行列を苦手とする人が実在しているようです。数学の行列ではなく、
コンビニのレジとか、人気のラーメン屋さんとかでの行列の話です。
誰だって行列するのは好きじゃないでしょう。待ちがない方が良いにきまっています。
「行列を苦手とする」というのは、行列が好きではない、という意味ではなく、
マトモに行列に並べない、という意味です。
「行列を苦手とする人」という括りが妥当なのかどうかはともかく、
行列を乱したり、行列している他の人や通行人に迷惑を及ぼしたり、
といった人は実在しています。
そういった人は行列の構造とか、行列と自分の位置関係とかを、
客観的に把握出来てないんじゃないかと思われるので、「行列を苦手とする人」
という括りも出来るんじゃないかと思った次第です。
先日、コンビニのレジで目撃したことです。その時、レジは三ヶ所開いてました。
向かって左から、 A、B、C としましょう。私がレジに行った時には、それぞれに一人ずつ並んでいて、
A と B の間の微妙な位置に一人の中年女性が立っていました。私は C に並びました。
その中年女性、立ち位置が微妙です。A と B の列として適切な位置ではなく、
その間に立っています。位置自体はやや B に近いのですが、体は A の方を向いているので、
私としては、彼女は A に並んでいるんだと解釈しました。私と同じ解釈をした人が、
B の列の正当な場所に並びました。ところが、B で精算している人がお金を支払う頃になって、
「私、こっちに並んでいるんだからね」とでも言うように、体の向きを変えて、
見方によっては割り込むような行動をとりました。
もしかしたら、あえて中間に並んで早く終わった方を利用しよう、
などとセコイことを考えていたという可能性も考えられますが、私が見た限りでは、
そういう感じではなく、きちんと列に並ぶということが実践出来ていなくて、
B に他の人がきちんと並んだのを見てあわてた、という風に思えました。
特に事情がない限りは、レジカウンター対して垂直に列が伸びるのが普通だと思うのですが、
垂直が普通というのが分かってないのか、垂直の線が引けないのか、どっちなんでしょ?
行列の出来るラーメン屋さんでは、例えば店の壁に沿って行列が出来ていることがあります。
通行人の邪魔にならないように、という普通の配慮ですね。でも、その行列を乱す奴が時々います。
それまでの平行の延長ではなく、ぽこんと飛び出すような位置に並びます。その後ろに、
さらに飛び出す奴もいます。で、通りかかったクルマにクラクションを鳴らされたりもします。
壁に平行に、なんてことは何も考えていないのか、平行の概念がないのか、どちらなんでしょう?
合理的な構造の行列に対しては、どうしてこの方向に行列伸び、この位置に人々が立っているのか、
といった行列の意味付けは、小学校で教えるようなことじゃありませんが、
ちょっと考えるまでもなく、誰でもわかることだと思います。そして、
最後に並ぶ自分がどうすべきかも、別に難しい問題じゃありません。
でも、それが分からない奴がたまにいるわけですよ。
分からないことの罪が大きいわけじゃないですが、何故分からないのか、
何故そんな変な位置に並んでしまうのか、それはかなり不思議です。
何人かの連れがいて、話に夢中になってしまい列が乱れる、というなら分からなくもありませんが、
一人で来て列を乱すような並び方をするのは、ひたすらに不思議です。
きっと「行列を苦手とする人」という人種なんじゃないかと思います。
ラーメン屋さんで行列をしていると、この手の「行列を苦手とする人」
を目撃することは珍しくありません。その場合、私は彼または彼女のウォッチャーになります。
行列が進むにつれて、彼または彼女は移動して行くのですが、
いくら移動しても、正当な位置に立つことはあまりありません。
その時々に、彼または彼女が何を考えてそこに立っているのか、
想像をたくましくしてしまう私ですが、結局、「行列を苦手とする人」
という風にしか思えないのでありました。