などが続き 「音声壊れたか? 」と一瞬不安になったほど。「家の敷地から石油が出る」と若者が情報を売りに来るあたりから物語りは動き出すが、子供の物語、何人もの近親を最後には罵倒してたたき出す主人公の内面など衝撃的な場面が多い。しかし全体的には「アメリカ石油開拓史」的なストーリーなので、興味がもてず内容に入り込めない人にはつらいかもしれない。支配人も久しぶりに「難しい映画だ」と感じた。傍若無人の石油王と牧師が結局同じタイプの人間だったというラストは救いが少ない。 2009,2.7
主演 ダニエル・クレイグ オルガ・キュリレンコ /監督 マーク・フォースター(カジノロワイヤル続編?) 満足度 3
前作カジノロワイヤルは007になる前のジェームス・ボンドの活躍が描かれていたが、今作はその続編とも言えるべき内容。前作で心から愛した女性・ウェスパーを失ったボンドの悲しみを覚えておかないと、なぜボンドは不眠症なのか、「M」はなぜボンドの行動を心配しているのかがわからない。是非「カジノロワイヤル」を見てから鑑賞されることをお勧めする。
この作品では家族の復讐を誓うカミーユ(オルガ・キュリレンコ)がボンドとともに敵を追い詰める。敵が環境保護団体を隠れ蓑にしていたり「善人が少なくなったから悪人と組む」など、今どきを考慮した背景になっている。アクションもカーチェイス・ストリート・船・プロペラ機
とうまく散らばしてある。しかしやはり007が「ロシアのスパイ」??に見えてしまう致命的な欠点が私の目には見えた。ただし007が感情を持った人間という演じ方では前作からのダニエルクレイグはやはり秀逸。どちらを評価するかでこの作品の好き嫌いが分かれそうだ。冒頭の速い展開にはややストーリーについていけないところがあった。老化現象か? 2009、2.1
主演 妻夫木聡 檀れい /監督 瀬々敬久(パンデミック中に恋愛!?) 満足度 4
実際の暮らしの中でも、このところささやかれ始めている新型インフルエンザによる感染爆発(パンデミック)。医療関係者を身近にもつ身としてはひとごとではない。映画は都内の市立病院救急救命医である松岡(妻夫木聡)が主人公。彼が診察した患者が、後日、妻(池脇千鶴)とともに重篤となって入院するも、急死する。おりしも近くで鳥インフルエンザが発生。原因は新型インフルエンザかはたまた未知のウイルスによるものか?その後WHO(世界保健機構)から小林栄子(檀れい)がメディカルオフィサーとして着任する。しかし感染はもはや日本全土に拡大し交通網の分断や都市の隔離など未曾有の状況を呈してくる・・・といったストーリー。
前半の安藤医師(佐藤浩市)が感染で亡くなるあたりまでのサスペンス感はきびきびしていて好調。しかし元恋人という設定の二人(妻夫木・檀)が戦場さながらの病院の庭で愛をささやき合うのはどう見てもKYとしか思えない。まあ悲惨な場面が続きすぎるのも、観る方の体力を消耗するのである程度弛緩した場面も必要だと思うが、それがあのシーンでよいかは疑問が残る。不死身の妻夫木医師にはダイハード的な感じがするが物語り自体は良く考えられておりまとまりはあった。エンターテイメント作品としては一級品。カンニング竹山ははまり役。 2009,1.27
主演 綾瀬はるか 田辺誠一 /監督 矢口史靖(飛行機を支える人々) 満足度 4
支配人は飛行機嫌いである。しかし航空会社と管制システムはこんなにも安全のために努力し、チェックしているのかとわかって少し安心できた。だが、それだけにだれかが「手を抜けば」ましてや会社が経費削減のために手を抜けば、とんでもないことになることも想像できて、「安全」を守ることの大切さを改めて感じることが出来た。
予告編などでは綾瀬はるかがクローズアップされているが、彼女はあまり目立たず、機長候補のの田辺誠一やチーフパーサーの寺島しのぶの方が見せ場がある。ストーリーはとりたてて取り上げるほどではなく
トラブルで成田に引き返すことになったホノルル便が、台風の直撃や雷の悪天候の中、機長昇格を賭けた副操縦士が管制室との協力でなんとか無事に戻ることが出来た・・・というもの。ハイジャックが登場しない飛行機パニック映画は初めてみた気がする。岸部一徳が渋いもうけ役で印象に残る。田畑智子も熱演。 2009 1.1
主演 塚地武雅 北川景子 /監督 英勉(変身ものコメディ) 満足度 4
先に書いた「仲里依紗」とともに今年注目している女優「北川景子」が出ているので見に行ってきた。この映画、他にも「佐田真由美」「本上まなみ」「佐々木希」とお気に入りの皆さんが出演していて、それだけでほぼ満足。
母から次いだ食堂「こころ屋」の店主として働く「大木琢郎」(塚地武雅)は「豚ろう」と呼ばれるなど誰もが認めるブサイク男。偶然店にバイトに来た「星野寛子」(北川景子)に予想通り恋をし告白するも「ガッカリです」と言われ玉砕。あるとき友人の結婚式に出るため「洋服の青山」を訪れた琢郎は、着るだけでハンサムに変身できる「ハンサムスーツ」の試着を依頼され「光山杏仁」(谷原章介)としての
