昨日、クルマにガソリンを入れました。いつも使っている、家の近所のガソリンスタンドです。
スタンドに乗り入れると、いつもと違った光景でした。男の姿が見えないのです。
おそらくはバイトと思われる女の子達がわらわらと寄ってくるのです。
以前から、そのスタンドでは若い女性が何人もいましたが、男の姿が見えないことはありませんでした。
若い男とか店長かそれに順ずるような立場だと思われる男とかが、必ず一人二人はいたものです。
「ハイオク満タン、カードで」と金髪の若い子に告げて、私は待合室に行きました。
すると、やや年上の女性(と言っても、20 代でしょう)が私のところにやってきて、
「お客様、なんちゃらの洗浄剤が入ってないようですが、お入れしてもよろしいですか?」
と言います。
最初のところが聞き取れなかったので、「何の洗浄剤ですか?」と尋ねると、
「エンジンにはススがたまりますので、それを洗浄しなければならないんです」
のようなことをおっしゃいます。
このスタンド、以前はそういうことは言わなかったんですけどね。
私は「いえ、結構です」とは言いませんでした。「入れないで下さい」とハッキリといいました。
お金がもったいなくて断っているんじゃなくて、積極的に「入れないほうが良い」
と考えているんだよ、という意思表示です。
正常な範囲でのカーボンなら、エンジンオイルで充分に洗浄できるでしょうから、
もし洗浄できないようなら、洗浄剤なんてものを入れるのではなくて、
オイル交換かエンジンの整備が必要でしょう。
その洗浄剤とやら、おそらくは「カーボンの洗浄効果」だけに限れば、
それなりに効果があるんでしょう。でも、オイルの潤滑効果などへの悪影響が懸念されます。
というか、潤滑、洗浄、冷却などのもろもろの機能、
性能のバランスを考えて作られているエンジンオイルに、
何か添加物を入れることが、良いはずがありません。
エンジンオイルを開発しているエンジニアとか、エンジンを開発しているエンジニアとかに尋ねたら、
「添加物は絶対に入れないで下さい!」とビックリマークを 10 個位つける勢いで言われるでしょうね。
洗浄剤でもテフロンでも、入れたほうが良いものなら、最初から入れてますがな。
ガソリンスタンドなどで、こういった洗浄剤とかガソリンの水抜きとやらを勧めるのには、
何か法的な規制が必要なんじゃないかと思います。それを言い出すと、世の中に溢れている、
カー・ケミカル用品全般に、いかがわしいのが少なくないわけですけどね。
いかがわしいというのが言いすぎなら、そのメリットとデメリットを正直に合理的に説明していない、
という感じでしょう。メリットのみを喧伝していて、それによって生じる、
様々なデメリットには口をつぐんでいるようなものです。で、多くの場合、
デメリットがメリットよりもずっと大きかったりするわけです。
いかがわしいダイエット食品に似ているかもしれませんね。
でもダイエット食品なら、相手は人間で、個人個人の体質などとの相性があるでしょうが、
エンジンオイル添加剤の類は、相手はエンジンであり、エンジンオイルですから、
個々の相性なんてものは存在しません。悪いものは悪いのです。
ガソリンスタンドの営業妨害をするつもりはありませんが、ガソリンスタンドで
「○○入れましょうか?」というパターンで勧められるものは、
消費者の無知につけこんで、不必要なもの、あるいはむしろ有害なものを勧めている、
と考えてまず間違いないでしょうね。
それにしても、カーショップをウロウロすると、いかがわしい商品のなんと多いことか。
クルマの機能、性能の面で問題があるもの、安全な運転という意味で問題があるもの。
ほとんど無法地帯です。