獅子舞の獅子を見て、「あれのどこがライオンなんだ??」と思ったことはありませんか?
私はあります。子供の頃、テレビや動物図鑑あるいは動物園で見るライオンとは
あまりに違う獅子舞の獅子の姿に、違和感を拭いきれませんでした。
当時の私の知識としては「獅子=ライオン」です。
ライオンを日本語で言うと獅子になるんだと思ってました。ですから、
獅子舞の獅子とライオンとの違いが納得出来なかったのです。無理もないことですね。
もちろん、「獅子=ライオン」は間違ってはいませんが、
獅子の意味するものはライオンだけでありません。ライオンを元にした想像上の動物も「獅子」
です。ですから、獅子舞の獅子はライオンに似ていないこともないですが、
写実的なライオンではないのでしょうね。
この「獅子」と似たようなものに「麒麟」があります。
私が子供の頃、父親は毎日キリンビールで晩酌をしておりました。私の当時の知識は、
キリンといえば首と脚の長いあの動物、つまりジラフです。で、
キリンビールのラベルに描かれている麒麟の絵を見て、「これのどこがキリンなんだ?」
と思っていたわけです。
ご存知のように、キリンビールの麒麟は、体は鹿で尾は牛で蹄は馬でなんちゃらかんちゃら・・・・
という、鵺みたいな成り立ちの想像上の動物です。
獅子も麒麟も、ライオンやジラフという意味を持つだけではなく、
想像上の動物をも意味していたのですが、子供の頃の私はそれを知りませんでしたから、
色々と混乱していたわけです。
私が想像上の動物である麒麟のことを知ったのは、小学校の高学年の頃だったと思います。
想像上の動物である獅子のことを知ったのは、はっきり覚えていませんが、
それよりもだいぶ後でした。
それを知るまでは、獅子舞やキリンビールの絵に違和感を持ちつづけていたのです。
誰も教えてくれなかったんだもんなぁ。まあ、
私だけがその事実を知るのが遅かったのかもしれませんけどね。
獅子とライオンの場合、ライオンと想像上の獅子の間には関係があり、
ライオンのことを獅子と呼ぶのは納得できるのですが、
麒麟とジラフの場合、そういった関連性には全く思い至りません。
アフリカにいる首と脚の長い動物を最初に「キリン」と呼んだのは誰でしょう。
また、その彼または彼女は、どういう理由でジラフを「キリン」と呼んでしまったのでしょう。
私には麒麟とジラフの姿形が似ているとは到底思えないんですけど。
ジラフをキリンと呼ぶことに、誰もが納得出来るような理由があったのでしょうか?
責任者出て来い、ということで誰が責任者なのか調べてみたら、
どうやら日本では石川千代松という動物学者らしいです。
でも、中国ではもっと前からジラフを麒麟と呼んでいたとか。
で、その理由は麒麟とジラフの姿形が似ているからだそうで。
納得できないでございます。どこが似てるんだ?
素直にジラフと呼んでいれば何の問題もなかったのに、石川のせいで、
幼少の高樹は悩んでしまったのだよ。ったくもう。