2003年4月9日


ゴックン


テレビのニュースなどを見ていますと、アナウンサーの手元にはマイクのオン・ オフのスイッチがあるようでして、時々、マイクをオフにしたままニュース原稿を読み始め、 しばらくして慌ててスイッチをオンにする光景が見られます。

これまた時々見ることですが、原稿を読んでいる途中などで、 アナウンサーが一旦スイッチをオフにして、ほにゃららがあった後で再びスイッチを入れて、 何事もなかったかのように原稿の続きを読む、なんてこともあります。

問題は「ほにゃらら」とは何かということです。つまり、 マイクをオフにしている間に何をしているのか、ということです。

番組進行上の何事かをスタッフと打ち合わせているように見えることもあります。 それと同じくらい多いパターンとしては、咳払いのために一旦マイクをオフにすることですね。 アナウンサーの仕草でも分かりますし、 咳払いの音が別のマイクでかすかに拾われていることもあります。

そういう場面を見ると、広い心で何も追求しないのが正しい社会人の姿だとは思うのですが、 ついつい考えてしまうのです。

咳払いをすると、喉の奥にからんだタンが切れるわけですが、皆さんもご存知のように、 時には切れたタンがほっこりと出てきてしまうこともあるわけですよ。生放送中ですから、 その場でティッシュを取り出して・・・なんてことも出来ません。ですから、 そういう場合アナウンサーの方々は、当然ゴックンするわけです。

世の中そういうものです。誰だってタンをゴックンしたことはあるでしょう。 それもある程度日常的に。誰でもそうですから、もし隣りの席の奴が咳払いをして、 その音からしてかなりの大物が出てきたと思われる状況で、 でもティッシュに出して捨てていなかったとしても、それをいちいち 「あ、お前今タンを飲んだだろ?」などと指摘する奴はいないのです。 いたら、かなりイヤな奴です。

ですから、アナウンサーの方々がタンをゴックンしたからといって、 それをやいのやいのと囃したてようなどとは思っておりません。でも、 彼らは不幸なことに全国ネットでタンのゴックンを知られてしまうのです。 いやいや、咳払いのシーンを目にしたからといって、 それでタンのゴックンのことまで考えてしまうのは私くらいなのかもしれません。

でも、今これを読んでいるアナタはもう私の仲間です。アナウンサーが咳払いしたら、 タンのゴックンのことを思うに違いありません。

けらけら。

全然関係ありませんが、「後藤君」がいたとして、彼の愛称が「ゴックン」だとしたら、 彼はちょっと悲しいと思われます。




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