2003年4月7日は鉄腕アトムの誕生日だそうで、それを記念した企画が色々とあるようです。
原作では、アトムの生みの親であるところの天馬博士は、
高田馬場にある科学省精密機械局でアトムを作ったという設定になっていて、
また、手塚治虫氏のスタジオも高田馬場にあったことから、
高田馬場の街を歩くとそこここにアトムのポスターなどが飾ってあります。
JR 高田馬場駅では、電車の発車の合図の音楽が鉄腕アトムの主題歌になってます。
「♪空をこえて〜 ラララ、星のかなた〜♪」で始まる鉄腕アトムの主題歌は、
リアルタイムでアトムを経験していない人にもお馴染みでしょう。
恥ずかしながら告白しますと、私はこの主題歌に弱いのです。弱いってのは、
涙腺が緩むってことなんですけど。
映画とかテレビドラマを見て涙する、という経験は私にはほとんど皆無です。
ジーンとしたことすらないわけじゃありませんが、涙が流れたことは多分ないはずです。
決して涙もろくはない私ですが、アトムの主題歌だけはいけません。
あれを聞きながらちょっと感情移入すると、絶対に涙がボロボロ流れるに決まってます。
ですから、あまり感情移入しないようにしてますが、涙腺が緩むのは感じてしまいますね。
「♪空をこえて〜」の前のイントロの部分だけでジョワっと来てしまいます。
いい歳して、高田馬場駅のホームでアトムの主題歌を聞きながら涙するオヤジ、
なんてのは決して美しいものではありませんので、
そうい見苦しいものは世間にさらさないようにしております。安心して、
高田馬場駅の発車音楽を聞きに行ってください。
さて、何故私はアトムにこんなにも弱いのでしょう。少なくとも、
子どもの頃はそういうことはありませんでした。大学生の頃も、そうではなかったはずです。
記憶が定かではないのですが、こんなに弱くなったのは手塚さんが亡くなられた後からだと思います。
特に手塚ファンだった自覚はなかった私ですが、
1989 年に手塚さんが亡くなられた時は無茶苦茶ショックでした。
手塚さんが国民栄誉賞を取れなかった時には「これで漫画家は永遠に取れない」
と思ったものです。実際は長谷川町子さんが受賞しましたけどね。
それはおいといて、手塚さんが亡くなった直後には各テレビ局が手塚さんの特集を組みまして、
その中には当然、鉄腕アトムの再放送もあったわけです。で、それを見た私は、
それ以来、鉄腕アトムの主題歌に弱くなってしまったのです。
その時、私が見た鉄腕アトムのストーリーははっきりと覚えてはいませんが、印象に残っているのは、
おおよそ、以下のような感じでした。
アトムが悪者達のアジトに捕らえられていた人々を救い出します。でも、
何かが爆発したのか、アジトは炎につつまれてしまうのです。悪者達はまだアジトの中にいます。
アトムは、こんなにもひどいことをした悪者達を助けるかどうか悩みますが、
結局は「よぉーーし、いくぞぉ」などと言って、
悪者達を助けるために炎の中に飛び込んでいくのです。
そして炎に向かって飛ぶアトムのバックに流れる「♪空をこえて〜 ラララ 星のかなた〜♪」
手塚さんが亡くなられた直後だった影響もあるのでしょうが、
このシーンにやられてしまったわけです。特にどうということのない、
アトムに限らず、他の漫画やアニメにもありそうなシーンです。それまでも、
私は類似のシーンを何回となく見ているはずです。でも、これにやられてしまったのですよ。
で、それ以来、鉄腕アトムとアトムの主題歌は、
私の涙腺を緩ませる最終兵器となってしまったのでした。