2006年3月6日


「質問です」 


掲示板でも類似のサイトでも何でもいいのですが、そういったところで、誰かが何かに関して質問したり、 何かのお題を出したりして、不特定多数がそれに対してあれこれと発言して、 というパターンで、情報の共有が有効に行われている、そういった場を想像して下さい。

誰かの質問と、それに対する答、さらにそれに対する賛成意見、反対意見、というような一連の流れを 「スレッド」とか「トピック」とか呼ぶことがありますが、ここでは仮に「スレッド」 と総称しましょう。

スレッドにはタイトルを付けられることが多いですね。もし私が 「新宿で一番美味しい味噌ラーメンの店はどこだろう?」と思っていて、 それを質問するスレッドを作るとしたら、タイトルは「新宿で一番美味しい味噌ラーメンは?」 などとすることでしょう。スレッドの一覧が見られるような画面で、このタイトルを見かけて、 何か興味を持った人が発言してくれるのを期待するからです。

ところが、世の中には「新宿で一番美味しい味噌ラーメンは?」ではなくて、 「質問です」みたいなタイトルを付ける人が存在していて、それはもう、ずーーーーーーっと以前から、 WWW なんてものが世の中にない頃から、News Group やパソコン通信の会議室なんかでは、 FAQ で「タイトルは具体的に内容を表すように付けましょう」なんて言われ続けていて、 「質問です」なんてのは悪いタイトルの典型として揶揄され続けているのですが、 「質問です」は一向になくなりません。

何故ですか???

「質問です」が初心者(その場を利用する、という意味での初心者)なら誰でも犯し易い誤り、 というのなら分かりますが、そもそも、初心者だろうと何だろうと、タイトルに「質問です」 ってのはヘンでしょ。

「質問です」が絶滅しないのは、初心者が次々に入って来るから、という理由もあるのでしょうが、 根源的性格的に、タイトルを「質問です」としがちな人種がいる、 ってこともあるんじゃないかと思います。ど真ん中直球の物言いが出来ず、 そういう物言いは下品だと思い込んでいて、回りくどい物言いが上品で、 そういった物言いで周囲にストレスを撒き散らかして、というような人達、 というのとはちょっと違うような気もしますが、本人の性格の問題に起因していることです。

いつでもどんなことでもストレートな物言いが良いとは言えませんが、基本はストレートであって、 場合に応じて婉曲にとか間接表現で、でしょう。まあ、「質問です」 は婉曲とか間接とか以前の問題ですけどね。

正直に申し上げて、掲示板などで「質問です」というタイトルを見かけると、 私としては、投稿者がバカに見えてしまいますね。その質問の内容を知りたいとも思いませんし、 仮にそれが自分の得意分野に関する質問で、彼または彼女の質問に適切に答えられるとしても、 答を投稿する気にはなりません。バカに見える、というのはカドが立つ表現ですが、 正直そうなんですよ。その人とはまともな会話が出来そうにない、って感覚です。

でも、皮肉でもなんでもなく、世の中には人間の出来た人たちがいて、「質問です」 の質問にも丁寧に答えたり、「タイトルは具体的に付けましょうね」 などとアドバイスしてあげたりしてます。私にはマネできないです。これ、 尊敬を込めて言っているのですよ、ほんと。

ここまで書いて気付きましたが、私は仕事上で誰かに話しかける時、「質問です」 と話しかけることがあります。もちろん、質問があるからなのですが、相手に対して 「ちょっと話す時間を下さい」とか、あるいは「これから話すことは、 仕事の依頼とか相談事とかではなく、こちらからの質問です」の意味を持たせて 「質問です」と言います。上司よりは部下に、こういう物言いをすることが多いですね。

掲示板などでのスレッドタイトルの「質問です」も似たようなノリでしょうか?  それとも、日本人にはありがちな「質問することは相手に失礼」といった刷込みがあって、 それでタイトルに具体的なことを書くのをためらっているんでしょうか?

いずれにしろ、スレッドのタイトルが「質問です」の類になっているのは、 どこかに軽い脱力感をもたらします。もしそんなスレッドがいくつも並んでいたとしたら、 かなりの疲労感をもたらします。




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