2003年3月24日


景子ちゃんのキャバクラ・デビュー物語


もう半年位前のことですが、携帯から突然メールが届きまして、「ショークラブを紹介して下さい」 という趣旨のことが書いてありました。メールの主は知らない方でしたが、 アドレスから判断して女性でしょう。彼女はショークラブで働きたくて、 色々と店を探していたようなのですが、なかなか見つからなかったそうです。

で、何故か私にメールしてきたという訳です。まあ、私は普段からキャバクラ話を書いてますから、 「この人なら詳しいはず」と思ったのでしょう。

彼女の名前は景子ちゃんといいます。

で、景子ちゃんと何通かのメールのやりとりをしました。彼女はダンスを見せるお店で働きたくて、 つまり、自分で踊りたくて、それに適した店を長い間探していたということです。 因みに、彼女は北陸地方に住んでいるため、店探しの手段はネットが主なものだったようですが、 それでは詳細が分からなかったそうです。

で、私は私の思いつく限りで、ダンスショーに力を入れていて、経営がしっかりしていそうな (あくまでも客の立場から見た印象ですけど)キャバクラを何軒か紹介してあげました。 ダンスを職業にすることが景子ちゃんの夢なんだそうで、 携帯の短いメールからも彼女の熱意は伝わって来まして、私が多少なりともお役に立てれば、 と思ったものです。

それが去年の 8 月のことです。

そして時は過ぎ、先月末のことです。ご無沙汰だった景子ちゃんから、 携帯にメールが届きました。

「以前、ショークラブを紹介していただいた景子です。覚えてますか?  今度、歌舞伎町の○○という店で働くことになりました。3月xx日から出る予定なので、 良かったら遊びに来てください」

彼女は東京に出てきて、ショークラブで働くことにしたのです。妙に嬉しかったですね。 夢への第一歩です。すぐに「おめでとう」というメールを返しました。もちろん、 既に彼女に会いに行くつもりになっています。

私は景子ちゃんの新たな一歩へのお祝いに、初日同伴をプレゼントすることにしました。 景子ちゃんは故郷ではスナックで働いていて、水商売経験はあるのですが、 キャバクラのような形態の店は初めてとのこと。同伴のプレゼントにも、 ちょっと勝手が分からない様子でした。

ともあれ、景子ちゃんの初出勤の3月xx日がやってきました。 私は景子ちゃんと新宿駅近くで待ち合わせました。約束の時間に、 携帯で私と話しながら歩いてくる景子ちゃんを見たら、彼女をハグしたくなってしまいましたが、 いきなりハグされても困るでしょうから自粛です。

本来ならばお食事でもしてからお店に向かうのですが、その日は私の仕事が遅くまでかかってしまい、 時間がなくなっていたので、軽くお茶だけにしました。

景子ちゃんが働く○○というお店は、私が紹介した何軒かには入っていなかったのですが、 私の印象では悪くない店ですし、評判も良いようです。彼女は私が紹介した店も含め、 何軒もの店に面接に行ったそうです。また、 歌舞伎町でクラブのママをしている人を紹介してもらって、 そのママさんからも色々と助言を貰い、結局○○に決めたというわけです。

その日は、○○はかなり混んでいまして、店の様子を見ているだけで、 女の子も黒服も完全にテンパっているのが分かりました。そんな日が初出勤だったわけですから、 景子ちゃんの面倒を親切に見てくれる人はいないようでした。 時折、ちょっと不安そうな表情を見せていた景子ちゃんです。

彼女から「灰皿は一本で替えるんですか?」と聞かれた時には、ちょっと笑ってしまいました。 つまり、お客さんがタバコを吸った後、吸殻が一本でもあったらその灰皿は交換するのか、 それとも 2 - 3 本たまるまでは交換しなくても良いのか、という疑問なんですね。 「この店の流儀は知らないけど、歌舞伎町のキャバクラならほとんど全て、一本で交換しているよ」 と教えてあげました。彼女がこれまで働いていたスナックでは、2 - 3 本は OK だったそうです。

さて、多少不慣れなところもありながらもキャバクラ・デビューを果たした景子ちゃんですが、 本来の夢であったダンスを踊ることはまだ実現していません。 大物キャバ嬢の引き抜きでもないかぎり、あるいは余程の人材不足でもないかぎり、 入店したばかりの子がショーメンバーになることは難しいものです。 お遊戯程度のショーを見せている店なら、その限りではないかもしれませんけどね。

○○という店はさすがにダンス・ショーに力を入れているだけあって、 ショーメンバーを希望している女の子が多いのだそうです。 ダンスの実力だけあれば良いというわけではなく、ある程度の営業成績を残さないと、 ショーメンバーにはなれないそうです。

段々と仕事にも慣れてきた景子ちゃんですが、ダンス・ ショーへの道はまだまだ厳しいのかもしれません。

いつか近い将来に、彼女が踊るところを見たいものです。




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