先日、会社の後輩の女性社員と二人でタクシーに乗っていた時のことです。
もちろん、仕事ですよ。プライベートでムフフな状況ではございませんのことです。
タクシーの動きがヘンなのです。とはいっても、
運転手さんが居眠りしているとかよそ見しているとかじゃありません。
メカとしてのタクシーがヘンなのです。
具体的に言うと、シフトアップしてクラッチを繋いだ瞬間に、
クルマがお尻をブルッと震わせる感じです。いや、感じではなく、明らかにお尻が震えてます。
さしせまった危険を感じる程ではないにしろ、クルマの状態としては異常ですので、
私は運転手さんに話しかけました。
「このクルマ、オカマを掘られたことないですか?」
「そうなんですよ。この間ぶつけられて、修理から戻って来たばかりなんですよ」
「シフトアップしてクラッチを繋いだ時に、お尻を震わせてますよ。感じませんか? 多分、
デフかドライブシャフトか駆動系のどこかがおかしくなっていて、トルク変動があった時に、
震えてしまうんだと思いますよ」
「そうですか。何となくちょっと変な気はしてたんですけどねぇ」
「ハンドル取られませんか?」
「うーん、よくわかりませんねぇ」
私は後席に乗っていましたから、前席よりもお尻が震えていることは感知しやすいとは思いますが、
ドライバーはステアリングを握ってますから、自分のお尻では感じにくくても、
手で感じられるはずですし、そもそも、そんなに微妙な震えではなく、頻度が低いわけでもなく、
乗っている人なら誰だって明らかに異常を感じられるはずで、プロの運転手さんが
「何となくちょっと変な気はしてた」というのは信じがたい気持ちでした。
私は運転手さんに、すぐに再修理に出すことを勧めて、その会話は打ち切りました。
もちろん、その後もお尻のブルッは続いていますので、気分はあまりよろしくありません。
タクシーを降りたあと、一緒に乗っていた女性社員が、
「高樹さん、よく分かりましたね。私、全然分かりませんでした」
もちろん、タクシーがお尻を震わせていたことを指して言っているのです。
「えっ!? あんなにブルッとしていたのに感じなかったの?
運転手さんにその話をした後でも感じなかった?」
「ええ、どんな感じなのか注意していたけど、全然分からなかった・・・」
ちょっと頭を抱えてしまいました。
運転手さんもこの女性社員も極めて鈍感なのか、高樹が敏感なのか・・・・?
私としては、あのブルッは、クルマの運転経験や運転技術に係わらず、
ほとんど 100% の人がはっきりと感じられる程の震えだと思っていたのですが、
運転手に続いて私の隣に座っていた人も感じていないのですから、
どうも考えを改めなければならないようです。
自慢ぽくなるかもしれませんが、どうやら高樹は感度抜群なのかもしれません。
以前は、新車で買ったクルマのハンドリングの異常を、ディーラーのメカニックにどんなに説明しても、
メカニック氏は自分ではその異常を感知出来なかったことがあります。ですから、
「治りました」「(試乗して)治ってません」「治ったはずです」「(試乗して)治ってません」
「治った・・・と思います」「(試乗して)まだまだ」「今度はどうですか?」
「(試乗して)やっと治りました」なんてことになりました。
このような体験が二回ありました。別のクルマで別のディーラーで。私としては、
「こんなに明らかにおかしいのに」と思い、メカニック氏は「何が悪いかさっぱり分からない。
クレーマーじゃないのか?」と思っていたかもしれません。
一般のメカニック氏では手に負えなくなって、
最後はメーカー認定のなんちゃらマイスターという偉い人と修正方法を話し合ったり
(キャンバーとかトーとかあれこれ)、二人で一緒に乗ったりしたこともありました。
最終的に私が OK を出した時には、なんちゃらマイスターさんも嬉しそうな顔をしてました。
自分で感知できない異常を修正するのは、さぞかし骨の折れることだったでしょうね。
感度抜群なのは悪いことじゃないのかもしれませんが、
時には自分がイチャモンつけているような気分になることもあります。
上記のハンドリング異常も、私としてはかなり不快で我慢できない程度の異常なのですが、
誰もそれを分かってくれないのですからね。
ところで、誰も興味はないかもしれませんが、私はアッチ方面でも感度がいいらしいです。
あんあん言うわけじゃないですけど。
それに関しては、特に不利益を感じたことはありません。