2006年2月21日


悩みと挙手 


人は誰でも生きていく上で悩みを抱えています。それを他人に言うかどうかは別ですが、 誰もが同じように悩んでいるのです。

なーんてことは、絶対に違うと思います。やはり、悩み多き人もいれば、悩みの少ない人、 悩みのない人もいるんですよね。

私は確実に悩みの少ない人だと思います。というか、 「悩み」という単語自体が私の精神状態にフィットすることがない、とすら思います。 何かしらの解決すべきことを抱えていることはありますが、それを「悩み」とは認識してないんですよ。 それらは、問題点とか課題とか結論の出ていないこととかであって、どう考えても「悩み」 ではありません。それによって、心理的精神的に低調であったとしても、私としては「悩み」 とは思えないのです。

国語辞典的な意味はさておき、私の思う「悩み」は、 あーだこーだのループに陥っている状態です。 問題点の解決に向かって一歩ずつでも動いている状態とか、解決をあきらめて「まいっか」 になっている状態は、「悩み」とは思えないんですよね。

そういう意味において、私は悩みの少ない、あるいは悩みのない人です。

悩みが多いか少ないかは、その人の置かれている環境に依存する部分と、 その人の性格に依存する部分の両方があると思いますが、私の思うに、 後者の方が圧倒的に大きいような気がします。

私の見聞きした範囲ですが、悩みの多い人には共通の特徴があると思っています。

「(私は、あるいは、オレは)こうこうこうしたい」がないんですよ。ほんと、 自分の希望がないんです。不思議なほどに、ワガママさがないとも言えます。

仮に希望があったとしても、「こうこうしたいけど、○○○○だから・・・(できない)」 になってます。まず「こうこうしたい」が確実にあって、そのために何をすれば良いかとか、 問題点が何かとかを考えるんじゃなくて、「こうこうしたい」と「○○○○だから・・・」 が必ずセットで切り離し不可能で、「できない」という結論が前もって出ているんです。

他人から見たら、ワガママでも何でもないような自分の意思であっても、 そのワガママさや、他人へのネガティブな影響を過剰に恐れていて、 そんなことを考えるのはとんでもない、と思っているようなイメージです。

そんな風に思っていたら、何だって悩みの種になってしまいますわな。 もちろん、それが悩みの原因の全てなんてことはありませんけど、 悩みの多い人には共通して、こういう特徴があるように見える、という話です。

そういう考え方になってしまう原因をあれこれ考察するのは私には無理ですが、 ひとつだけ気になっているのは、小学校高学年とか中学高校あたりにおいて、 授業やホームルームで、挙手して発言しない人との関連です。

日本では不思議なことに、学年が進むにつれて、挙手率が低下していきます。 「みんなの前でトンチンカンなことを言ってしまったら恥ずかしい」という気持ちなんでしょうか?

みんなの前で自己主張することが出来ていない、ということが、 その後のあれこれに大きな影響を与えているような気がしてなりません。 上に書いた自分の希望がなくて悩みが多い、ってのもそうかもしれませんし、他にも色々あります。

サッカー日本代表の決定力不足は、「シュートする時にあがるから」に違いありません。 シュートチャンスになると、「チャンス!」とは思わず、心臓がキュンと縮み上がります。 チームにとってはシュートチャンスですが、当人にとってはシュートピンチです。結果、 シュートをはずしたり、誰かにパスを出したりです。練習での実力が同じなら、 授業中に手を挙げてなかった人は、挙げていた人に比べて、決定力で劣ると思います。 そんな気がしませんか?

友人関係のことでも、男女関係のことでも、セックス関係のことでも、 自己主張出来ない人は少なくありません。これもまた、 授業中に手を挙げていないことの影響じゃないかと思います。

多くの諸外国では、日本のように挙手発言にプレッシャーを感じていないと思われます。ですから、 国際的ビジネスの場でも外交でも、彼らは自己主張をガンガンします。 日本人側だってその言いなりになっているわけじゃないでしょうが、 自己主張量の差で不利な結果になることがないわけでもないでしょう。

個人的には、教育改革で最初にやるべきことは、小中学校の段階で、 挙手して発言することの価値を徹底的に教えて、それを実践させること、 じゃないかと思ってます。




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