生活も始めるが・・というお話。脚本がTV界で今乗っている鈴木おさむ(大島美幸のご主人)のため、軽快な笑いのセンスで進んでいく。ラストの落ちが読めるのと、北川景子より大島美幸の出番が多いのがマイナス要因だが、ラブコメディーとしては満足できる出来だった。佐田真由美ははまり役。他の女優さんもキレイに撮られているし「自分自身を大切に生きよう」という若者に向けたメッセージもストレートで監督の腕もなかなかのものだった。 2008、11,22
主演 トニー・レオン 金城武 /監督 ジョン・ウー(初心者用三国志) 満足度 4
「三国志2」をファミコンでプレイし最近では「三国志[」をPS2で堪能している支配人も楽しんで見ることが出来た。三国志と言えばNHKの人形劇で登場人物のイメージが出来上がっていたため今回の映画では「張飛」がイメージにピッタリだった。
ストーリーが赤壁の戦いに絞った上に人間関係も単純化されていたので、ディープな三国志ファンには全く物足りないかと思う。なかでも映画では「琴の共演」で孔明と周瑜が気持ちを確かめ合う印象的な場面に集約されたいたが、三国志演義では呉にのこのこ乗り込んできた「孔明を生かして帰すかどうか」もっと葛藤があり張昭らかかわってくる人物も多い。
ただ最大のこの映画の利点はスクリーン上で三国志の登場人物が「動く」「しゃべる」といったことにある。一人一人の見せ場もあり、戦いが「いちにのさん!」といったマスゲーム的な印象もあるがまあまあ満足できる出来と言ってよい。
さて、この映画はパート1ということになっていて、実際の赤壁の戦いは次回に譲っている。次回は連環の計や小喬の人質事件なども出てくると期待している。 2008 11.17
主演 宮迫博之 仲里依紗 /監督 吉田恵輔(喫茶店が関係者に残したもの) 満足度 4
今年注目している新人「北川景子・仲里依紗(なか・りいさ)」のうち、「ハチワンダイバー」などで演技力に注目していた仲里依紗のほぼ主演作。これがなかなか奇妙な雰囲気ながら佳作と呼べる面持ちだった。突然祖父の遺産が転がり込んだ、決して働き者ではなくバツイチの父(宮迫博之)と二人で暮らしている女子高生の私(仲里依紗)。父が遺産でダサダサの「純喫茶・磯辺」を商店街に開店する。そこで偶然若い女・もこ(麻生久美子)をウエイトレスに雇い、メイド服を着せたら店は大繁盛。もこと父は大接近していくが二人の関係が深まることを良しとしない娘はなんとか阻止しようと思案・・・というストーリー。お笑いの場面も多いのだがわりと昔「東芝日曜劇場」でやっていたようなホームドラマの 体裁もあり3人の主要登場人物も描き分けられていて感情移入も出来る。小品ながら観て損はない作品。麻生久美子の魅力も十分発揮されている。 2008 10 27
主演 福山雅治 堤真一 /監督 西谷弘(TVガリレオの映画化ではなく、小説の映画化) 満足度 4
人気TVドラマの映画化でもあり、東野圭吾氏の同名の直木賞受賞作の映画化でもある。印象としてはTVのスペシャル版というよりは、小説の映画化と言ったほうがピッタリくる作りとなっていて結果的にそれが成功している。ただひとつ小説と大いに違うのが「石神」役がカッコイイ堤真一となっていることだ。しかし見終わった感想としては「小説とは別の石神像の創造に成功している」というプラスの評価をせざるを得ないほど、堤真一は好演している。なにより原作が素晴らしいので愚直にストーリーを映画化したことに共感でき、主演の福山雅治もTVシリーズとは違いどちらかと言えば引き立て役に回っている。それに、原作にはない内海刑事役の柴咲コウとのやりとりも生かされ思ったよりまとまった映画になったなあというのが感想である。
最後に「私がこの作品をキャスティングするとすれば」というお遊びに付き合ってもらえば、ガリレオは福山雅治で固定するとして、やはり石神は小説のイメージどおり「伊集院光」あたりにやって欲しく、花岡靖子は「檀れい」または「水野美紀」あたりが頭に浮かぶ。「日本一薄幸そうな女優・木村多江」版も見てみたい気がする。ただ本編の松雪泰子も悪くなかった。わがままを言えば「石神に悪いと思いながら女としての幸せを夢見て工藤に引かれていく様」を人間の矛盾として演じてもらいたかった。映画では中盤「石神=元夫と同じ存在」に演出していたのが残念だった。そして工藤はダンカンも小金持ちらしさは出ていたが「渡辺いっけい」か「金田明男」あたりが想像通り。ただ渡辺は「ガリレオ先生の助手役」もあるので無理だが。こんな風にいろいろ想像して遊べるのもこの作品の登場人物がうまく書き分けられているからに相違ない。 2008 10,17
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