子供の頃ですが、「政府がお札をバンバン印刷してみんなに配れば、
みんなお金持ちになっていいのに、何でそうしないんだろ?」
なんてことを考えていたことがありました。
ニッポン放送の新株予約権発行って、「お札をバンバン印刷して」
と同じ類の発想のような気がするんですが、違いますか?
法律上の是非については良く分かりませんけど、
少なくともニッポン放送の株主(フジテレビ以外ですよ、もちろん)
が歓迎するとは思えないわけです。
日本の経済界は、M&A に慣れてないっていうか、米国なんかとは常識が違うっていうか、
反応が子供じみてるっていうか、企業のアイデンティティの上でケイレツはとても重要っていうか、
株式公開しといて脇が甘すぎっていうか、株主よりも顧客よりも大切なモノがあるらしいっていうか、
浪花節記者会見は恥ずかしすぎっていうか・・・・
あげくに、政治家まであれこれ言うのはいかがなものかと。でも、岡田君、
今回は珍しくわりと良いことを言ってたと思います。
自民党の連中が言ったことに反対しただけかもしれませんけどね。
あるいはフジサンケイ・グループとは何の繋がりもないから、
自由に発言できたとか。
ライブドアのニッポン放送株取得についての世論調査では、
ホリエモンに批判的意見がそれなりに多かったらしいですが(私は批判の根拠がわかりません)、
今回の新株予約権発行には世論はどんな反応を示すんでしょ?
金の力にモノを言わせてっていう方法論は、日本的価値観では高く評価されない傾向がありますが、
経済の世界では金の力が一番偉いに決まってますがな。もちろん、法律の範囲内で、ですよ。
金の力で誰かが一人勝ちになるよりも、談合して、みんなで利益を分け合いましょう、
という農耕民族的発想なんでしょうね。
金の力で・・・に対して批判すべきことがあるとしたら、
金の力を利用したことそのものでないはずです。金の力を不当な方法で使ったのでなければ、
批判のポイントは、その結果が株主や顧客や公共の利益に反するといったことでしょう。
「金があれば何をしてもいいというものではない」なんておっしゃっている方々、
ホリエモンの何が悪いのか、感情的ではなく合理的に説明して欲しいものですね。
それを決めてるのが法律なんですから、ホリエモン批判するなら、○○法の規定に反してる、
とでも言いなさい、って感じです。
加えて、なんとなく「座」のような概念が残っているのか、「この業界は俺たちだけのもんだからね、
他の奴らは入ってきて欲しくないんだよなぁ」なんて思ってる人もいるようです。
まして、「どこの馬の骨ともわからない若僧に好き勝手されてたまるか」なんでしょうね。
もしホリエモンが馬の骨なら、彼らは磨り減った蹄鉄みたいなものでしょうか?
私は特にホリエモンを支持するものではありませんが、
苔の生えたような価値観にしがみついている老人はもっと支持できません。
プロ野球の件も今回のフジテレビ、ニッポン放送の件も似たような構図に見えてしまうんですよね。
旧来の日本社会の疲弊しきった部分をあからさまにしたという点は、
ライブドアの本業以上に、ホリエモンの最も大きな社会貢献なのかもしれません。