2004年6月15日


「マナーモード」を斬る 


電車の中で DoCoMo の広告を見つけました。テリー伊藤を使って、 携帯電話のマナーについて訴えている広告です。

まあ、それはよろしいでしょう。でも、なんちゅうか、アタマ固いんですよ。 携帯電話会社が「電車内ではマナーモードにしましょう」なんて言ってはいかんと思うのです。 私が DoCoMo の社員なら、それはちっと恥ずかしいですね。

発想が硬直してるんじゃないでしょうか?

何の話か分かりませんか? 分かりませんよね、説明してませんから。

要するに、「マナーモード」という言葉自体がおかしいと思うのですよ。

一般的に「マナーモード」というのは、電話やメールの着信音が鳴らず、 バイブでそれを伝えることを指しています。「マナーモード」ではない、 通常モードというかデフォルトというか、そういう状態では、着信音が鳴り、バイブは作動しません。 デフォルトの状態から「マナーモード」にするためには、何かしらの操作が必要です。

考え方が完全に逆ですね。

携帯電話の機能としては、いわゆる「マナーモード」をデフォルトにすべきだと思うんですけどね。 着信音を鳴らすためには、そのために特別の設定をしなければならない、という風に。 技術的には何の難しさもないですね。簡単。何でそういうことを考えないのか、 あるいは考えていても実行していないのか、どちらにしても不思議です。

デフォルトの状態が「マナーモード」ではないということは、デフォルトでは「マナーに反するモード」 ってことですね。つまり、各携帯電話会社はデフォルトではマナーに反するモノを売っている、 ってことになります。恥ずかしくないんでしょうか?

今でいうマナーモードをデフォルトにして、着信音が鳴る状態(現行のデフォルト)を「着信音モード」 とでも呼んで区別すべきだと思うんですけどねぇ。従来からの発想から抜け出せないんでしょうか?  それとも、「マナーモード」が用語として定着しているから、それに従おうと思っているんでしょうか?

マナーモードは禁煙席と似てますね。禁煙席という言い方はおかしいですよ。 吸わないのをデフォルトで考えて、吸う人のために特別に「喫煙席」を設ける、 というなら分かりますが、その逆は明らかにヘンです。喫煙者である私から見てもヘン。 歴史的経緯を知らないわけじゃないですが、なんぼなんでも、 そろそろ禁煙席なんていう言い方はやめてもよろしいのではないかと思います。

だいたい、禁煙席に座りたいと思う人は、もともと吸いたいとは思ってないわけで、 そんな人に対して「この席は禁煙です」なんて言っても、アホじゃなかろうかと。

マナーモードにしろ禁煙席にしろ、「通常」と「特別」が逆転しているところに、 そのヘンさがありますね。そして、そのヘンさに気付いていない人は、実は少なくないのかもしれません。




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