ブリヂストンのテレビ CM をご覧になりましたか?
と言っても CM は色々とありますから、
ブリヂストンのサイトの CM ライブラリから、「タイヤは、家族の命をのせている
『タイヤ点検』篇」をご覧下さい。
まあ、主張はごもっともです。一般にドライバーは、タイヤに対する気遣いが不足していますからね。
さらに付け加えるなら、空気圧や溝の残りだけじゃなくて、
タイヤのゴム質の劣化にも気を配りたいものです。
タイヤの寿命は溝の残りだけで決まるわけじゃありません。
年間走行距離が少ない車は、何年経ってもスリップサインは現れませんが、
それは「まだまだ使える」というわけではありません。タイヤのゴムが白っぽく乾いた感じになり、
細かなひび割れでもあろうものなら、それはもうとうの昔にタイヤとしての寿命が来ています。
ゴムがゴムとして機能しなくなっています。
走行条件や個々のタイヤの品質にもよりますが、製造から 3 年もしたら、タイヤの残り溝によらず、
ゴムの劣化でタイヤが寿命を迎えていることを疑っても良いと思います。「走行距離によらず、
タイヤは 2 年で交換する」という人もいますよ。私は何年とは決めてませんが、
スリップサインが出てから交換したことは一度もないですね。
平均的なユーザーの場合、スリップサインが出るよりも、
ゴム質が劣化して要交換となる時期の方が早いんじゃないかと思います。
それはさておき、タイヤに対する意識を高めようとしていることは、この CM の良いところです。
しかしブリヂストンさん、やってくれちゃいましたね。折角の良い主張が台無し、
とまでは言いませんが、「いくらタイヤに気を配っていても、あれじゃあドライバーとしては、
ダメダメだろ!」とツッコミを入れずにはおられません。
何のことだかわかりますか?
犬です。
CM の冒頭のシーンで犬が車の後席に乗り込むところが映し出されてます。そして、
最後では、犬が後席の窓から顔を出してます。あれがダメダメです。
犬は荷室です。セダンのトランクに閉じ込めるという意味じゃないですよ。
あの CM のクルマがワゴンタイプだから言っているんです。
後席に乗せるとしたら犬用のシートベルト着用です。まあ、荷室でもシートベルトですけどね。
窓から顔を出させるなど、もっての他。理由は省略します。気になる人は調べてみて下さい。
タイヤには関係ありませんが、あんなことをするダメダメドライバーを登場させるようじゃ、
ブリヂストンの見識が疑われるというものです。タイヤさえ良ければ、他はどうでもいい、
ってもんじゃないでしょうに。
クルマ関係のコマーシャル制作過程で、どうしてこんな初歩的な悪行が見逃されるのか、
私はちっとも理解できないのですよ。誰か監修する人はいないんでしょうか?
以前も何回か、クルマ関係の CM のダメダメ加減を紹介したことがありましたが、
こういう CM はなくなりませんね。キューブの CM で後席をリクライニングするシーンとか、
損保の CM で後席の子供がチャイルド・シートしていないとか・・・・
犬を登場させて、明るく楽しいファミリー像みたいなのを演出しようとしたんでしょうが、
見る人が見たら、ペットと人間双方の安全に対してマイナスなことをしている、
バカドライバーを演出していることになってしまいます。
どうしてクルマ関係の CM にこんなにダメダメが多いんでしょう? 本当に不可思議です。