一週間のご無沙汰でした。お休み期間中、一部では、高樹は病気してるんじゃないかとか、
どこかに出張でもしてるのかとか、そんな話もあったようですが、元気にしてますし、
出張もしてません。ちょっとバタバタしていただけです。
「忙しい」とか「バタバタしてた」とかいう言い訳は、本当に言葉通りなのかどうか疑わしい、
というのが一般的ではありますが、オトナな人はあまり突っ込まないものです。いや、
本当に仕事が忙しかったんですけどね。
それとは関係ないのですが、会社で私の近くの席に座っている女性がいます。
私よりもちょいと年上です。席が近いので、彼女の電話はかなりよく聞こえます。
彼女は電話の相手(社外の方が多い)に対して、「もしアレでしたら、〜〜致しましょうか?」
という言い方を頻繁に使います。
「アレ」って何でしょう、という疑問はありますが、オトナな人はあまり突っ込まないものです。
突っ込んだところで、「アレ」の正体が明らかになることなどありませんから。
あえて言い換えるなら、「もしその方がよろしければ、〜〜致しましょうか?」
ということになるでしょう。前置きなく「〜〜致しましょうか?」でも良いと思うのですが、
「こっちのワガママじゃなくて、そっちのことを考えてあげてるんだからね」
というイイワケが入っていて、そのイイワケをモロに言うわけにもいかないので、
「アレ」になってしまうわけです。「アレ」が明確に指し示すモノなどありません。
エロティックな行為に対して「アレ」と言っているのとは明らかに違います。
この「もしアレでしたら」はビジネス・シーンにおいて、そこそこ多用されている表現です。
もしかしたら、「ほぼ日刊イトイ新聞」のその手の表現を集めたコーナーでも、
取り上げられてるかもしれませんね。確かめてませんけど。もちろん、ビジネス・シーンではなくて、
奥様達の井戸端会議でも「もしアレだったら」などと使われています。
私の思うに、「もしアレでしたら」は女性が使うことが多いようです。それも、
年齢と共に使う頻度が高くなるような気がします。単なる印象ですけどね。
女性の場合、特に若くない女性の場合、自己主張にイイワケが伴うことが少なからずあります。
それが礼儀というか、イイワケを付けないと居心地悪いというか、そんなとこなんでしょう。
自己主張を単刀直入にするのはいけない、といった自己規制が働くのかもしれません。
ですから、「〜〜致しましょうか?」みたいなことを言う時に、前に何か付けたくなって、
でも、特に明確にイイワケするような言葉もとっさには浮かばず、あまり意味のない
「もしアレでしたら」を付けてしまう、という感じでしょうか。
このイイワケ、要するに「私はアナタに対して友好的なのですよ」あるいは
「私のことを誤解しないでね」の意味があるようです。私は、
自己主張だけを単刀直入にすることが、非友好的だとは思えないのですが、
とかく「私はアナタに対して友好的ですよ」を表明したがる傾向が、女性には強いように思います。
言うまでもなく、それは男にだってありますよ。でも、やはり女性の方がその傾向は強いと思うのです。
もちろんそれが悪いわけじゃありませんが、あまりに過剰になると、
聞いている方はうんざりしてきます。「もしアレでしたら」なら 1 秒で済みますが、
1 秒で済む結論のイイワケに 30 秒かけることもあるわけで、
「そういうどーでもいいことは抜きにして、さっさと結論を言いなさい」
と思うことは多々あります。
実際、上記の「もしアレでしたら」の女性と話すと、「もしアレでしたら」も多用しますが、
もっともっと長いイイワケもあったりして、げんなりすることが度々あるのでした。
結論だけをシンプルに言う、ということは、日本人全体が苦手としていることだと思います。
どうしても、背景だとか経緯だとかを必要最小限以上(例えばその場の全員が知っていることなのに)
に説明してしまいます。それだけでもげんなりすることがあるのに、
そこに上記の意味でのイイワケが加わると、そりゃあもう・・・・