2006年2月22日


スウェード素材と摩擦係数 


徐々に暖かい日も増えてきてはいますが、東京あたりでは、 まだまだコートを着ている人が圧倒的に多いです。

通勤電車の窮屈さというのは、夏と冬で明らかに違います。その理由はもちろん、 冬はコートなどで着膨れするからです。一時期のように、ダウンなのか綿なのかはともかく、 モコモコのジャケットを着ている人が多くはないのですが、 それでも夏に比べれば着膨れしているのは間違いありません。

まあ、着膨れはお互い様ですから、着膨れによる窮屈さもお互いにガマンというものでしょう。 でも、着膨れとは別に、ちょっとムッとすることもあります。

摩擦係数の高いコートやジャケットを着ている人達です。そういうコートやジャケットの素材としては、 スウェードあるいはスウェードもどきが多いようです。 ここでは両者をあわせてスウェードと呼ぶことにします。

例えばです。電車の中で、スウェードのコートを着た人が、その駅で降りるため、 混雑した車内を出口に向かって歩いていたとしましょう。当然、彼または彼女は、 他の乗客と体が触れ合います。そういう時、スウェードのコートは摩擦係数が高いので、 触れた人を進行方向に連れて行く力が働きます。そして、触れられた人はよろけてしまいます。

これ、意外に不快なものです。 スウェードのコートの人は焦ってアタフタと出口に向かっているので、 コケるほどに大きな力じゃないですけど、軽くバランスを崩す程度の力は働くんですよ。

スウェードのコートの人からしても、夏ならば抵抗なく人と人の間をすり抜けられるのに、 冬になると妙に抵抗が大きくなり、結果、さらに強引な突破を試みて、 周囲の人はよろけまくる、ということになるでしょう。

スウェードの人がスウェードの人の脇をすり抜ける時は、最も摩擦係数が高くなるかもしれません。 かなり強い力が働きそうです。まあ、その場合はお互い様ですけど。

スウェード素材自体は嫌いじゃないですが、通勤ラッシュの時に着るものとしては、 明らかに適正を欠いています。個人的には、モコモコのジャケットよりも嫌いです。

スウェードのコートをデザインした人は、摩擦係数がどうとか、通勤の時に周囲に迷惑だとか、 そういったことは微塵も考えてないんだろうな、と思います。




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