徐々に暖かい日も増えてきてはいますが、東京あたりでは、
まだまだコートを着ている人が圧倒的に多いです。
通勤電車の窮屈さというのは、夏と冬で明らかに違います。その理由はもちろん、
冬はコートなどで着膨れするからです。一時期のように、ダウンなのか綿なのかはともかく、
モコモコのジャケットを着ている人が多くはないのですが、
それでも夏に比べれば着膨れしているのは間違いありません。
まあ、着膨れはお互い様ですから、着膨れによる窮屈さもお互いにガマンというものでしょう。
でも、着膨れとは別に、ちょっとムッとすることもあります。
摩擦係数の高いコートやジャケットを着ている人達です。そういうコートやジャケットの素材としては、
スウェードあるいはスウェードもどきが多いようです。
ここでは両者をあわせてスウェードと呼ぶことにします。
例えばです。電車の中で、スウェードのコートを着た人が、その駅で降りるため、
混雑した車内を出口に向かって歩いていたとしましょう。当然、彼または彼女は、
他の乗客と体が触れ合います。そういう時、スウェードのコートは摩擦係数が高いので、
触れた人を進行方向に連れて行く力が働きます。そして、触れられた人はよろけてしまいます。
これ、意外に不快なものです。
スウェードのコートの人は焦ってアタフタと出口に向かっているので、
コケるほどに大きな力じゃないですけど、軽くバランスを崩す程度の力は働くんですよ。
スウェードのコートの人からしても、夏ならば抵抗なく人と人の間をすり抜けられるのに、
冬になると妙に抵抗が大きくなり、結果、さらに強引な突破を試みて、
周囲の人はよろけまくる、ということになるでしょう。
スウェードの人がスウェードの人の脇をすり抜ける時は、最も摩擦係数が高くなるかもしれません。
かなり強い力が働きそうです。まあ、その場合はお互い様ですけど。
スウェード素材自体は嫌いじゃないですが、通勤ラッシュの時に着るものとしては、
明らかに適正を欠いています。個人的には、モコモコのジャケットよりも嫌いです。
スウェードのコートをデザインした人は、摩擦係数がどうとか、通勤の時に周囲に迷惑だとか、
そういったことは微塵も考えてないんだろうな、と思います。