2003年3月11日


ヘッドライトの常時点灯運動


ここ最近、タクシーやバスなどを中心に、 昼間でもヘッドライトを点灯している車を見かけるようになりました。

なんでも、ヘッドライトの点灯により事故率が下がるのだそうで・・・・

「アホか!」てなもんです。そんな当たり前のこと、今ごろ分かったのでしょうか?  今になってヘッドライトの昼間点灯を実施するってことは、「今まではアホでした」 と言っているようなものです。「アイドリング・ストップ運動」と同じです。

まあもちろん、夕方薄暗くなってもライトを点けずに意味もなくがんばっていたり、 雨なのに頑としてヘッドライトを点けないよりは、 格段の進歩かもしれません。何せ日本の標準的ドライバーは、 異常なほどヘッドライトの点灯を嫌っていますからね。誇張ではなく、私は異常だと思います。 そのくせ、霧も出てないのにフォグを点灯するという、 意味不明理解不能安全無視の行動に走るドライバーは多いですけど。 プロのドライバーでもパトカーでも教習車でも、街中で霧も出てないのにフォグを点けてますね。 問題点を全然把握できてないんでしょうね。

それはさておき、ヘッドライトの昼間点灯あるいは常時点灯は、 これまでの実態からすれば半歩前進なのでしょう。いや、斜めに一歩前進でしょうか。

多少なりとも前進していることや、常時点灯の現実的効果については、 認めるにやぶさかではありませんが、私は常時点灯については諸手を挙げて賛成はできません。

理由は簡単です。ドライバーが周囲の状況を見て判断することを放棄するやりかただからです。 その意味を本質的に理解することなく、ただ「昼間でもライトをつけよう」では、 どういう状況でどういうメリットがあって(あるいはデメリットとのバランスにおいて) ライトを点灯するのか、ということに関しては、ドライバーは依然として無知のままです。 その証拠に、昼間からフォグを点けているクルマも珍しくありません。

万一、点灯を忘れて走り出したとして、雨が降りだしたり、 高架道路の下を走るような状況になったりして、点灯が必要になったとしても、 そういったドライバーは自主的に点灯するとは思えません。 平均的ドライバーのヘッドライト点灯に関する意識が、現状よりも格段に向上した上でなら、 さらに点灯効果を上げるために「常時点灯しましょう」でも良いのですが、 今の状態のままで「常時点灯しましょう」は、方向性が間違っていると思うのです。

まずは正しい知識の啓蒙が必要で、そして、 それによってドライバーの意識が向上しなければならないと思うのです。

もし、ドライバーの意識向上が期待できないのなら、いっそのこと、道交法で常時点灯を義務付け、 クルマもエンジンをかけたら必ずヘッドライトが点くようにしなければならないと思います。 現状の常時点灯運動はハンパです。

以前にも書いたことがあると思いますが、私は様々な状況下において、 100 台のクルマのうちでおそらく最初に点灯するドライバーです。でも、 その私がアメリカで運転すると平均的なところに落ち着くんですよ。 平均的アメリカ人の運転技術は決して高いとは思いませんが(日本と大同小異)、 ヘッドライトの点灯に関する意識は日本と比べものにならないくらい高いです。 いや、日本が異常に低すぎですね。アメリカは普通なんでしょう。

とにかく、常時点灯運動自体に疑問は多々あるのですが、せめてそれによって、 多少なりともドライバーの意識が向上してくれることを願っているのでした。

薄暗いと感じる前に点灯、雨が少しでも降っていたら点灯、路面が濡れていても点灯、 前走車のウィンカーやブレーキランプが目立つようになったら点灯です。 スモール・ランプは不可。あれは駐停車のためのものです。もちろんフォグは論外。

という意識がいきわたれば良いのですが・・・




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