ここんとこ、土曜か日曜に渋谷にいることが多いのですが、ハチ公前交差点付近で、
右翼系団体と思われる方々が演説しているのに出くわします。
以前、その右翼系団体がハチ公前広場でイラクへの自衛隊派遣反対の署名運動をしていた市民団体
(怪しげな雰囲気もありました)を、大音量で口汚く罵っていたのを耳にしたこともありますが、
今日の話はそういうことではありません。
たまたまその付近で人と待ち合わせているような場合、
その右翼系団体の演説がイヤでも耳に入ってくるわけです。
彼らの主張することに対するコメントは差し控えましょう。それも今日の趣旨ではありません。
そもそも、主張していることがよく分からないのです。
つまり、演説が下手なんですよ。プレゼンテーションとしては最低でしょうね。
その団体の代表か幹部かわかりませんが、なかなか貫禄のある男性が演説していることが多いのですが、
場数は踏んでいると思われるのに、いやはやなんとも下手なのです。
カツゼツは悪くありません。声の通りも悪くありません。人前で話すことには慣れた感じです。
ですから、単語単語はきちんと聞き取れます。でも、文章の組み立てが悪く、主張の構成が悪いので、
結局、何を言いたいのか、さっぱり分からないのです。
「我々の敵である共産党」といったやや刺激的なフレーズは頭に残るのですが、
何故共産党を敵と考えているのか、といった肝心のところはさっぱり分かりません。
北朝鮮問題に関して、拉致被害者のことだけが問題ではない、
核開発などの日本の安全に係わる問題もある、ということは分かりましたが、
両者をどう位置付けていて、日本としてどう対応すべきかについては、
何か主張していたかどうかもわかりません。
これとこれとこれをこういう順番で話す、という構成がなってないのです。
思いつくままに話している、という印象で、全般的に尻切れトンボ的な主張に終始しています。
また、中年以降のおばちゃんにありがちなパターンなのですが、例えば「ヤギは白い」
という主張をしたいのに、「中には黒いヤギもいる」といった例外的な部分を先回りして長々と話すので、
肝心な「ヤギは白い」という結論にたどり着く前に、聞いている方は心理的に疲れてしまい、
最後にちょっとだけ言われた「ヤギは白い」がちっとも頭に残らないのです。
反論を予想して、それを予め封じておこうというねらいは分かりますが、
それをあまりにやりすぎることで、聞き手には本来主張したいことが、さっぱり伝わらないのです。
聞いている方は、「ああ、今は言い訳モードの話だな」ということは分かりますから、
それが長々と続くと、集中力が途切れてしまいます。「早く結論を言え!」
といった気分になってしまうわけです。
会社で行われる様々な研修のうち、プレゼンテーション技術に関するものは、
極めて汎用的で業界を問わず広く行われていると思うのですが、
彼らにはそういった研修を受けることをオススメしたいと思います。
ああいった演説は、事実上、聞き手は身内だけみたいなものですから、
プレゼンテーション技術なんて必要ないのかもしれませんけどね。