私は食事の作法にうるさいほうではないと思いますし、自分自身、
食事の作法が良い方であるとも思っていません。
コース料理を食する時など、何本もあるナイフ、フォーク、スプーンを目の前にすると、
頭では分かっていても、微妙に上がってしまいます。
まあ、もし間違ったフォークを使ってしまったところで、誰に迷惑をかけるわけでもなし、
大した問題じゃないと思います。
ワインをボトルで頼む時も緊張します。あーしてこーして、と頭の中で復習しますが、
ウェイトレスさんが「お待たせしました」と持ってきて、グラスに注いだら、
そのまま立ち去ったりもします。
そういった作法よりもむしろ、同席している誰かを不快にするようなことが、
より気にしなければならないことだと思います。なんだか、
礼儀作法の本に書いてあるようなセリフになってしまいましたが、
まあ、そういうことです。
例えば、食べ物を咀嚼するときにくちゃくちゃと音を立てること。これなんかは、
フォークの使い方やワインの頼み方の何倍も大切なことでしょうね。誰からも嫌われます。
思うに、食べ物というのは、口に入れた瞬間、あるいは口に触れた瞬間から、
その部分は「汚いモノ」になる、という考えがあるようですね。
一旦口に入れたものを出すのは論外としても、
スパゲッティやラーメンを噛み切るのも汚らしく見えますし、
くちゃくちゃ音を嫌うのもそれに関係していそうです。
ところで、時々見かけるのですが、左手をテーブルの上に出さずに、
膝の上などに置いたまま、右手だけで箸やスプーンを使って食べている人がいます。これ、
本当は何と呼ぶのか知りませんが、ここでは仮に「片手食い」と呼びます。
礼儀作法のサイトなんかには、正しい(?)呼び方が書いてあるかもしれませんね。
片手食いの人はいわゆる犬食いになりやすい訳ですが、犬食いであろうとなかろうと、
左手が下りているだけで、どうにもこうにも許しがたい気分になります。
くちゃくちゃと音を立てて汚らしいわけではないし、
他人に何か実質的な迷惑を及ぼしている訳ではないのに、
あの許しがたい気持ちは何なんでしょうね?
私だけがそんな気持ちになるのでしたら、それは私だけの問題ですが、
何人かに調査した結果、どうもそうではなさそうです。
片手食いはかなり評判が悪いと思われます。ただ、そういう食べ方をしている本人には、
親でもない限りは、誰も何も言わないでしょうね。一生直らないかもしれません。
「親でもない限りは」って書きましたが、子供の頃から親がきちんと言っていれば、
そんな風にはならなかったわけですけどね。
いわゆるグルメ番組なんかで、ジャニーズ系のタレントが片手食いしていることもあります。
どうして、ディレクターやマネージャーが NG を出さないのか不思議で仕方ありません。
むちゃくちゃイメージ悪いと思うんですけどね。あ、因みに、
片手食いは圧倒的に男が多いように思います。それも若い世代ほど。個人的な印象ですけどね。
世界的にどうかは知りませんが、日本では片手食いはかなりイメージが悪いと思います。
でも、それがあまり言われることがないんじゃないかと。まあ、実質的な被害がないので、
当人を目の前にしたら言い難いわけですが、イメージの悪さからしたら、
もっともっと「あれはダサい」とか「あれをやったら、絶対にカノジョできない」
とか言われていても良いと思うのです。
だから片手食いの人は、問題意識もなく、ずっと片手食いを続けてるんじゃないかと・・・