先日、仕事で客先を訪問しました。そこで私は 10 人程を相手にプレゼンをしたのです。
私の仕事におけるプレゼンというのは、通常、自社の製品などをアピールするために行いますから、
なかなか偉そうに話したりするものです。偉そうの表現方法を間違うと嫌味になってしまいますが、
基本的には聞く側も偉そうな話を期待していたりしますから、偉そう風味は不可欠です。
私がプレゼンを受ける側なら、アピールすべきポイントなのに力が入っていなかったり、
過剰に敬語を使っていたりすると、そのプレゼンに対する評価も低下しますし、
プレゼン対象に対する印象も低下します。
実際、自分のプレゼン経験を振り返っても、上手く偉そう風味が出せた時ほど、
相手のウケが良いように思います。偉そう指数とプレゼンの成果は比例するのです。
もちろん、根拠のない偉そうはダメで、偉そうの根拠を分かりやすく説明することは当然のことです。
で、その日も偉そうに喋っていたのです。
すると、相手方の一人の携帯が鳴りました。マナー・モードにはしていなかったのです。
彼はあわてて通話ボタンを押しながら、会議室から出て行きました。携帯の着信音が鳴ると、
どうしてもプレゼンは一瞬停止してしまいます。そして、その停止によって、
偉そう指数が一時的に低下してしまいます。
心の中では「こういう時なんだから、携帯はマナー・モードにしとけよ!」
とつぶやいたのは言うまでもありません。
低下した偉そう指数を取り戻すべく、気を取り直して私はプレゼンを続けました。
携帯を鳴らした彼は、しばらくして会議室に戻ってきました。
ところがです。そんなことがあったにもかかわらず、彼はまだ携帯をマナー・
モードにしていなかったのです。何故それが分かったかというと、彼の携帯が再び鳴ったからです。
それで再びプレゼンを中断された私は、ムッとした気分が表情に出てしまったかもしれませんね。
前回と同じように会議室を出て電話で話してから戻ってくる彼。
で、さらに驚くことに、彼の携帯はもう一度鳴ったのです。さすがにあきれはてましたね。
一時間程の間に 3 回も携帯を鳴らしてしまうのですから、ついうっかりマナー・
モードにしておくのを忘れた、というわけではないでしょう。
社外の人のプレゼンを聞くような場面においても、マナー・モードにする必要はない、
と考えているのでしょう。
実は訪問前に、とある方から「あの会社は、何も分かってないくせに偉そうにしてる奴が多いから、
気をつけて」という評判と忠告を聞いていたのですが、
こんな形の偉そうな奴に遭遇するとは思いませんでした。
偉そうと言うよりも単なるバカかもしれませんけど。
さすがに相手は顧客ですから、「マナー・モードにしとけ!」とも言えませんでしたが、
もう一回鳴ったら、言ってしまったかもしれません。もうすこしおだやかな表現で。
彼の同僚は何も言わないんでしょうか? プレゼンの途中で携帯が鳴るのは、
同僚達にとっても不愉快な経験だと思うんですけどね。
最後のトドメですが、プレゼンの後の質問の時間に彼から出た質問は、
見事にツボでした。つまり、彼の質問に対する答は、
彼が席をはずしていた時にすでに話していた内容だったのです。
「先ほど席をはずされた時にお話したことですが・・・」と、
答を説明する前にイヤミを言ってしまいました。
偉そうですか?