2004年1月7日


せっかち系の右折 


教習所で習うはずなのですが、交差点で右折するときには、交差点の中心のすぐ内側を通りなさい、 ということになっています。

そういう決まりなんだから守りなさい、という考え方は、一般的にはあまり支持出来ないのですが、 交通に関する限りは、それなりに説得力があります。もっとも、「右折の時は、 交差点の中心のすぐ内側を通りなさい」というのは、単にそういう決まりだから、 ではなくて、合理的な理由もあるのです。

合理的な理由はあるのですが、「交差点の中心のすぐ内側」ではなく 「交差点の中心のかなり内側」を通るクルマや、 交差点中心のずっと手前から対向車線にはみ出しながら右折するクルマもいます。 ここ 2 - 3 年は、そういうクルマが増えて来ているような気がします。

「右折の時は、交差点の中心のすぐ内側を通りなさい」の合理的理由はお分かりでしょうか?

まず、交差点中心近くまで真っ直ぐ進むことによって、右折していく先の見通しが良くなり、 安全確認がしやすいこと。次に、右折先の道から出てくるクルマの進路を妨害しないこと、 あるいは、そういうクルマとの干渉を避けて通行できること。 これらが主な理由だと思います。

一時停止のラインで待っていたら、思いっきり内側を通って右折する車が来て、 曲がりきれなくなるばかりか、こちらの進路をふさがれてしまった、あるいは、 ふさがれないまでも、思わぬ角度からの右折にヒヤリとしたなんていう経験は、 みなさんもあることでしょう。

「何でそんなラインで右折するんだ、ボケ!」などと罵りたくもなるものです。

そのようなせっかち系の右折をする理由のひとつは、信号が変わりそうだから急いで右折しようとして、 ということだと思いますが、そういう事情でなくとも、無意識のうちに早めに右折を開始して、 その流れでかなり内側を通ってしまうクルマが多いと思います。特に、 右折が直角ではなく鋭角的な交差点では、ほとんど誰も交差点の中心付近までは我慢できませんね。

それなりの曲率で右にカーブしている道路では、ほとんどのクルマが本来の車線からはみだして、 自分の右側の車線に入ってしまいます。カーブの度合いやドライバーによって、 ほんの少しはみ出る程度のこともあれば、盛大にはみ出ることもありますが、 ある程度以上のカーブでは、本来の車線をキープ出来ているクルマは皆無に近いです。 私の観察によると 95% 以上のクルマがダメです。ほとんど無意識にはみ出しているんでしょうね。

因みに、左カーブの時にはこの現象はさほど顕著ではありません。理由は・・・、 長くなるので割愛です。

で、右カーブの時に内側に入ってしまう心理と、右折の時に「より早くより内側を」 になってしまう心理は似ているような気がします。 目的地に向かって、出来るだけ直線的に進みたいんでしょうね。

運転という行為には様々な要素がありますが、そのひとつに、上記のような心理との戦いがあります。 そういった心理に流されずに、合理的で安全な方法を選んで実践していく、ということです。

赤信号で待っている時に誰かが動き始めると、「信号が青に変わった」と思い込んで、 自分も動き始めてしまう人が少なくないですが、これもまた、流されてはいけない心理ですね。




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